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液晶テレビの平均画面サイズが過去最大の34.6型に

4K対応の販売台数は9月に初の5%超え。BCN調査

 BCNは9日、2014年9月に国内で販売された液晶テレビの平均画面サイズについての調査結果を発表した。4K対応テレビなどの大型モデルの拡大により、平均画面サイズは過去最大の34.6インチとなった。

液晶テレビの平均画面サイズ

 液晶テレビの平均画面サイズは、7月に過去最大の34.0を記録したが、9月にはこれを0.6ポイント上回る34.6となり記録を更新した。消費税増税後の反動減の影響もあり、4月に平均サイズは32.4に縮小したものの、5月以降、4Kテレビを中心とする大型テレビの動きが活発になり拡大に転じているという。4Kテレビの販売台数構成比は、9月に5.4%を記録し、初めて5%を超えた。

 画面サイズ帯別の販売台数構成比では、40~50型台が伸長する一方、20~30型台や60型以上は縮小傾向にある。40型台の構成比は、9月に前年同月比4ポイント増の25.2%を記録し、初めて4分の1を超えた。50型台も前年比3.3ポイント増の10.6%と、1割を超えている。最も構成比の高い30型台は、前年比4.7ポイント減の34.3%。20型台は3.3ポイント減の16.2%となった。

 9月の液晶テレビの販売台数は、50型が前年比141.7%、40型が117.2%と拡大しているのに対し、60型以上は4月以降2割前後のマイナスが続いている。テレビの大型化が進んではいるものの、その中心となっているのは、リビングに無理なくおけるサイズで価格もこなれてきた40~50型台だという。30型台も継続的に2桁減少が続いており、40型台に徐々に接近しつつある。

液晶テレビの画面サイズ帯別販売台数構成比

 液晶テレビの販売台数シェアは、9月現在でシャープが37.6%とトップになっている。同社の平均画面サイズは、この1年ほど市場の平均サイズを下回っていたが、8月ごろから市場平均サイズを上回ってきており、ソニーや東芝も9月には拡大の動きを見せている。「いずれも4K対応モデルを中心に伸びており、こうした動きが平均画面サイズを引き上げた」と、BCNは分析している。

(一條徹)