JVCケンウッド、民生用ディスプレイの自社生産終了

-タイ工場のアジア向け液晶TVなど終息。ファブレス化


 JVC・ケンウッド・ホールディングスは、日本ビクターの海外生産子会社ビクタータイ工場の生産体制を見直し、業務用システムやカーエレクトロニクス工場に転換する。従来生産していたアジア向け液晶テレビなど、民生用ディスプレイの生産は終了する。

 同グループのホーム&モバイルエレクトロニクス事業の民生用ディスプレイ分野では、これまでの構造改革において、アジア以外の全地域で自社生産、自社販売会社による販売活動を終息。外部生産委託やプランドライセンス供与によるアセットライトなビジネスモデルに転換することで、損益を改善してきた。

 今回、この路線をさらに進め、残るアジア地域でも民生用ディスプレイの生産を外部委託に切り替え、全世界で自社生産を終息。ファブレス化を図る。これによりビクタータイ工場は、業務用システム事業の海外主力工場とする。カーエレクトロニクス事業においても、タイや新興市場向けの生産拠点と位置付けて、タイ国内のビクター光ピックアップ工場との連携による相乗効果を追求するという。


(2011年 2月 10日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]