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デノン、デジタル系音質を向上したAVアンプ入門機
5万円台のAVR-X1000など。新DAC/オペアンプやUI改善
(2013/4/12 10:01)
デノンは、音質やネットワーク機能などを強化したAVアンプエントリーモデル「AVR-X2000」と、「AVR-X1000」を5月中旬より発売する。AVR-X2000は7.1chアンプで価格は84,000円。AVR-X1000は5.1chで、55,650円。
AirPlayやDLNA 1.5に準拠したネットワークオーディオ機能を搭載。両モデルとも、最高24bit/192kHzのWAV、FLACや、Apple Losslessファイルのネットワーク再生に対応する。FLACやWAVはギャップレス再生に対応。インターネットラジオ機能も備えている。
新型の24bit/192kHz DACを搭載し、筐体設計も含めて、従来モデルAVR-2113/AVR-1713 からの音質のブラッシュアップを図った。特にデジタルオーディオの安定性や、精密性、エネルギー感に注目してチューニングを行なったという。また、セットアップアシスタント機能や、HDMI出力映像に重ねて表示できる日本語対応GUIなどを強化。スピーカー出力端子も、横一列配置とすることで、つなぎ易さを高めている。
AVR-X2000とAVR-X1000の違いは、アンプ出力とチャンネル数(X2000が定格95W×7ch、X1000が定格80W×5ch)のほか、AVR-X2000のみ、4Kアップコンバート出力やゾーン2出力を装備。HDMI入力もX2000は7系統、X1000は5系統となる。
型番 | AVR-X2000 | AVR-X1000 |
---|---|---|
チャンネル数 | 7.1ch | 5.1ch |
定格出力 | 95W×7ch | 80W×5ch |
4Kアップ スケーリング | ○ | - |
HDMI入力 | 7 | 5 |
ゾーン2出力 | ○ | - |
AVR-X2000
AVR-X2000は、4Kアップスケーリング/パススルーに対応したHDMIを搭載した上位モデル。定格出力95W×7ch、最大出力140W×7ch。
チップ内部の構成やワイヤリング見直しを行ない、高品質シリコンウェハを採用して音質対策した、新型オペアンプを採用するなど、デジタルオーディオ回路をブラッシュアップ。DACも新型の24bit/192kHz品を採用し、周辺回路も大幅に見直したという。ハイパフォーマンスオーディオコンデンサや、信号経路の最短化などにより、音質劣化を抑えているという。
HDMIは7系統で、うち1系統はフロントに装備。ビデオカメラやスマートフォン、ゲーム機などを接続できる。HDMIは4Kアップスケーリング/パススルーに対応し、アナログビデオ入力やHDMIのSD/HD映像信号を4K(3,840×2,160ドット)までアップスケーリングして出力可能。
初期設定をガイダンスする「セットアップアシスタント」も搭載。接続から初期設定までをテキストとグラフィックを使って案内する。GUIは、HDMI出力映像に対してオーバーレイで、音量調整や入力切り替えなどを表示可能で、コンテンツ視聴を妨げずに、調整や状態確認が行なえる。
HDオーディオデコーダに加え、Dolby Pro Logic IIzプロセッサも備え、高さ方向の信号を出力するサラウンドサウンドが楽しめる。自動音場補正機能「Audyssey MultEQ XT」や、急峻な音量変化を抑える「Audyssey Dynamic Volume」、小音量でも臨場感を高める「Audyssey Dynamic EQ」、圧縮音源を高音質化する「コンプレストオーディオリストアラー」などを装備する。
Ethernetも装備。HDMI以外の入出力端子は、映像系がコンポーネント映像入力×1、コンポジット入力×2。音声系がアナログ音声入力×4、光デジタル音声入力×2、サブウーファプリ出力×1、ヘッドフォン出力×1。ゾーン2出力を利用することで、メインゾーン以外の別の部屋のオーディオ機器へのステレオ出力も行なえる。
スマートフォン用アプリ「DENON Remote App」に対応。iPhoneやAndroidスマートフォンでAVアンプの操作のほか、PCやLAN HDD内の音楽ファイル、インターネットラジオのブラウジングが行なえる。メイン画面のショートカットキーは、好みの機能を最大8個までカスタマイズできる。
前面にはUSB端子を装備し、iPhoneやiPodのデジタルオーディオ出力に対応。FMチューナも内蔵している。消費電力は500Wで、スタンバイ時は0.1W、CECスタンバイ時0.5W。外形寸法は434×330×167mm(幅×奥行き×高さ)、重量は9.5kg。リモコンやセットアップマイク、FMアンテナなどが付属する。
AVR-X1000
定格出力80W×5ch、最大出力135W×5chのAVアンプ。AVR-X2000と同様に、新型オペアンプや新型の24bit/192kHz DACの採用、周辺回路も大幅に見直しにより音質を向上したという。
HDMIは5系統で、うち1系統はフロントに装備。4Kアップスケーリングには非対応。HDMI以外の入出力端子は、映像系がコンポジット入力×2、コンポジット出力×1。音声系がアナログ音声入力×2、光デジタル音声入力×2、サブウーファプリ出力×1、ヘッドフォン出力×1。
自動音場補正機能「Audyssey MultEQ XT」や、Audyssey Dynamic Volume、Audyssey Dynamic EQ、コンプレストオーディオリストアラーなどを装備。前面にはUSB端子を装備し、iPhoneやiPodの音楽再生にも対応。Ethernetを装備し、AirPlay、DLNAなどのネットワークオーディオ機能や、インターネットラジオ、スマートフォンアプリ「DENON Remote App」に対応。FMチューナも内蔵している。
消費電力は390Wで、スタンバイ時は0.1W、CECスタンバイ時0.5W。外形寸法は434×330×151mm(幅×奥行き×高さ)、重量は8.2kg。リモコンやセットアップマイク、FMアンテナなどが付属する。