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東芝、'13年春の新TV録画ソフト搭載AV PC 3モデル

一体型「D732」、「D712」とハイブリッドドライブの「T752」

デジタルチューナ搭載の「dynabook」'13年春モデル「D732」(左)、「D712」(右)、「T752」(下)

 東芝は、PCの「dynabook」シリーズ2013年春モデルを2月15日より順次発売する。このうち、一体型デスクトップPC「dynabook REGZA PC」シリーズの新製品として、デジタルチューナや録画機能も備えた23型液晶搭載の「D732」と、21.5型液晶の「D712」をラインナップ。さらに、AV機能を備えた15.6型液晶採用ノートPC「dynabook Qosmio」の新製品「T752」も発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は14万円~22万円前後。

 いずれもWindows 8 64bit版と、Microsoft Office Home and Business 2013を搭載。タッチ操作には非対応だが、ノートPCのT752には大型タッチパッドを搭載。また一体型PCのD732とD712については、期間限定でワイヤレスタッチパッドのプレゼントキャンペーンを実施。購入してキャンペーンに応募したユーザー全員にエレコム製タッチパッドをプレゼントする。詳細はキャンペーンサイトで告知している。

 テレビチューナ搭載モデルのREGZA PC D732、D712とdynabook Qosmio T752は、使いやすさを強化したというAV機能統合ソフトウェア「dynabook TV Center」を搭載。液晶テレビ「REGZA」で培った技術をベースとした、“REGZAマイスター”による色調整を採用し、美しく色鮮やかな映像でテレビ番組を楽しめるという。REGZAと同じように7チャンネル分を一覧表示できる番組表も搭載し、PC表示用に調整。PCの高速性能を活かした高速スクロールや素早い日付切り替えを可能としている。インターネット番組表「テレビ王国」からの録画予約にも対応。

 新たにDLNAサーバー機能を搭載し、ホームネットワーク共有に対応。東芝の対応テレビやBDレコーダで録画した番組もPCで視聴できるソフトウェア「RZプレーヤー express」や、テレビ/レコーダの録画番組を外出先に持ち出して視聴できる「RZポーター express」で、録画番組をPCやREGZAタブレットと共有できる。なお、D712/V3HとT752/V4Hで録画した番組は、REGZAタブレットAT830、AT570、AT500、AT501のみで視聴可能で、ダビングには非対応。

 録画番組をDVDに記録する際にチャプターを作成し、残したいシーンを選択保存する機能も搭載。BDドライブを備えるモデルはBlu-rayディスクへの記録にも対応する。

 そのほかの東芝独自のソフトウェアとして、撮りためた写真を自動で時系列表示し、撮影場所や撮影時の季節、顔写真で分類表示できる「思い出フォトビューア」を搭載。季節分類機能を利用するにはWindowsストアでのアップデート(2月中旬予定)が必要となる。

 また、自宅PCに保存されている写真を、専用アプリをインストールしたスマートフォンで外出先から閲覧できる「AirGet for TOSHIBA」を、3月中旬より同社サイト「東芝ステーション」で配布予定。AndroidスマートフォンやiOS端末用の専用アプリも同時期に提供する。有線LANに接続されたPCに、外出先で撮影した写真を自動保存する機能も備えるという。

dynabook REGZA PC D732/V9H

 ディスプレイ一体型PC、D732シリーズの新製品「D732/V9H」は、CPUにCore i7 3630QM(2.4GHz)を採用。店頭予想価格は22万円前後。カラーは既発売モデルと同じく、リュクスホワイト、プレシャスブラック、シャイニーレッドの3色。

D732/V9H(左からリュクスホワイト、プレシャスブラック、シャイニーレッド)

 ディスプレイは23型/1,920×1,080ドットのClear SuperView LED液晶。メモリは8GB、HDD 3TB、BDXL対応Blu-rayディスクドライブを採用。オンキヨー製スピーカーも搭載する。

