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「Triple.Fi 10」10周年記念の日本限定イヤフォン「TriFi」初披露。64 AUDIOも

 200ブランド以上が参加し、イヤフォン、ヘッドフォン関連製品の試聴ができるイベント「第七回ポータブルオーディオフェスティバル2015」(通称:ポタフェス)が19日に秋葉原のベルサール秋葉原で開幕した。会期は19、20日の2日間。入場は無料。ここではミックスウェーブブースをレポートする。

「Triple.Fi 10」10周年、JH Audioから「TriFi」

 ブースの目玉は、JH Audioの新製品として、日本限定で発売されるユニバーサルタイプのイヤフォン「TriFi」(トリファイ)だ。発売開始時期は2016年1月末~2月中旬の予定で、予定価格は61,600円前後。日本市場向けに1,000台限定で販売される。

「TriFi」

 その名前と、特別にデザインされたブルーパール・カラーでピンとくる読者は多いだろう。Ultimate Ears社を創設したJerry Harvey氏が「Triple.Fi」を開発して10周年を迎えたことを記念して開発されたのが「TriFi」となる。

 このモデルのために、新たにバランスド・アーマチュアドライバを設計。JH Audioで培ってきた「Freqphaseテクノロジー」なども搭載されている。ユニット構成は低域×2、高域×1の2ウェイ3ドライバ。入力端子はステレオミニで、イヤフォン側の端子は着脱式の2ピンを採用している。

【訂正】 記事初出時、ユニット構成を“低域×1、中域×1、高域×1の3ウェイ”と記載しておりましたが、メーカー側の発表情報が変更されました。正しくは“低域×2、高域×1の2ウェイ”となります。記事を修正しました。(2016年2月2日)

ケーブルは2ピンで着脱可能
ケース

64 AUDIO

 アメリカのカスタムイヤフォンメーカー、64 AUDIOの新製品「ADEL Aシリーズ」4モデルも出展。12月19日から発売しており、ラインナップは「ADEL A12」、「ADEL A10」、「ADEL A8」、「ADEL A6」。頭文字のAがシリーズ名を、後ろの数字はドライバ数を表している。価格はA12が33万2,815円、A10が30万417円、A8が23万5,620円、A6が20万3,231円。

64 AUDIOの新製品「ADEL Aシリーズ」試聴機

 最大の特徴は、聴覚への障害リスクを最小限に抑えながら、より広いサウンドレンジで音楽リスニングを体験できるという「ADEL(Ambrose Diaphonic Ear Lens)」テクノロジーを搭載している事。耳の健康を維持するための“第二の鼓膜”を発明したとし、鼓膜にかかる空気圧を鼓膜の代わりに吸収、聴覚障害になるリスクを抑えるという。

 また、密閉度の高いカスタムイヤフォンでは鼓膜にかかる空気圧が強くなる事から、鼓膜のまわりの筋肉が緊張した状態になりやすいという。ADELではそれも抑えられるため、開放的なサウンドが楽しめるという音質面への好影響もあるとする。

左からA12、A10、A8。銀色の部分がADELの根幹。オートで機能するパーツが使われているが、マニュアルでユーザーがADELの効き具合を調整する事も可能。マニュアル用パーツを後から発売したり、マニュアル調整仕様の状態でイヤフォンとして販売する事も検討されている

 ADEL A12の搭載ユニットは、低域×4、中域×4、低域×4で3ウェイ。A10はリファレンスモニターと位置づけられ、低域×2、中域×4、低域×4の3ウェイ。ベーシスト向けのA8には、低域×4、中域×2、低域×2を搭載。A6は、低域×2、中域×2、低域×2の3ウェイで、ツアーミュージシャンや教会音楽向けに開発したという。

 ブースには上記モデルの試聴機に加え、下位モデルにあたるA2、A3、A4、A5の試聴機も用意。今後、これらの下位モデルも日本で発売する予定だという。価格は未定。

下位モデルとなるA2、A3、A4、A5の試聴機も用意されていた
Silversonic MKV for SONY XBA-Z5

 他にも、Beat Audioのイヤフォン向けケーブル「Silversonic MKV」シリーズの新製品として、ソニーの「XBA-Z5」用と「MDR-EX1000」用の端子を備えたモデルも出展。12月23日発売で、プレーヤー接続側端子は3.5mm 4極。ウォークマン「NW-ZX2」や、OPPO「HA-2」とのグランド分離接続に対応する。価格はいずれも20,700円。

(山崎健太郎)