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パナソニック、非圧縮/複数台音楽伝送のAllPlayワイヤレスオーディオ。CDも非圧縮で
(2015/6/30 14:48)
パナソニックは、無線LANを使って複数機器に同時に音楽再生できる「AllPlay」対応のワイヤレススピーカー「SC-ALL2」と、CDオーディオシステム「SC-ALL5CD」を7月24日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はSC-ALL2が3万円前後、SC-ALL5CDが45,000円前後。
AllPlayはQualcommが開発したワイヤレスオーディオ技術。NASやスマートフォン、タブレットなどに保存した音源や、インターネットラジオ音源などをAllPlay対応スピーカーなどにワイヤレスかつ非圧縮で出力できる。
複数台のAllPlay機器を所有している場合、複数の場所で同時に同じ音源を再生できる。SC-ALL2やSC-ALL5CDのほか、5月に発売したハイレゾコンポ「SC-PMX100」もAllPlayに対応している。
BluetoothとAllPlayの大きな違いは、AllPlayでは音声伝送が非圧縮でより高音質を実現できるほか、一旦接続設定を行なっておけば、次回以降は再設定なしで再生できる点など。Android/iOS用の音楽再生アプリ「Panasonic Music Streaming」を用いて、スマートフォンやタブレット、NASに保存した楽曲を再生できる。
2台でステレオ再生の「SC-ALL2」
AllPlayに対応した小型のワイヤレススピーカー。IEEE 802.11a/b/g/n対応の無線LANに準拠し、AllPlayスピーカーとして動作。また、Ethernetも備えており、有線接続も行なえる。Bluetooth Ver.2.1+EDRにも対応しているため、Bluetoothスピーカーとしても利用できる。
スピーカーユニットは8cmのフルレンジで、出力は最大40W(4Ω)。1台だけではモノラルスピーカーとなるが、AllPlay接続時には2台のSC-ALL2を組み合わせたステレオ再生にも対応する。
スマートフォンやNASに蓄積した楽曲を、アプリのPanasonic Music StreamingからSC-ALL2に出力できる。また、インターネットラジオのTuneInにも対応し、アプリ「Qualcomm AllPlay Radio powerd by TuneIn」を使ってラジオ再生が行なえる。
また天板にはプリセットボタンを装備。TuneInのお気に入りのインターネットラジオ局を6局まで登録でき、ワンボタンで呼び出しできる。
時計や音楽アラーム、スヌーズなどの機能も搭載し、目覚まし時計代わりに利用可能。ステレオミニの音声入力も装備し、オーディオプレーヤーなどと有線接続も行なえる。消費電力は18W(スタンバイ時0.25W)。外形寸法は120×135×180mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.5kg。
CDを他のAllPlay機器に非圧縮伝送「SC-ALL5CD」
AllPlayに対応したCDオーディオシステム。非圧縮でのAllPlayワイヤレスオーディオ伝送に対応した点が特徴で、スマホやNASの楽曲をストリーミングで再生できるほか、複数台のAllPlay機器での同時再生に対応。さらに、SC-ALL5CDで再生した音楽CDを他のAllPlay対応機種に非圧縮で送信できるという。
スマートフォンやNASに蓄積した楽曲を、アプリのPanasonic Music StreamingからSC-ALL5CDに出力可能。インターネットラジオのTuneInにも対応し、アプリ「Qualcomm AllPlay Radio powerd by TuneIn」を使ってラジオ再生が行なえる。
CD部は、音楽CDのほか、MP3を記録したCD-R/RWも再生可能。USB端子も備えており、USBメモリ内のMP3なども再生できる。Bluetooth Ver.2.1+EDRにも対応し、Bluetoothスピーカーとしても利用できる。対応プロファイルはA2DPとAVCRP。
スピーカー部は6.5cmフルレンジユニットと、8cmパッシブラジエーターで構成。コーンに竹繊維を採用した「ナノバンブースピーカー」を採用している。
出力は20W×2ch(8Ω)。独自のデジタルアンプ「LincsD-AmpIII」により、広帯域にわたり歪み特性を改善しているという。重低音再生を行なう「XBS Master」も装備。プリセットイコライザーやおやすみタイマー/おめざめタイマーなどの機能を備えている。FM/AMチューナも内蔵する。
消費電力は18W(待機時0.2W)。外形寸法は533×98×203mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.7kg。リモコンやFMアンテナ、AMアンテナなどが付属する。