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パナソニック、HDCP 2.2と4K/60p対応の新サウンドバー

5.1chはデルタフォルム+BT。3.1chモデルも

 パナソニックは、HDCP 2.2と4K/60pパススルーに対応し、4K放送でも利用可能になったサウンドバー「SC-HTB885」と「SC-HTB690」を5月22日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はSC-HTB885が8万円前後、SC-HTB690が5万円前後。

SC-HTB885(上)、SC-HTB690(下)

 SC-HTB885は総合出力500W/5.1chサラウンドに対応、SC-HTB690は同350W/3.1ch対応となる。サウンドバー部とワイヤレスサブウーファで構成され、HDMI接続したテレビの音質を強化できる。また、Bluetoothを内蔵し、スマートフォンの音楽などをワイヤレス出力するBluetoothスピーカーとしても利用できる。

 新モデルの特徴は、最新の著作権保護技術「HDCP 2.2」に対応したこと。4K放送や4K BDといった今後登場予定の4KコンテンツをHDMIケーブル1本で伝送可能になる見込み。4KチューナからSC-HTB885/690のHDMIを介して、4Kテレビなどに映像出力できる。

HDCP 2.2対応の薄型5.1chサウンドバー「SC-HTB885」

 HDCP 2.2/4Kパススルー対応の5.1chサウンドバーで、サブウーファ部はワイヤレス接続となる。高さ5.1cmの低背設計で側面が三角形のデルタフォルムを採用し、テレビの前においても画面に重なりにくいという点も特徴。デルタフォルムにより、音質面でも指向性が明確になるという。

SC-HTB885

 サウンドバー部は5.1ch構成で、フロントは6.5cmのコーン型ウーファ×2と2.5cmのセミドームツィータ×2、センターは6.5cmのフルレンジ×1、サラウンドは6.5cmフルレンジ×2を内蔵。出力は50W×5ch+250Wで総合出力500W。サブウーファは、ワイヤレス接続となっており、16cmコーン型ウーファを内蔵する。

 アンプ部は、独自のクロック再生成技術によりジッタを抑制し、さらに波形歪みを補正する歪み補正PWMモジュレータを備えた「LincsD-Amp II」を搭載。新たに歪み補正PWMモジュレータに新アルゴリズムを採用し、デジタル処理時の波形に起こる歪みの補正精度を向上させることで、原音に忠実な波形再現が可能になるとする。

 声の帯域レベルを効果的にあげて、聞き取りやすさを向上する「明瞭ボイス」は、4段階の効果設定が可能。スタンダード、スタジアム、ミュージックなど6種類のサラウンドモードや、独自の音場制御技術により上下/左右方向の音場を広げる「3Dサラウンド」、見ている番組のジャンルにあわせてサウンドモードを切り替える「番組ぴったりサウンド」などに対応する。

 サブウーファはワイヤレスで、2.4GHz帯で接続。電波到達距離は約10m。HDMI入力は2系統、出力は1系統で、HDCP 2.2と4K/60p信号のパススルーに対応。4:2:0だけでなく、4:4:4のYUV信号のパススルーも可能となっている。光デジタル音声入力も装備する。

 BluetoothとNFCを装備し、NFCを使ったBluetoothのワンタッチペアリングが可能(Android機器のみ)。スマートフォンやタブレットなど、Bluetooth対応機器からのワイヤレス音声出力が行なえる。対応プロファイルはA2DP。高音質コーデックのaptXやAACもサポートしている。アプリ「Panasonic Music Streaming」などでBluetooth再生が行なえ、音楽専用のサウンドモード「ワンタッチMUSICモード」にも対応する。

SC-HTB885(上)、SC-HTB690(下)

 サウンドバー部の外形寸法は1,125×121×51mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.1kg。サブウーファ部の外形寸法は180×306×408mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約5.4kg。消費電力はサウンドバーが約46W、サブウーファが約55W。

HDCP 2.2/4Kパススルー対応3.1ch「SC-HTB690」

 3.1ch構成のサウンドバーと、ワイヤレスサブウーファで構成されるシアターシステム。HTB885との違いは、チャンネル数のほか外形寸法やデザイン、BluetoothのaptX/AAC省略、アンプなど。HDCP 2.2/4Kパススルーには対応している。

SC-HTB885

 サウンドバー部はフロント6.5cmのコーン型フルレンジ×2、センター6.5cmのフルレンジ×1の3スピーカー。サブウーファは、ワイヤレス接続で、16cmコーン型ウーファを内蔵する。出力は70W×3ch+140Wで、総合出力は350W。

 サウンドバー部はデルタフォルムの低背デザイン。HDMI入力は1系統、出力は1系統。光デジタル音声入力も装備する。「明瞭ボイス」や「3Dサラウンド」、「番組ぴったりサウンド」などにも対応する。

 BluetoothやNFCを装備し、スマートフォンとのワンタッチペアリングやワイヤレス音声出力に対応。ただし、aptXやAACコーデックには非対応となる。

 外形寸法は950×120×55mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.5kg。サブウーファ部の外形寸法は180×303×378mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約4.7kg。消費電力はサウンドバー部が約44W、サブウーファが27W。

(臼田勤哉)