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Sound Warriorの小型コンポ「SW Desktop-Audio」に、6万円のクロックジェネレータ

 城下工業は、Sound Warriorブランドの小型コンポ「SW Desktop-Audio」シリーズの新モデルとして、クロックジェネレータ「SWD-CL10」を2月下旬から発売する。予定価格は6万円。

クロックジェネレータ「SWD-CL10」

 SW Desktop Audioシリーズでは、CDトランスポートの「SWD-CT10」と、USB DACの「SWD-DA10」の2機種が、BNCの外部クロック入力を備えている。この端子に、クロックジェネレータの「SWD-CL10」を接続し、SWD‐CL10の高精度なクロックで同期動作させることで、より高精細な再生ができるという。

 TCXO(温度補償水晶発振器/0.28ppm)を備えており、ワードクロック信号を出力。さらに、より高精度な10MHzルビジウムクロックやGPSクロックなどを外部から入力し、 44.1/48/88.2/96/176.4/192kHzのワードクロックを生成する事もできる。スーパークロック(×128)にも対応する。ただし、スーパークロック出力は1、2chのBNCコネクタからの出力で、3、4chはワードクロック出力となる。

背面端子
縦置きもできる

 また、外部からワードクロックを4個のBNCコネクターに分配するクロック分配器としても動作可能。スタジオなどでの使用を想定し、電源接続時に自動的に起動する機能も備えている。S/PDIF出力も1系統備える。

 電源はACアダプタを使用。外形寸法は146×165×40mm(幅×奥行き×高さ)。

音はどう変化するのか

 CDトランスポート「SWD-CT10」、USB DAC「SWD-DA10」と組み合わせ、「SWD-CL10」の効果を試聴してみた。

 「SWD-CL10」と接続すると、最も顕著に違いが出るのは音場の拡大だ。音像と音像の間の空間がより明確になるほか、奥行き方向にもグッと広がりが出る。音自体も伸びやかになり、レンジが拡大したような印象も受ける。気付かなかった“見えない箱”が取り払われたような開放感が好印象だ。

 同時に、音色に変化は無く、SW Desktop-Audioの色付けのないクリアなサウンドはそのまま活かされているのもクロックジェネレータ追加によるクオリティアップの魅力と言えるだろう。

(山崎健太郎)