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ソニー、X1プロセッサ搭載の業務用4Kレーザープロジェクタ。10,000ルーメン
2020年8月24日 15:10
ソニービジネスソリューションは、4K SXRDパネルを搭載したレーザープロジェクターの最上位モデル「VPL-GTZ380」を2021年1月に発売する。価格はオープンプライスで、推定価格は850万円前後。レンズは別売で、標準「VPLL-Z8014」が100万円前後、短焦点「VPLL-Z8008」が150万円前後。
DCI 4K解像度と明るさ10,000ルーメンの高輝度、そして16,000対1のネイティブコントラスト性能とDCI-P3/HDR対応の広色域を描写可能な業務用プロジェクターの最新モデル。独自の冷却機構や高耐光性の0.74型4K SXRDパネルを採用することで、ネイティブ4K解像度かつ10,000ルーメンレーザープロジェクターとしては業界最小サイズとなる51kgを実現したのも特徴。
コンパクトなサイズとすることで、従来以上に複数台の組み合わせが行ないやすくなり、また企業ロビーなどの大スペースに適した高輝度と、美術館などでの使用にも適した高精細さで、使えるシーンが広がるモデルになっているという。
新開発の0.74型4K SXRDパネルを搭載した光学エンジンにより、16,000対1の高いコントラストで深みのある黒と明るく繊細な映像が投写可能。また、パネルに新たな液晶素材を採用してパネルの耐光性を向上させることで、10,000ルーメンの高輝度を実現している。パネル解像度は4,096×2,160ドットのDCI 4K。
レーザー光源を採用。蛍光体に投写する青色レーザーダイオードに加え、深みのある青を表現するための紺色ダイオードと、深みのある赤を表現するための赤色ダイオードを組み込むことで、輝度を低下させることなくDCI-P3の色域をすべてカバーした。
ブラビアのハイエンドモデルに搭載する高画質プロセッサー「X1 Ultimate」をプロジェクター用に最適化した「X1 Ultimate for projector」を搭載したことで、リアルタイム信号処理の速度が上がり、画質が向上したという。
「X1 Ultimate for projector」にはプロジェクター向けの新機能として、ダイナミックレンジを高めるダイナミックHDRエンハンサーや、より深みのある黒を実現するデジタルコントラストオプティマイザーも搭載。さらに、HDR 10およびHLGを含むHDRにも対応し、 より自然な色再現を可能とした。
新開発の高耐光性4K SXRDパネルの採用に加え、特許取得の新しい冷却機構を搭載したことで、ネイティブ4Kかつ10,000ルーメンレーザープロジェクターとしては業界最小の筐体サイズと51kgの重量を実現。パネルの液冷機構や蛍光体ホイールの回転を利用して効率的に熱排出を行なうことができると同時に、効率的なエアフローを導入して、39dBの静音設計も実現した。
筐体は、上下にスタック可能な設計とし、複数台を連結してドーム型の天井や大型スクリーンなどへ投影することも可能。
追加ライセンス「LSM-120P1」(既発売)の適用で、低遅延の4K/120pを対応サポート。また、暗視ゴーグルを使用した夜間レスキュー訓練などの用途を想定し、赤外(IR)光の投写に対応する追加オプション「LSM-NVG1」('21年1月発売・220万円前後)も提供。大画面での仮想トレーニングなどに利用できるという。