 地上/BS/110度CSデジタル対応チューナを2基搭載する。2番組同時録画も可能で、連続録画可能時間は最大9時間。チューナにトランスコードエンジンを備え、高画質録画から長時間録画まで、6段階の録画モードが選択可能。BS/110度CSデジタル放送のDRモードによる録画時間比として、PCでの長時間録画機能において業界最大クラスという「約20倍録画」に対応する(地デジは最大約14倍録画)。

 電源OFF状態から約5秒でテレビが視聴できるという「今スグTV」用の地デジチューナも搭載。なお、この機能ではテレビ番組録画は行なえない。

 フォトレタッチソフト「Adobe Photoshop Elements 11」と動画編集ソフト「Adobe Premiere Elements 11」も搭載する。

dynabook REGZA PC D712

 フォトフレーム風の左右の足と背面スタンドを採用した、特徴的なデザインのディスプレイ一体型PC。店頭予想価格は上位モデルのD712/V7Hが19万円前後、下位モデルのD712/V3Hが13万円前後。カラーはリュクスホワイト、ダークグリーン、メローボルドーの3色。

D712(左からリュクスホワイト、プレシャスブラック、シャイニーレッド)

 21.5型/1,920×1,080ドットのClear SuperView LED液晶を搭載。D712/V7Hには3波対応チューナ2基とBDXL対応BDドライブ搭載を搭載し、D712/V3Hは地上デジタルを1系統とDVDスーパーマルチドライブを採用する。また、上位モデルのD712/V7Hはチューナにトランスコードエンジンを備え、6段階の録画モードを選択可能。「約20倍録画」にも対応する(地デジは最大約14倍録画)。2番組同時録画も可能で、連続録画可能時間は最大9時間。

 CPU、メモリ、HDD容量は、D712/V7HがCore i7 3630QM(2.4GHz)、8GB、3TB。D712/V3Hは、Celeron 1000M(1.8GHz)、4GB、1TB。どちらもオンキヨー製スピーカーを備える。

ノートPC dynabook Qosmio T752

 dynabook Qosmio「T752」シリーズの新製品。店頭予想価格は上位モデルのT752/V8Hが19万円前後、下位モデルのT752/V4Hが14万円前後。カラーはライトシルバーとダークシルバー。

T752(左からライトシルバー、ダークシルバー)

 ディスプレイは15.6型/1,366×768ドットのClear SuperView LED液晶。搭載チューナはT752/V8Hが3波対応チューナ×2で、T752/V4Hが地上デジタル×1。T752/V8Hはチューナにトランスコードエンジンを備え、6段階の録画モードを選択可能。「約20倍録画」にも対応する(地デジは最大約14倍録画)。これにより、T752/V8HはAEモード(約1.2Mbps)の場合、1TBあたり最大約1,738時間の録画が可能とする。2番組同時録画も可能で、連続録画可能時間は最大9時間。

 T752/V8Hは、1TB HDDにキャッシュメモリとして動作するNAND型フラッシュメモリを組み合わせたハイブリッドドライブ構成。HDDとSSDを個別に搭載する従来型ではなく、HDDとNAND型フラッシュメモリを単一ドライブとして使用。写真や映像など大容量データの保管と、ソフトウェアの高速起動を両立するという。アクセスパターンを自己学習する効率的なキャッシングアルゴリズムを備え、OSの起動時間の高速化も行なっている。

 T752/V8Hには「Adobe Photoshop Elements 11」と「Adobe Premiere Elements 11」を搭載。約200万画素のフルHDウェブカメラと、「Skype」でのビデオ通話を録画できる「Corel VideoStudio」も備える。

 CPU、メモリ、HDD容量は、T752/V8HがCore i7 3630QM(2.4GHz)、8GB、1TB。T752/V4Hは、Core i3 3120M(2.5GHz)、8GB、750GB。どちらもBDXLドライブを搭載する。

(庄司亮一)