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DIGA最上位機「BZT9300」が36bitの高階調BD再生対応に

紅の豚、魔女の宅急便をマスター品質再生するMGVC

マスターグレードビデオコーディング(MGVC)のロゴ

 パナソニックは、Blu-ray Discレコーダの最上位モデル「DMR-BZT9300」において、世界初という最大36bitの高階調映像を実現する新技術「マスターグレードビデオコーディング(MGVC)」に対応する。6月中旬のソフトウェアアップデートで対応予定としている。

 映画やアニメのマスター映像は30bit以上の高階調で制作される物が多いが、BDやHD放送として提供される際は、BDの規格や放送規格に基づき24bitに制限されてしまう。そのため、現在のほとんどのBDビデオ映像は、各色8bitの24bit階調で記録されている。MGVCでは独自のビット拡張データをディスクに追加記録することで、最大36bitの高階調映像を実現する。

MGVC対応予定の「DMR-BZT9300」

 映像収録仕様として、MPEG-4 AVC/MGVCという独自の仕様を策定。BD規格に準拠した映像データに加え、これらの制限によって失われる映像情報を、独自の拡張データとしてディスクに記録。MGVCに対応したディスクをDMR-BZT9300で再生することで、最大36bitのスタジオマスターと同等の階調表現を持つ映像を楽しめるという。なお、MGVC非対応のプレーヤーで再生する場合は、通常のBD規格に基づく互換再生(24bit階調)となる。

 対応のBD作品は、ウォルト・ディズニー・ジャパンから発売中のスタジオジブリ作品「となりのトトロ」、「火垂るの墓」、「魔女の宅急便」、「おもひでぽろぽろ」。また、7月17日発売予定の「紅の豚」もMGVCに対応予定となっている。

 パナソニックでは、今後MGVC対応のBDソフトの拡充に努めていくとしている。

(臼田勤哉)