ユキム、Carot Oneの真空管+デジタルアンプ限定モデル

-ビンテージ真空管やMUSES 02採用で実売79,800円


ERNESTOLO La Serie Limitata

 ユキムは、イタリアOpenItemのオーディオブランド「Carot One」の真空管アンプ「ERNESTOLO」の限定モデル、「ERNESTOLO La Serie Limitata(ラ・セリエ・レミタータ)」を6月中旬に発売する。5月11日に予約を開始。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は79,800円前後。日本限定販売となる。

 プリ部とヘッドフォンアンプ部に真空管を使用。そこに、デジタルアンプを使ったパワーアンプを組み合わせた、ハイブリッドのプリメインアンプ。


真空管は米RCA製のビンテージ双極管「12AU7」

 限定モデルでは、使用するパーツのコスト的な制約を外し、最高の素材を採用したという。そのため、通常モデル(実売39,800円前後)と比べ、実売79,800円と高価になっている。

 真空管は、米RCA製のビンテージ双極管「12AU7」(クリアトップ/グレープレートタイプ)に変更。これに合わせ、特性とマッチする選別パーツを使用。日本国内でバイアス調整を行ない、担当者のサイン入りの証明書が同梱される。

 オペアンプは新日本無線「MUSES 02」を使用。「通常モデルと比べ、100倍近いコストアップとなったが、そのクオリティアップはコストアップよりも大きい」(ユキム)という。

 一体型の製品だが、内部でプリ部とパワー部は完全に独立。そのため、ステレオミニケーブルでプリ部とパワー部を接続する必要があるほか、電源の供給ソケットも別々に用意。二股のケーブルが付いた付属ACアダプタを使って給電する。


プリとパワーをSAEC製のオリジナルケーブルで接続

 この点は通常モデルと同じだが、限定モデルではプリとパワーを接続するステレオミニケーブルに、SAEC製のオリジナルケーブルを使用。PCOCC-A導体や、ノイズに強い左右独立ツイストペア構造、高性能ハンダなどを使ったケーブルで、カラーはレッド。使いやすいように10cmのショートタイプになっている。

 トップパネルにはスペシャルプレートを配置し、シリアルナンバーも記されている。製品には「Carot One」のロゴが入ったオリジナルバナナプラグを同梱。外箱は黒を基調としたデザインで、ケース内部にソフトウレタンを使用。衝撃から本体を保護するという。

 プリ部には外部入力として、RCAとステレオミニのアナログ入力を各1系統装備。ヘッドフォン出力も備えている。パワーアンプに接続するためのプリアウト(ステレオミニ)は1系統。パワー部には、ステレオミニのライン入力を1系統備えている。背面にはスピーカーターミナルも用意。パワーアンプの出力は6W×2ch(8Ω)、15W×2ch(4Ω)。SN比は98dB。ヘッドフォンアンプの出力は3W×2ch(33Ω)。SN比は92dB。外形寸法は57×100×60mm(幅×奥行き×高さ/真空管含めると115mm)。



(2012年 5月 11日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]