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アドビ、SNS連携を強化した「Premiere Elements 12」

ガイドモード採用。好みの補正値の自動適用も

Premiere Elements 12

 アドビシステムズは、動画編集ソフト「Premiere Elements 12」のダウンロード版を9月24日よりアドビオンラインストアで発売する。パッケージ版は、店頭およびオンラインストアで10月11日より販売を開始する。価格はどちらも14,490円で、乗り換え/アップグレード版は10,290円。Windows版とMac版が用意され、Windows版はWindows XP/Vista/7/8に対応。Mac版はMac OS X 10.7~10.8に対応する。

 また、同日より写真編集ソフトの「Photoshop Elements 12」(14,490円)も発売。両ソフトをセットにした「Photoshop Elements 12 & Adobe Premiere Elements 12」も用意され、価格は20,790円(乗り換え/アップグレード版15,540円)。

 Elementsシリーズは、プロ向けのCreativeシリーズに対して、一般コンシューマ向けとして位置づけられた製品。対象ユーザーは、同社が「Memory Keepers」と呼ぶ、主に家族やイベントを撮影し、それらを家族や友人と共有する30~40代の男女。同社によれば、Memory Keepersは、撮影した映像や写真に演出を加え、それをSNSなどで披露したいという欲求を持っているという。Elements 12シリーズは、そのようなユーザーニーズに応えるため、編集手順を示してくれるガイド機能や、簡単に映像を補正できる自動スマートトーン補正機能、モバイル機器やSNSとの連携機能などを新たに搭載している。

Elements製品のターゲット
コンシューマーニーズと注目するトレンド

 Premiere Elements 12は、ガイドの手順に従って映像のトリミングやトランジションの追加などが行なえるガイドモードを搭載。ガイドに従って進めていくだけで簡単にビデオ編集ができる。また、明るさやコントラストなどを直感的に調整できる自動スマートトーン補正を搭載。画面の4隅に補正後のイメージ画像が表示されるので、自分のイメージに近い方へコントローラーを動かすだけで補正が行なえる。さらに、ユーザー補正の好みを記憶し、次回の補正時に自動で適用する機能も備える。このほか、映像をフィルム風に加工するという「フィルムエフェクト」に、Cross Process/YesterYear/Comic/Trinity(a Matrix look)の4種類の映像エフェクトを追加。50種類以上の楽曲と、250種類以上の効果音も追加され、映像の長さに応じて自動で楽曲の長さを調整する機能も搭載した。

編集の手順を示してくれるガイドモード
映像に合わせて楽曲の長さを自動調整。効果音も入れられる
好みの補正値を記憶する自動スマートトーン補正
コントローラーを自分のイメージに近い画像の方へ動かして補正する

 また、Premiere Elements 12とPhotoshop Elements 12の両方に、ファイル管理ソフト「Elements 12 Organizer」が付属する。これにより、動画や写真などのファイルをクラウド上にまとめて管理でき、家族や友人と簡単に共有可能。スマートフォンやタブレット用アプリも用意され、アプリから写真などをアップロードできる。SNS連携機能を備え、Twitterなどへの投稿にも対応する。

Elements 12 Organierは写真/動画を一括管理する
Elements 12 Organierのメニュー画面
モバイルやSNSとの連携が強化されている

(一條徹)