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ソニーの定額制音楽配信「Music Unlimited」終了。Spotifyと協力し、「PlayStation Music」に
(2015/1/29 01:38)
ソニーグループの定額制音楽配信サービス「Music Unlimited」が3月29日を持って終了する。新たに、定額制音楽配信の代表格であるSpotifyと協力し、3月29日から新サービス「PlayStation Music」を立ち上げる。
新サービスとなる「PlayStation Music」は、ストリーミング方式の音楽配信「Spotify」とのパートナーシップにより提供。PlayStation 3とPlayStation 4、Xperiaスマートフォン/タブレットなどで利用可能になる。
ソニー/PlayStationのネットワークサービスである「PlayStation Network」(PSN)のアカウントを使い、Spotifyのアカウントをリンクさせることで、PSNのウォレット機能を使って、Spotifyの有料会員向け「プレミアムサービス」相当の音楽配信サービスが利用できる。3,000万曲以上の楽曲、15億以上のプレイリストを揃えているという。
価格やサービスの詳細などは後日公開される予定だが、基本的な機能は既存のSpotifyを踏襲する見込み。なお、ストリーミング音楽配信の代名詞とも言えるSpotifyだが、日本ではサービス提供されていない。PlayStation Musicでの、日本での展開については現時点では未定。「ソニー、Spotifyと、日本の音楽レーベルとの間で協議は続けて、検討していく」(SCE広報)とのこと。
現在19カ国で展開しているMusic Unlimitedは、3月29日を持って終了。米国やカナダ、メキシコ、ブラジルなど41の地域ではPlayStation Musicに移行する。なお、既存のMusic Unlimited利用者は2月28日から3月29日までの課金は行なわれない。
今回、Music Unlimitedに加え、映像配信の「Video Unlimited」も“プレイステーション”ブランドの「PlayStation Video(PS Video)」と改めている。ソニー・コンピュータエンタテインメントとソニー・ネットワークエンタテインメントインターナショナル(SNEI)では、プレイステーションネットワーク/PlayStation Network(PSN)を総合的なデジタルエンタテインメントブランドと位置づけ、ゲーム以外の映像、音楽などを一元化して提供。今回のPlayStation Musicの施策もその一環としている。
SCEのアンドリュー・ハウスCEOは、「音楽は、エンタテインメントの重要な要素のひとつとして私たちにご期待いただいているもの。最高の音楽と最高のゲームを提供する二社の提携を通じて、SpotifyとPSNのユーザーの皆様にお楽しみいただける魅力的な音楽体験をお届けすることを目指す」とコメント。また、Spotifyのダニエル・エクCEOは、「今回の提携を通じて、素晴らしい音楽体験を世界中のゲームユーザーの皆様にお届けできることをとても光栄に思う。私自身もゲームファンかつPS4ユーザーですが、バックグラウンドで音楽をかけながら『FIFA15』でアーセナル戦を今春よりプレイできることを非常に楽しみにしています」とコメントしている。
Music Unlimitedは、2011年1月に定額制のストリーミング音楽配信サービス「Music Unlimited powered by Qriocity」として、フランスとドイツ、イタリア、スペインなどでスタート。その後、対応する国や地域を拡大し、日本においては2012年7月に「Music Unlimited」としてサービス開始。その後、対応デバイスの拡大や、AAC 320kbpsの高音質配信などの機能強化や、980円/30日への値下げ(その前は1,480円/30日)などを行ないユーザー拡大を目指してきた。2014年12月時点では2,500万曲の楽曲を用意していた。