ニュース

ケンウッド、無線LANでスマホから音楽再生する彩速ナビ

1DINオーディオ4機種や10cm径スピーカーも

MDV-Z701

 JVCケンウッドは、ケンウッドブランドのカーナビ「彩速ナビ」の新機種として、無線LAN接続に対応した「MDV-Z701」と、その200mmコンソール車用モデル「MDV-Z701W」の2機種を1月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はいずれも13万円前後。

 また、7型ワイドタッチパネル搭載のDVD/USBレシーバ「DDX675」を2月中旬に、「U494」など1DINサイズのカーオーディオ4機種や、10cm径デュアルコーン採用の車載用スピーカー「KFC-E1055J」を2月上旬より順次発売する。店頭予想価格はDDX675が4万円前後、カーオーディオ4機種が1万円~1万9,000円前後。KFC-E1055Jは5,250円。

【1DINカーオーディオのラインナップ】
仕様型番店頭予想価格発売日
CD/USBレシーバU4941万5,000円前後3月上旬
CD/USB/Bluetooth
レシーバ
U494BT1万9,000円前後
USBレシーバU393MS1万円前後2月上旬
USB/Bluetooth
レシーバ
U494BMS1万5,000円前後

彩速ナビ「MDV-Z701」、「MDV-Z701W」

ワイドモデルのMDV-Z701W

 彩速ナビのプレミアムモデル「Type-Z」シリーズのAVナビ。「MDV-Z701」と、幅200mmのトヨタ/ダイハツ車のワイドコンソールに対応した「MDV-Z701W」の2モデルをラインナップする。

 高精細・高輝度が特徴の7型ワイドタッチパネル「プレミアム・ファインビュー・モニタ」を採用。解像度は800×480ドット。DVD/CDドライブ(DVDビデオ再生対応)、USB端子、SDカードスロット、AM/FMチューナを装備。OFDM復調ICを搭載した高感度地デジ/ワンセグチューナも搭載する。

 USB 無線LANアダプタを同梱しており、IEEE 802.11b/g/nの無線LANに対応。無線LANテザリング対応のスマートフォンやモバイルルータをアクセスポイントとし、DLNAのDMS(デジタルメディアサーバー)対応機器から、音楽や動画を再生できる。スマートフォンにインストールしたDMS機能内蔵アプリとも連携可能。

 また、スマートフォンなどとテザリング接続する事で、それらの通信機能を使い、ナビから「KENWOOD Drive Info.」にアクセス可能。ネット上の様々なコンテンツと連携できるようになるほか、お知らせ情報通知機能、開通予定道路情報データ、オービスデータのダウンロードなども可能。ただし、オービスデータのダウンロードは有料の「KENWOOD MapFan Club」会員限定サービスとなる。

 Android対応の音声入力アプリ「VOIPUT(ボイプット)」で目的地などを音声で入力したり、音声対話アシスタントアプリ「mia」で対話形式の情報検索が可能。スマホから地図画面のリモート操作や目的地設定ができる「NaviCon」もサポートする。独自の音楽アプリ「KENWOOD Music Control」や、ドライブにマッチした音楽ナビゲーションを行なうサービス「music Chef」も利用できる。

 Bluetoothレシーバも内蔵し、コーデックはSBC/aptX/AACをサポートする。対応プロファイルはHFP/OPP/PBAP/A2DP/AVRCP/SPPで、スマホのハンズフリー通話にも対応。コンテンツ保護規格のSCMS-Tもサポートし、スマホのワンセグ音声も受信できる。HDMI/MHL端子を搭載し、対応機器を接続して動画再生などが可能。対応解像度は480pまで。

 デュアルコアCPUを使った「ジェットレスポンスエンジンIII」を搭載し、スマートフォン感覚のタッチ操作に素早く反応。複数のプロセスを同時並行処理でき、ナビをしながら動画再生する事も可能。HDDは備えておらず、ストレージメモリに地図データなどを収録する。ナビ機能は準天頂衛星「みちびき」に対応するほか、「高測3Dジャイロ2」による高精度な自車位置測位が可能。

 アンプは最大出力50W×4ch。16bitオーディオデータを24bit化して処理する「サンプリングレートコンバータ」や、走行速度に応じてリアルタイムに音質を自動補正する「Drive Equalizer +」なども備えている。USBストレージデバイスや、SD/SDHC/SDXCカードに保存したMP3/WMA/AAC/FLAC/WAV/OGGの音楽ファイル、MPEG-4 AVC/H.264、WMVの動画ファイル再生にも対応する。

DVD/USBレシーバ「DDX675」

DDX675

 7型(800×480ドット)ワイドタッチパネルディスプレイを採用した2DINサイズのDVD/USBレシーバ。DVDビデオのほか、VRモードにも対応し、CPRM方式で録画したテレビ番組なども視聴可能。USB端子を備え、別売のケーブルを使用してiPhoneやiPodなどを接続し、コンテンツ再生やコントロールが可能。AM/FMチューナも搭載する。

 対応フォーマットは、動画がMPEG-1/2、音楽がMP3/WMA/AAC/WAV、写真がJPEG。ステレオミニの入力端子も備え、ポータブルオーディオなどを接続できる。アンプの出力は最大50W×4ch。

1DINカーオーディオ4モデル

 全機種USB端子を搭載した1DINサイズのカーオーディオ。CDドライブ搭載の「U494」と、そのBluetooth対応モデル「U494BT」。CDレスでデジタルメディア専用の「U393MS」と、そのBluetooth対応モデル「U494BMS」の計4モデルをラインナップする。

CDドライブ搭載のU494
U494BT
CDレスのU393MS
U494BMS

 U494/U494BTは、音楽CDの再生に対応。前面/背面にそれぞれUSB端子を搭載したデュアルUSBポート仕様で、USB機器を2台同時に接続できる。対応フォーマットはMP3/AAC/WMAで、USBのみWAVもサポートする。

 CDレスのU393MS/U494BMSは、MP3/AAC/WMA/WAVに加え、16bit/48kHzまでのFLACも再生可能。従来モデルより操作スペースを広く確保し、操作性を向上させているという。

 Bluetooth対応モデルの「U494BT」と「U494BMS」は、Bluetooth 2.1+EDRをサポートし、スマホなどからのワイヤレス音楽伝送に加え、ハンズフリー通話にも対応。スマホの音声認識機能を利用して、ナビの電話帳検索や音楽検索もできる。対応プロファイルはHFP/SPP/PBAP/OPP/A2DP/AVRCP。

 4モデル共通の特徴として、別売のケーブルを使用して、iPhone/iPodから本機の再生/選曲操作が可能。USB接続した機器の充電もでき、出力は1Aまで対応する。本体前面にステレオミニの音声入力を備え、ポータブルオーディオなどを接続可能。AM/FMチューナも搭載する。アンプの出力は最大50W×4ch。9種類のプリセットイコライザや、低音を増強できる3段階のバスブースト機能、圧縮音源の高音域を補完する「SOUND RECONSTRUCTION」機能なども利用できる。

車載用スピーカー「KFC-E1055J」

KFC-E1055J

 「KFC-1055J」は、10cm径のデュアルコーンを採用したスピーカーシステム。発売は2月上旬。最大入力210Wに対応し、再生周波数帯域は45Hz~20kHz。能率は90dB。インピーダンスは4Ω。外形寸法は131×131×60.9mm(縦×横×厚さ)で、重量は0.27kg。グリルと50cmのスピーカーケーブルが付属する。

(一條徹)