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ヤマハの次世代スピーカー「NS-5000」が披露。ESOTERICはネットワークプレーヤー「N-05」
(2015/9/25 16:45)
9月25日から27日まで、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催されているオーディオ機器の展示/試聴イベント「2015東京インターナショナルオーディオショウ」。ヤマハブースでは新世代のハイエンドスピーカー「NS-5000」が披露され、ティアック/エソテリックブースではネットワークプレーヤー「N-05」が参考展示されている。
ヤマハブース
ヤマハの注目展示は、「次世代ナチュラルサウンド・スピーカー」をコンセプトに開発されている、フロア型スピーカーのハイエンドモデル「NS-5000」だ。価格は1台75万円で、ペアでの販売。2016年7月下旬の発売を予定している。
ベリリウムに匹敵する音速を持ち、高い強度と理想的な弾性率を持つという素材「Zylon(ザイロン)」を全ユニットの振動板に採用しているのが特徴。繊維のカサカサ音を防ぐため、振動板の表面にイオン化させたモネル合金を真空蒸着させ、薄膜を形成している。
エンクロージャはオーソドックスな箱型。これは、「箱から発生する共振に対して、的確な対処をする事で音質を高めるという発想で開発した」ため。内部には特殊な形状の共鳴管や、ユニット背後に取り付けるバックチャンバーなどを用いて、吸音材を極力控えながら、伸びやかなサウンドを実現している。
発売はまだ先だが、今回のインターナショナルオーディオショウのように、今後も積極的に試聴イベントを開催予定。ユーザーの意見をフィードバックしながら、完成度を上げていくという。
ティアック/エソテリック
エソテリックが12月発売の新製品として開発を進めているのが、ネットワークプレーヤーの「N-05」だ。価格は55万円の予定。夏に発売した、USB DAC/SACDプレーヤー「K-05X」から、光学ドライブを省いたようなモデル。
DACには、旭化成エレクトロニクスのハイエンドDAC「AK4490」を採用し、左右チャンネルごとの差動4回路/8出力のパラレルディファレンシャル構成として搭載。「32bit DACを複数組み合わせた、32bit D/Aプロセッシング・アルゴリズム」も採用している。
ハイレゾデータは、WAV/FLACなどは384kHz/32bitまで、DSDは11.2MHzまでサポートする。DSDはネイティブ再生が可能。ギャップレス再生にも対応する。DAC部とアナログ出力回路部はデュアル・モノ構成。安定化電源には、チャンネルあたり合計500,000μFのEDLC(スーパーキャパシタ)も搭載した。
アプリ「ESOTERIC Sound Stream」をiPad向けに用意。見やすいGUIで音楽再生操作ができ、アルバムのアートワーク表示、楽曲のタグ表示なども可能。ネットワーク機能はOpenHomeプロトコルに対応。アプリのアップデートで、各種ストリーミングサービスも将来的に利用できるようになるという。
ティアック/エソテリックブースには、英TANNOYのスピーカー「Mercury」の第7世代モデル「Mercury 7シリーズ」も参考展示された。ラインナップはMercury 7.4、Mercury 7.1、Mercury 7C。
フロア型の「Mercury 7.4」は、28mm径のニトロウレタンコートポリエステル繊維ドームのツイータと、178mm径のマルチファイバーペーパーコーンウーファー×2を搭載。
ブックシェルフの「7.1」は、127mm径のマルチファイバーペーパーコーンのウーファに、28mm径ツイータを組み合わせている。