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Cerevo、「LiveShell PRO」にローカル配信モードを追加

スマホとの1対1接続も。リモート操作用API公開

LiveShell PRO

 Cerevoは8日、PCレスでUstreamやニコニコ生放送などに動画の配信ができるライブ配信機器「LiveShell PRO」の最新ファームウェア「Rev.3495」を公開した。今回のアップデートにより、ローカルモードやRTSPサーバー機能、ライブ配信ソフト「Wirecast 4 Pro」への対応など新たな機能が追加されている。

 ローカルモードは、インターネットに接続することなく、特定のLAN内での配信を可能にするもので、大学の講義を別会場に配信したり、店内における監視カメラ用途などを想定している。配信には別途RTMP(Real Time Messaging Protocol)サーバーが必要となる。

 RTSP(Real Time Streaming Protocol)サーバー機能は、LiveShell PROがサーバーになることで、RTMPサーバーを構築することなく、iPhoneやAndroidスマートフォンなどの再生機器との1対1の配信を行なえるもの。同時接続数は最大3人までが推奨されている。視聴する場合は、VLC Media PlayerなどのRTSP対応プレーヤーで、割り当てられたIPアドレスを入力する。ポートフォワードなどの機能を組み合わせれば、インターネット経由で視聴することも可能となる。

 また、Telestreamのライブ配信ソフト「Wirecast 4 Pro」に対応したことで、LiveShell PROと接続したカメラを同ソフトで選択できるようになった。この場合、映像のみの送出となる。その他、LiveShell PROをインターネット経由で操作する「Dashboard」の操作APIを公開。入力の切り替えやビットレートの変更といったDashboardの操作がほぼすべてAPIを経由してリアルタイムに操作できる。

 LiveShell PROは、Cerevoが2012年に発売した720pHD対応のライブ配信機器。カメラと接続して720pのHD映像配信に対応する。入力端子は、HDMIとコンポジット、アナログ音声(ミニ)、プラグインパワー対応のマイク(ミニ)を各1系統装備。ネットワーク機能としてはEthernetとIEEE 802.11b/g/nの無線LANに対応する。直販価格54,999円。

(一條徹)