ユキム、39,800円の真空管+デジタルハイブリッドアンプ

-伊Carot Oneの第1弾「ERNESTOLO」


プリメインアンプ「ERNESTOLO」

 ユキムは、イタリアOpenItemのオーディオブランド「Carot One」の取り扱いを8月から開始。その第1弾モデルとして、プリメインアンプ「ERNESTOLO」を発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は39,800円前後。

 OpenItem社は2009年に設立されたイタリアのメーカー。長年オーディオメーカーに携わったメンバーが集まり、設立された会社で、「素晴らしいハイファイ製品を適正な価格で提案する」事を掲げているという。

 第1弾モデル「ERNESTOLO」は、プリ部とヘッドフォンアンプ部に真空管を使用。そこに、デジタルアンプを使ったパワーアンプを組み合わせた、ハイブリッドのプリメインアンプとなっている。

 一体型の製品だが、内部でプリ部とパワー部は完全に独立している。そのため、ステレオミニケーブルでプリ部とパワー部を接続する必要があるほか、電源の供給ソケットも別々に用意。二股のケーブルが付いた付属ACアダプタを使って給電する。


天面に真空管を搭載している背面。プリアウト、ライン入力があり、電源も分離されるなど、プリ部とパワー部が完全に分離していることがわかる同梱品の展開図

 プリ部とヘッドフォンアンプには真空管を使っているため、ヘッドフォンでは真空管の音が楽しめる。ユキムでは「オーディオ愛好家のサブシステムとして、ヘッドフォン愛好家の真空管を楽しむアイテムとして、そしてiPodや携帯プレーヤーで音楽を楽しむ人のパッシブスピーカーを用いた本格的なオーディオへの架け橋として、様々な場面で活躍する」とアピールしている。

 真空管は6DJ8/6922シリーズ、もしくは12AU7シリーズが使用可能。製品には真空管を1つ付属する。

 プリ部には外部入力として、RCAとステレオミニのアナログ入力を各1系統装備。ヘッドフォン出力も備えている。パワーアンプに接続するためのプリアウト(ステレオミニ)は1系統。パワー部には、ステレオミニのライン入力を1系統備えている。背面にはスピーカーターミナルも用意。パワーアンプの出力は6W×2ch(8Ω)、15W×2ch(4Ω)。SN比は98dB。ヘッドフォンアンプの出力は3W。SN比は92dB。外形寸法は57×100×60mm(真空管含めると115mm)。


(2011年 6月 29日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]