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ヤマハ、薄さ70mmのハイレゾコンポ。DAC搭載プリメイン/ネットワークCDプレーヤー

 ヤマハは、本格的なHi-Fiコンポのデザインや技術を取り入れながら、高さを約半分以下の70mmとし、デスクトップなどでも使いやすいというUSB DAC搭載プリメインアンプ「A-U671」と、ネットワーク再生機能も備えたCDプレーヤー「CD-NT670」を11月中旬に発売する。価格は「A-U671」が6万円、「CD-NT670」が54,000円。カラーはシルバー。

左がネットワーク再生機能も備えたCDプレーヤー「CD-NT670」、右がDAC搭載プリメインアンプ「A-U671」。スピーカーは「NS-BP401」
左が「CD-NT670」、右が「A-U671」

 また、これらのコンポとの組み合わせも想定した小型のハイレゾ再生対応スピーカー「NS-BP401」も11月中旬に発売する。価格はペアで35,000円。

 上位機種を彷彿とさせるデザインながら、薄型になっているのが特徴。フロントパネルはヘアライン仕上げのアルミ製、サイドパネルはピアノブラック調仕上げとなっている。

設置イメージ

DAC搭載プリメインアンプ「A-U671」

 USB DAC機能も搭載したプリメインアンプ。DACには、ESS製の「SABRE 32 ES9010K2M」を採用、コントローラーにはXMOSデバイスを採用し、DSD 5.6MHz、PCM 384kHz/32bitまでのデータに対応する。前面にインジケーターを備え、入力信号のサンプリング周波数を視覚で確認できる。

A-U671
背面

 パワーアンプ部には、最大出力70W×2ch(6Ω)のデジタルパワーアンプを搭載。シンプルな回路構成を実現したというPWM方式のデジタル変調により、「ナチュラルな音質と高効率を両立した」という。

 後段のローパスフィルタには、低ロス・低ひずみのOFC線材を使った大型コイルを採用。低音域の力強さ、中高音域の伸びやかさを向上させている。トーンやバランスの各コントロールと、後段バッファアンプをバイパスし、音の純度を高める「ピュアダイレクトスイッチ」も装備する。

 入力端子はアナログRCA、USBを各1系統装備。スピーカーターミナルとサブウーファ出力端子も備えている。さらに、前面にヘッドフォン出力を装備した。

 ボリュームノブはアルミ。背面の端子は金メッキ仕上げ。消費電力は30W。外形寸法は314×342×70mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.3kg。

ネットワーク再生対応CDプレーヤー「CD-NT670」

 無線LAN機能を搭載し、DLNA 1.5のネットワーク音楽再生にも対応するCDプレーヤー。音楽データは、PCM 192kHz/24bitまで対応し、WAV/FLAC/AIIFFなどに対応。Apple Losslessも96kHz/24bitまでのデータが再生できる。ネットワーク経由でのDSD再生には対応しない。

CD-NT670
背面

 USB端子も備え、USBメモリなどに保存した音楽ファイルを再生する事も可能。MP3/WMA/AAC/WAV/FLAC/Apple Lossless/AIFFの再生が可能。DACは、TIの「PCM5101A」を採用している。

 Bluetoothにも対応し、コーデックはSBC/AACをサポート。プロファイルはA2DP/AVRCPに対応。AirPlayやradiko.jpの受信にも対応。FMチューナも搭載する。

 CDプレーヤー部はCD、CD-R/RWの再生が可能で、ディスクに記録したMP3/WMA/WAVの再生も可能。

 新機能の「MusicCast」もサポートしており、別の部屋にあるMusicCast対応機器と、ワイヤレスで連携可能。音声を配信/受信でき、専用アプリ「MusicCast CONTROLLER」をインストールしたスマートフォンやタブレットなどから、機器の制御も可能。アプリを使い、端末内の音楽コンテンツのワイヤレス再生や、インターネットラジオの選局などにも対応する。

 入力端子はアナログRCA、光デジタルを各1系統。出力はアナログRCA。消費電力は16W。外形寸法は314×338×70mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.9kg。

ハイレゾスピーカー「NS-BP401」

 2ウェイのブックシェルフスピーカー。既発売の「BP400」をハイレゾ対応にしたモデルで、再生周波数帯域は50Hz~40kHz(-10dB)、~100kHz(-30dB)。

NS-BP401

 ユニットサイズはウーファが13cm径コーン、ツイータが3cm径のソフトドーム。インピーダンスは6Ω。最大入力は120W。クロスオーバー周波数は3kHz。ウーファの振動板には、純度99%以上の純アルミ材を採用。ツイータのドームには、コーティング処理と独自の成型を施す事で、ハイレゾ音源に対応した超高域の再生能力と、豊かな音の広がりを両立したとする。

 エンクロージャはバスレフ。全ての角部分を楔(くさび)の原理で結合する、「総三方留め構造」を採用。楽器づくりで培ったヤマハ伝統のノウハウで、不要共振を抑えながら、音の響きをコントロールしている。内部には特殊な複合構造体も設置し、振動を抑える「VCCS(Vibration Control Cabinet Structure)テクノロジー」も使われている。スピーカーターミナルは、バナナプラグにも対応。外形寸法は176×327×310mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.9kg。

(山崎健太郎)