niconicoの新UI「ZeroWatch」が一般会員にも開放

-iPad版アプリもUI強化/横向き表示にも対応


ZeroWatchを導入したと「ニコニコ生放送:zero」の視聴ページ。動画内の左右矢印を押すと次の放送へ。下部のサムネイルからも他の放送へアクセスできる。写真は4月時点のもの

 ニワンゴは、7月30日より、niconicoの新しいUI「ZeroWatch」を、一般会員にも開放する。

 また、「ニコニコ生放送:Zero」のiOS向けアプリも30日にバージョン4.20にアップデート予定。iPadで利用すると、iPad用に最適化されたUIで利用できるようになる。新たに、横向き表示にも対応し、iPadからの生放送配信もしやすくなっているという。

 なお、これらの発表は、「ニコニコ町会議 全国ツアー2012」の初日となる、7月29日の鳥取県 八頭町 「きらめき祭」の中で発表された。


7月29日の鳥取県 八頭町 「きらめき祭」での「ニコニコ町会議」プレゼンテーションの配信画面から。祭りの中で、新たなサービスが発表された


■ニコニコ動画:zero

 新しいUI「ZeroWatch」は、プレミアム会員向けに5月1日から実装されているが、一般会員は利用できなかった。それが、30日から開放される事になる。なお、従来の「原宿バージョン」も維持され、ユーザーは任意に「ZeroWatch」と原宿を切り替えられる。また、ニコニコ動画とニコニコ生放送で個別に、原宿バージョンとZeroWatchを切り替える事もできる。

 「ニコニコ動画:zero」は、従来の「ニコニコ動画(原宿)」から大幅にデザインをリニューアル。中央に動画が表示され、画面下部に関連動画が横方向に並ぶようになっている。これにより、「ZeroWatch」の視聴ページから移動したり、リロードせず、そのウインドウの中で、関連する動画を選び、再生していく事ができる。詳細な内容は4月の記事を参照のこと。

 なお、5月のスタート時点から現在までZeroWatchは様々な改良が行なわれている。各機能の表示レイアウト変更や、マウスオーバーで動作する機能の削減、コメント一覧表示機能を従来のバージョン程度の機能に強化、動画の左に表示されていたニコニコ市場を下部だけにするなど、細かな改良が重ねられている。




■iOS用ニコ生アプリが大幅強化。iPad対応

 30日に公開予定の「ニコニコ生放送」のiOS用アプリは、新たにiPad用のUIを大幅に刷新。インストールされたデバイスを識別し、使用しているデバイスに合わせてUIを最適化するユニバーサルアプリとなっている。

 Webブラウザ向けのzeroと似たデザインになっており、生放送を視聴しながら、興味のある他の放送を探すことができるなど、生放送画面を一度終了させずに様々な操作ができるのが特徴。動画の検索だけでなく、ニコニコニュースの閲覧も生放送を見ながら行なえる。

 3Gでも無線LANでも利用可能。また、これまでは縦向きの表示のみの対応だったが、横向きにも対応。左側に生放送を表示し、右側に他の動画を表示するといったレイアウトになる。

右が新しいニコ生アプリのアイコン横向き表示にも新たに対応。生放送を見ながら、ニコニコニュースを見ることもできる
表示中の生放送を上部に、下部で他の放送を検索する事もできるコメントを画面の横に、透過表示する事もできる

 SNS連携では、視聴している番組を従来のTwitterだけでなく、Facebookやmixiでもつぶやけるようになった。さらに、iPadからの生放送を行なうUIも刷新。配信画面も持ち方に合わせて縦横表示が可能になる。

 アプリの対応OSはiPhone/iPod touch、およびiPadで、iOS 4.3以降が必要。なお、将来的にはiPhoneで利用する場合も、iPadと同様の新しいUIになる予定だという。



(2012年 7月 30日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]