「IFA 2012」が31日に開幕。29日よりソニーらが会見
-パナソニックらが概要発表。シャープは4Kテレビ
会場となるメッセ・ベルリン見本市会場(2011年撮影) |
国際コンシューマ・エレクトロニクス展「IFA 2012」が、ドイツ・ベルリンの国際見本市会場において8月31日~9月5日(現地時間)に開催される。
AV/IT機器や、白物家電などの最新製品が展示され、毎年、日本からもソニーやパナソニック、東芝、シャープらの大手メーカーをはじめ、多数の企業が出展している。1924年の初開催から、今年で52回目となる。
開幕前々日となる29日からは、出展各社がプレスカンファレンスを開催。29日はパナソニックやソニーが、30日にはシャープやSamsung、LGらが会見を行なう。毎年、プレスカンファレンスでは年末にかけて国内外で登場する新製品などが発表されている。なお、プレスカンファレンスの日程はIFAのページ(英文)に掲載されている。
開幕日の31日には、キーノートスピーチを開催。そのオープニングを務めるセイコーエプソンの碓井稔社長が「Becoming Indispensable in a Changing World」というテーマで講演する。
■ パナソニック、JVCケンウッドらが出展内容を発表
31日より、各社ブースにおいて新製品などが展示される。パナソニックやJVCケンウッドなどは、展示の概要について既に発表している。
パナソニックは、デジタルAVC機器群をつなぎ、使いやすさの向上と新しい視聴スタイルをもたらすという「スマートAVネットワーク」などのコンセプトを提案。スマートフォンやタブレットとの連携で使いやすさを向上させた「スマートビエラ」や、無線LAN対応のLUMIX、AirPlay対応のオーディオ機器など、ネットワーク機能を強化したデジタルAV機器に加え、高精細ディスプレイや3D技術などの先進技術を展示する。
また、同社は新たに生活家電を出展することも明らかにしている。生活家電がスマートフォンを介してクラウドサービスにつながり、新しい利便性を提供するという「スマートアプライアンス」や、創エネ機器、家庭用蓄電池、省エネ家電機器をつなぎ、持続可能なくらしの実現を目指す「スマートエナジーソリューション」なども紹介する。
JVCケンウッドは、「JVC」と「ケンウッド」それぞれのブランドの製品を出展。JVCブランドからは、日本でも発表されたスポーツカム“ADIXXION”(アディクション)「GC-XA1」や、ギターアンプ/ディストーション機能を備えた重低音ポータブルオーディオシステム「BoomBlaster」、重低音/タフをコンセプトとしたヘッドフォンシリーズの“XX”(XTREME XPLOSIVES)などを出展。
「For your Smart Life」をテーマに、スマートフォン/タブレットとの連携によるスマートな生活シーンを提案するコーナーも用意。無線LAN搭載のビデオカメラ「Everio」や、ライブストリーミング対応カメラ、「新音場システム」と「省スペースタワーデザイン」を採用した「NX-SA1」、AirPlay/DLNAに対応したワイヤレスネットワークオーディオシステム「UX-N5」、フリップアップタイプやカーボンナノチューブ振動板搭載のポータブルヘッドフォンなどが展示される。
ケンウッドブランドからは、無線LAN接続でスマートフォン/タブレット/PCと連携でき、DLNAにも対応したオーディオシステム「UD-NF7」や、Bluetooth搭載のコンパクトHiFiシステム「K-series」(K-531)、iPod/iPhoneスタンド一体型のスタイリッシュ・オーディオシステム「C-BX3」などを出展。
さらに、カーエレクトロニクスの新製品として、次世代車載用ディスプレイ「HUD」(Head Up Display)を参考出品。映像デバイスにLCOS(Liquid Crystal On Silicon)を採用し、フロントガラス前方の空間に高精細な映像を浮かせて表示するもので、ブース内で実際にHUDを体験できるという。JVCブランドの「MirrorLink」対応車載レシーバ「KW-NSX1」などのネットワーク対応製品も展示。
シャープは、フルHDを超える4K2K解像度(3,840×2,160ドット)のテレビ開発を、アイキューブド研究所との協力で進めている。IFA 2012でも、4Kテレビを参考出品する予定。
さらに、既報の通り韓国LG Electronicsが84型の4K液晶テレビ「LG UD 3D TV」をブースに出展予定。4Kの解像度を持つ「UD(Ultra Definition) 3D TV」としてアピールしている。
-70型試作機も公開。新DLPプロジェクタも
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20120111_503667.html
(2012年 8月 27日)
[AV Watch編集部 中林暁]