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MAGNETARユニバーサルプレーヤーがMKIIに。HDMI出力やオーディオ回路を刷新

ユニバーサルプレーヤー「UDP900 MKII」(約59.5万円)

エミライは、MAGNETARブランドの新製品として、オーディオ回路などを見直して性能を向上させたユニバーサルプレーヤー「UDP900 MKII」「UDP800 MKII」の2機種を発売する。価格はオープンで、市場想定価格はUDP900 MKが595,000円前後、UDP800 MKIIが319,000円前後。

2024年3月に発売したユニバーサルプレーヤー「UDP900」、「UDP800」の第2世代モデル。

4K Ultra HD Blu-ray(UHD BD)やBD、ブルーレイ3D、SACD、DVDオーディオなど、様々なディスクを高品位に再生する基本設計を継承しながら、オーディオ回路の見直しやHDMI出力、ネットワーク基板、ドライブメカ、パーツを改良。ユニバーサル機として、更なる性能向上を目指した。

UDP800 MKII(約31.9万円)

UDP900 MKII:第1世代からの進化点

UDP900 MKII

UDP900 MKIIは、高剛性の重量ボディとアナログマルチ7.1ch出力、USB DAC機能、ヘッドフォン出力を備えたフラッグシップモデル。

前世代からは主に以下の項目がアップデートされた。

  • デュアルESS9038PRO DAC搭載 ※UDP900 MKIIのみ
  • TMDSリタイミング機能
  • 進化したネットワーク基板
  • USB Audio PCM768/DSD512対応 ※UDP900 MKIIのみ
  • 静音対策を施したドライブメカニズム
  • 高品質パーツへのアップグレード

2chおよび7.1chアナログ出力用に完全独立のオーディオボードを備えるが、今回の新モデルでは、2つのボードでESS製DACチップ「ES9038PRO DAC」を採用。マルチチャンネル音声出力の音質向上を図った。

ボードは4層PCB回路基板を使用。各チャンネルは独立配線で設計されており、高精度かつ超低位相ノイズのTCXO温度補償水晶振動子、発振器、多数のELNA、Red WIMAとペアリングしたNCCオーディオ・コンデンサー、ELNA SILMIC IIコンデンサー、独立した高出力リニア電源、Hi-Fi XLRバランス端子と金メッキRCA出力を装備している。

HDMI音声出力ポートには、TMDSリタイミング回路を追加。ランダムジッターを効果的に補正することで、信号品質と負荷駆動能力を向上。HDMI音声出力におけるクオリティを向上した。

合わせてネットワーク基板も新たに設計。CrestronやControl4、Wake-on-LANなどのホームオートメーション機能に対応した。

USB入力端子は、最大768kHz/32bit(PCM)のほか、ネイティブ方式でのDSD 512再生に対応。DoP方式でも最大DSD 256までのDSD音源の再生をサポートする。

ドライブメカは、メカ部のケーシングに新たに塗装を施すことで微細振動を抑制。ドライブを覆う金属製カバーの内側にも、吸音材を装着した。

内部配線を高純度銅線にアップグレード。さらにPCBコネクターを日本圧着端子製造(JST)製およびAmphenol製に変更。接続品質、安定性、信頼性を向上させた。

UDP800 MKII:第1世代からの進化点

UDP800 MKII

UDP800 MKIIは、上位機と同等の光学ドライブメカ、デジタル処理プロセッサーを搭載し、基板分離レイアウトや60Wハイパワー・ローノイズ電源搭載で画質・音質共にこだわりながらも、使いやすいサイズを実現したミッドレンジモデル。

前世代からは主に以下の項目がアップデートされた。

  • 7基のOPA1602オペアンプ搭載 ※UDP800 MKIIのみ
  • TMDSリタイミング機能
  • 進化したネットワーク基板
  • 静音対策を施したドライブメカニズム
  • 高品質パーツへのアップグレード

大きな変更点が、高品質オペアンプ「OPA1602」の搭載。

UDP800 MKIIでは、2chオーディオボードを完全に再設計。合計7つのOPA1602オペアンプを採用することで、低ノイズ化と歪みの低減を実現。より鮮明で精確な音質再生を可能にした。なお、DACチップはBB PCM1795を使用している。

UDP900 MKII、UDP800 MKIIの共通機能

再生できるディスクは、UHD BD、BD、ブルーレイ3D、DVDビデオ、DVDオーディオ、AVCHD、SACD、CD、Kodak Picture CD、CD-R/RW、DVD±R/RW、DVD±R DL、BD-R/RE。UHD BDは、Dolby Vision、HDR10+対応ディスクもサポートする。

どちらのモデルもソニー製481AAAレーザードライブを採用しており、SACDを含む幅広いディスク互換性と強力なエラー訂正を保証し、ディスクの高速かつ正確な読み取りを可能にしている。

ディスクだけでなく、ローカルおよびLANストレージ内のファイル再生もサポート。MKV、AVI、MP4、WAV、FLAC、APE、DSDなどのメディア形式が再生できるほか、PCM 192kHz、DSD 2.8MHz(マルチch含む)のDLNA再生も楽しめる。

エンジンには、MediaTek製のクアッドコア・プロセッサー「MT8581」を使用。また12GBのサムスン製DDRメモリーと、4GBの東芝製NANDストレージを搭載。映像デコーディング/プロセッシング技術を備えており、UHD BDを含むあらゆるメディアで高い再生品位と快適な操作性を実現した。

使いやすさや質感にこだわったという、日本語対応のOSDも引き続き搭載する。

出力はHDMI×2(1系統はオーディオ専用)、同軸デジタル音声、光デジタル音声、XLRアナログ音声、RCAアナログ音声を搭載。UDP900 MKIIのみ、アナログマルチ7.1ch出力、ヘッドフォン出力、USB-B端子も用意する。

UDP900 MKIIの背面
UDP800 MKIIの背面

外形寸法/重量は、UDP900 MKIIが445×321×133mm(幅×奥行き×高さ)/15.4kg、UDP800 MKIIが430×312×90mm(同)/6.8kg。