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ソニー、ネイティブ4Kのレーザー光源プロジェクタ。高輝度や4K/120p対応も

 ソニーは、4K SXRDパネルやレーザー光源を搭載した業務用液晶プロジェクタ「VPL-GTZ270」と「VPL-GTZ280」を5月上旬より発売する。VPL-GTZ270は高輝度/広色域対応で、想定売価は800万円前後、VPL-GTZ280は4K/120p投写対応可能で実売価格は560万円前後。

VPL-GTZ270/GTZ280

 4,096×2,160ドットの0.74型ネイティブ4K SXRDパネルを搭載したプロジェクタ。ネイティブコントラストは2万:1で、輝度はGTZ270が5,000ルーメン、GTZ280が2,000ルーメン。高輝度やハイフレームレート、HDR対応など、用途にあわせて構成を選択できる。

 GTZ270は、高画質映像の再現性に優れ、美術館、博物館、映像試写室、プラネタリウムなどのビジュアルエンターテインメント向け、GTZ280は、ハイフレームレート対応により、フライトシミュレーションのように、映像の動きになめらかさが求められる用途に適しているという。

 レーザー光源の採用により、約2万時間の長時間運用が可能。HDR映像に対応可能で、GTZ270は標準で対応、GTZ280はオプションの「LSM-HDR1」(110万円)を追加してHDR対応となる。GTZ270は、BT.709を超える色域をカバーし、DCIやBT.2020にも対応可能としている。

 4K/30pの3D表示も可能で、GTZ280はオプションの「LSM-120P1」(110万円)を追加して60pに対応可能。また、GTZ280は「LSM-120P1」追加で、4K/120p表示も行なえる。

 レンズのズーム/フォーカスは電動で、レンズシフトに対応。入力端子はDisplay Portや、HDMI×2(GTZ270のみ)など。新開発のシールド密閉構造や液冷機構により、30~35dBの静音設計を実現したという。スタック運用による輝度向上にも対応する。

 消費電力は約1.2kW。外形寸法は約550×750×262mm(幅×奥行き×高さ)、本体重量は約40kg。

(臼田勤哉)