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ティアック、iOS用ハイレゾ再生アプリを無償公開。携帯アンプ「HA-P50」向け

ポータブルアンプ「HA-P50」と組み合わせた利用イメージ

 ティアックは、同社のポータブルアンプ「HA-P50」を接続したiOS端末で、ハイレゾ音楽ファイルを再生するためのアプリ「TEAC HR Audio Player for iOS」を4月初旬に公開する。アプリは無料だが、ティアック製品専用のアプリとなり、他社製品と接続して使用する事はできない。対応OSはiOS 6/7。

 3月下旬発売のポータブルヘッドフォンアンプ「HA-P50」(オープンプライス/実売28,140円前後)は、24bit/96kHz対応のTIバーブラウン「PCM5102」を内蔵。iOS機器と接続し、「TEAC HR Audio Player for iOS」でハイレゾ音楽を再生すると、iOS端末から直接24bit/96kHzのデータをHA-P50へ伝送し、高音質再生ができる。Apple Camera Connection Kitは必要ない。

TEAC HR Audio Player for iOS

 アプリが再生できるファイルは接続する製品に依存する。現在アプリが対応している製品はHA-P50のみ。HA-P50とアプリを組み合わせた場合、前述のように24bit/96kHzまでのデータは直接HA-P50へと伝送できるが、例えば32bit/192kHz、24bit/192kHzといった24bit/96kHz以上のファイルは24bit/96kHzにダウンコンバート出力される。

 また、24bit/176.4kHzのファイルは24bit/44.1kHzで出力、16bit/176.4kHz、16bit/88.2kHzのファイルは16bit/44.1kHzで出力される。

 HP-P50はAndroid端末との接続にも対応。Android Open Accessory Protocol 2.0(AOA2.0)に対応した端末で利用でき、Androidでは16bit/44.1kHzまでの対応となる。

ポータブルヘッドフォンアンプ「HA-P50」

イコライザやコントロールセンターからの操作も可能

再生中の画面

 再生ファイルの転送は、PC/MacのiTunesを利用。iTunesのアプリ管理画面から、ドラッグアンドドロップで転送可能。なお、アプリはiOS標準のミュージック・ライブラリにアクセスする事もできるため、既にiOSデバイスに存在する音楽も再生できる。

 再生中ファイルの形式と、接続デバイスへ出力しているサンプリング周波数を表示できるほか、歌詞やアルバムアートワーク表示も可能。演奏曲順の変更や追加、リスト内の検索機能機能も備えている。再生中の曲情報をメールやFacebook、Twitterに投稿する事も可能。

 バックグラウンドでも動作し、他のアプリを使っている間でもハイレゾ音楽が楽しめる。iOSコントロールセンターからの操作も可能で、再生/一時停止や曲のスキップができる。

 グラフィックイコライザも搭載。ディスプレイに表示されるイコライジングカーブをタッチして、ピンポイントで周波数を調整できる。選択した周波数と増減値(dB)が数値表示され、数値を確認しながらのシビアなイコライジングも可能。位相特性に優れたリニアFIRイコライジング方式を採用している。動作はSD/HDモードが選択可能で、HDモードでは64bitによる内部演算処理を行なう事で、高音質になるとする。

 設定したイコライジングカーブは最大1,000個保存でき、読み込みも可能。再生する曲や使用するヘッドフォンなどに合わせた設定を保持する事もできる。

(山崎健太郎)