オリンパス、XLR搭載/マルチトラック対応のPCMレコーダ

-最大24bit/96kHz、PCレスでCD作成も。44,800円


Multi-track Linear PCM Recorder LS-100

 オリンパスイメージングは、XLR端子を備え、マルチトラック録音も可能なリニアPCMレコーダのハイスペックモデル「Multi-track Linear PCM Recorder LS-100」を2月17日に発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は44,800円。

 マイク/アンプ回路を一新して低ノイズ/高SNを実現した、最大24bit/96kHz対応のリニアPCM(WAV)レコーダ。内蔵マイクで20Hzからの広帯域をカバーし、耐音圧140dBを実現。大音響のライブでも音割れが無く、臨場感あふれる高音質録音を可能にしたという。

 コネクタには、XLR/標準フォンのコンボジャックを搭載。対応マイクや楽器などとダイレクトに接続できる。さらに、最大8トラックのマルチトラック録音/編集にも対応。1台で複数の音源を重ねて音楽制作が行なえる。記録メディアは4GB内蔵メモリと別売SD/SDHC/SDXCカード(最大64GB)。

 内蔵マイクは新設計の指向性ステレオマイク。筐体設計を見直し、マイク室に入った音の跳ね返りを最小限に抑え、反響の少ない音質を実現。マイクアンプ回路も低ノイズ化を徹底した設計で、従来機を大きく上回る高SNで録音できるという。

 XLR/フォンのコンボジャックは24/48Vのファンタム電源に対応。左右独立したレベル調整ダイヤルを備えている。さらに、リサージュ機能により左右の位相差を測定でき、より細かなマイクの位置調整が可能。ファンタム電源対応マイクを接続できるだけでなく、外部マイクの性能を活かした調整も可能となった。XLR/フォンジャックのインピーダンスは10kΩ。

ステレオマイク部XLR/フォンのコンボジャックを備えるXLR端子搭載機器との接続例

 複数のパートを個別に録音して重ねられるマルチトラック録音機能により、1トラックまたは2トラックごとに録音して、最大8トラックを同時に編集/再生可能。各トラックで音量や左右のパン調整を行ない、ミックスダウンできる。USB接続の外付けドライブを使用することで、PCを使わずに本体から音楽CDの作成も行なえる。

 録音フォーマットはリニアPCMまたはMP3。PCMは24/16/bit、96/88.2/48/44.1kHzに対応。MP3のビットレートは64kbps(モノラル)と、128/256/320kbps(ステレオ)。マイクゲイン設定はHI/MID/LOの3段階で調整できる。

 XLR/フォンのコンボジャックのほか、ステレオミニのマイク入力とイヤフォン出力を搭載。28mm径/出力430mWのスピーカーも内蔵する。

 付属のリチウムイオン充電池「LI-50B」またはACアダプタで動作し、バッテリでの連続使用時間は内蔵マイク利用時の録音で約9時間30分(PCM 24bit/96kHz)/約11時間15分(MP3 320kbps)、ファンタム電源使用の録音で約2時間15分(PCM)/約2時間30分(MP3)、ヘッドフォン再生時で約12時間30分(PCM)/約15時間(MP3)。

 外形寸法は159×70×33.5mm(縦×横×厚さ)、バッテリを含む重量は280g。USBケーブルやUSB-ACアダプタ、キャリングケースなどが付属する。

左右側面背面


(2012年 1月 11日)

[AV Watch編集部 中林暁]