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TI、低消費電力かつ高輝度を実現するモバイル機器向けDLP技術

 テキサス・インスツルメンツは、モバイル機器向けプロジェクタ技術「DLP Pico」の新しい画像処理アルゴリズム「IntelliBright」を発表した。電力消費を抑えながら、画面の輝度やコントラストを向上できるという。

 IntelliBrightでは、より明るく色鮮やかな画像と長いバッテリー寿命を実現。製造メーカーは、市場のニーズに合った製品化が可能になるという。技術的には「Content-Adaptive Illumination Control (CAIC)」と「Local Area Brightness Boost(LABB)」の2つのアルゴリズムで構成される。

 CAICは、赤、緑、青のLED照明強度をフレーム単位で調整することで、「コンスタント・イメージ・ブライトネス」(低消費電力をもたらす)または「コンスタント・イルミネーション・パワー」(高い画像輝度)を維持するように構成できる。これにより製造メーカー各社は、電力節減に対して希望する輝度の増加を選択できるという。LABBは、フレーム単位でフレーム内の暗い部分と明るい部分を特定し、暗い部分にプログラム可能なゲインを加える。

 TIは製造メーカーと協力し、IntelliBrightと、従来比で約3割の輝度向上や最大50%の省電力化が図れるというDLP Pico新技術「Tilt & Roll Pixel(TRP)」を次世代製品に統合できるよう取り組むとしている。

(臼田勤哉)