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Netflix、2026年のワールド・ベースボール・クラシックを日本で独占配信

Netflixは、2026年3月5日から開催される「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)第6回大会」について、日本での独占配信権を獲得したと発表した。

WBCは、メジャーリーグベースボール(MLB)とMLB選手会によって立ち上げられた、World Baseball Classic Inc(WBCI)が主催する、野球の世界対抗戦。WBCとしては2006年からスタートし、2009年より、4年おきに開催されている。

2026年開催のWBC 第6回大会は20の国と地域が参加し、アメリカ・プエルトリコ・日本の3地域で47試合が行なわれる。

今回は全試合について、Netflixでライブ配信とオンデマンド配信が行なわれる。視聴はもっとも安価な「広告つきスタンダードプラン」から「プレミアムプラン」まで、すべてのサービスで視聴可能だ。

なお、2023年の第5回大会は、地上波で日本戦を中心に中継が行なわれた他、日本戦および準々決勝の1試合、準決勝以降の試合(合計8試合)をAmazon Prime Videoで配信した。J SPORTSおよびJ SPORTSオンデマンドでは、日本戦などを含む8試合を除く39試合が放送・配信されている。

今回はNetflixが日本国内での独占配信権を得ているので、47試合すべてがライブとオンデマンドの両方で配信になる一方で、地上波での放送はない。

Netflixはアメリカにおいて、2024年からライブ配信に力を注いできた。

2024年11月には、マイク・タイソンとジェイク・ポールによるボクシング公式戦「ジェイク・ポールvsマイク・タイソン」を独占ライブ配信し、その後、NFL(ナショナル・フットボールリーグ)のクリスマスゲーム2試合をライブ配信した。2025年1月からは、人気プロレス団体WWEによる「WWE RAW」を独占配信するなど、スポーツイベントの配信事業を拡大している。

これまではアメリカ国内のイベントが中心であったが、WBCの事例は、アメリカ国外でのライブイベント配信としては初の事例となる。

MLB副コミッショナー、ビジネス&メディア担当 ノア・ガーデン氏のコメント

このパートナーシップは、ワールドベースボールクラシックの人気の高まりに加え、世界中のメディアが本大会により強い関心を寄せていること、その中で、WBCIが最先端のデジタルプラットフォームを通じてファンとのつながりを強化しようとする姿勢を示すものです。すでに世界規模のスポーツライブ配信を見事に成功させ、エンターテインメントのトップを走るNetflixと組むことで、野球の伝統を大切にしながらも、未来を見据え、あらゆる世代、さまざまな立場のファンのライフスタイルに合わせて大会を楽しめる環境を実現します。Netflixと共に、日本の皆さまに、これまで以上にエキサイティングで一体感のあるワールドベースボールクラシックをお届けすることに取り組みます

Netflixの日本コンテンツを統括するバイスプレジデント 坂本和隆氏のコメント

WBCIとの今回の提携により、ワールドベースボールクラシックの日本における新たな視聴先に選ばれましたことを大変光栄に思います。長年応援しているファンの方も、今回初めて野球を観る方も、それぞれのライフスタイルに合わせて大会をお楽しみいただけるよう、努めてまいります。すでに日本の多くのご家庭でご利用いただいているNetflixを通じて、ファンの皆さまに、これまでにない視聴スタイルを提供し、選手や大会の魅力をより身近に感じていただきたいと考えています。また、日本のさまざまなパートナーと力を合わせ、野球の魅力を広め、ワールドベースボールクラシックを、日本中がさらに熱狂する大会へと盛り上げていくことを目指します

MLB Players, Inc. プレジデントのエヴァン・カプラン氏のコメント

選手たちは、ワールドベースボールクラシックやその他の国際大会への参加を通じて、野球を世界に広めたいという強い思いを持っています。日本のファンは、長年にわたり国際野球に対して素晴らしい情熱を示してきました。ワールドベースボールクラシックは、世界中のトップ選手たちが母国の誇りをかけて競い合う、野球界においても特にユニークな舞台です。本日発表されたメディアパートナーシップにより、日本のファンの皆さまも世界で最もエキサイティングな国際大会の一つを視聴いただき、グローバルな舞台で選手たちが見せる情熱やコミットメントを体感していただきたいと思います