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第161回:世界初4Kテレビの実力 東芝「55X3」

4Kと裸眼3Dに感じる期待と課題



55X3

 東芝REGZAシリーズにおいては「Z」型番が高画質モデルに付けられ、さらにその上の最上級機には「X」型番が付けられる。REGZA X1/X2は、CELL REGZAに与えられた誇らしい型番だった。

 現在の最新X型番REGZAは「55X3」。CELLプロセッサの搭載はなく、事実上、CELL REGZAの歴史は終幕したが、今度の55X3は、なにが「X」なのか。結論を先に言うならば、それは「裸眼立体視」と「4K2K(3,840×2,160ドット)の解像度」ということになる。

 REGZA Xシリーズからは、CELL REGZAのブランドから、「テレビの革新」をイメージさせるブランドへ成長させようとしている東芝の意図が垣間見える。



■ 設置性チェック〜裸眼3Dのキャリブレーションが重要

55X3

 55X3は、実際の実売価格も60〜70万円前後とかなりの高級機であることは間違いないが、かつての55X1と比較すれば、そのたたずまいは普通のテレビとそれほど変わらない。チューナやスピーカーが別体になっているわけでもなく、ディスプレイ部とスタンドから構成される見慣れたテレビの形だ。

 外形寸法は127.1×35.7×86.2cm(幅×奥行×高さ/スタンド取り付け時)。額縁部分もかなり狭く、左右は約30cm、上は36cm、下は56cm程度。55型の液晶テレビとしてはむしろスリムな部類だ。

 重さはスタンド込みで約30kg。55型という画面サイズを考えれば重くはないが、それでも同社のREGZA 55ZG2などと比較すると約5kgほど重い。いずれにせよ、設置は2人がかりでないと難しい。ただし、向きを変えたり、設置台上での若干の位置調整程度ならば1人でも十分に動かせる。


スタンド部

 スタンドは設地部が四辺形の、見るからに安定性の高そうなデザインを採用する。見た目の圧迫感はないが、同画面サイズの液晶テレビと比較するとややスタンドの奥行き方向は大きめだ。スタンドは左右±15度の首振りに対応。上下のチルト機構はなし。

 厚さは59mmで、同画面サイズの他の製品と比較してもそれほど厚くはない。設置の仕方も、見栄えも普通だ。逆に言うと、外観からは世界初の4K2Kパネル採用テレビという主張は感じられない。高価なモデルなので、外観はかつての55X1のような「いかにも」というような見栄を切ったものにしてもよかった気はする。

 液晶パネルの表面はいわゆる光沢仕様。REGZAのコントラスト感を重視する高画質モデルでは、一貫してこの仕様だ。部屋の映り込みは、ひとたび映像表示が始まってしまえば全く気にならなくなるが、映り込みは“ある”ので、相対する方向に窓や照明器具がある場合は設置位置を調整したい。

 物理的な設置を終えたら、次に行なうべきは裸眼3D立体視のためのキャリブレーションだ。55X3はメガネなしの3Dテレビだが、その特性上、高画質な3D映像を得るためには設置環境ごとのキャリブレーションが推奨されているのだ。

 キャリブレーション手法は2つ。

フェイストラッキングはリアルタイムで行なわれているわけではなく[トラッキング]ボタンを押したときにだけ動作

 1つ目は非常に簡単なもので、リモコンの[トラッキング]ボタンを押すだけだ。

 このキャリブレーションには、映像表示面下部中央に組み込まれたカメラが利用される。このカメラ自体は比較的広画角な性能が与えられており、具体的には左右方向±28度、上方向28度、下方向6度の撮影性能が有る。よって、ローボードなどに設置し、椅子やソファに座って視聴するような、一般的なリビング環境であれば適合できるはずだ。

 組み込みカメラからどんな映像が撮影されていたのかは、このキャリブレーション方法だと分からないので、設置後の最初のキャリブレーションは、2つ目のキャリブレーション手法である手動調整を行なうべきだ。

 このキャリブレーションメソッドは[クイック]ボタンを押して開かれるクイックメニューの「3D視聴位置チェック」を選択することで呼び出すことが出来る。

 このモードでは実際に、ビルトインカメラからの映像が表示され、同時に緑色の縦長の枠も数個、一定間隔で横並びに表示される。この緑の縦長の枠が3D映像が最も綺麗に見える位置/方向を表しており、ここにユーザー全員の顔が来るようにして視聴することが奨励される。

 ビルトインカメラは顔を認識するとその箇所を青色の実線の四角形で囲むが、もし水色の破線の四角形で囲まれているようならば、奨励視聴位置からずれていることを示している。この場合は、着座位置をずらして、自分の顔が青色の実線の四角形で囲まれる位置を探る必要がある。

 さらに調整を追い込みたいユーザーは、ここから[赤]ボタンを押して、55X3に内蔵されているキャリブレーション画像を出してベストな視聴位置を探るといい。

 画面に表示されている「○」や「◎」といったマーカーが、二重に見えている場合は、くっきりと見えるように着座位置を調整する必要がある。リモコンの十字キーを押せば、55X3側の表示駆動に対して調整をかけることもできる。

 最初のキャリブレーション時には家族全員を呼び寄せて、家族のそれぞれがいつもテレビを見る所定の席位置に座って、ああだこうだと意見を出し合って調整すると楽しいかも知れない。毎回はいやだが……

「3D視聴位置チェック」モードでは組み込みカメラからの映像を確認しながら最適な視聴位置を探ることができる 裸眼3D立体視のテストモード。ここで画素駆動の調整ができる。左右にうっすらと見える矢印が見えなくなるように着座位置を変えるか、リモコンの十字ボタンで画素駆動を調整する
デュアル構成とした55X3のスピーカーユニット部

 スピーカーはスリムボディのわりにはがんばっており、左右ステレオ+重低音の2.1chシステムを搭載している。

 メインユニットは片側2ユニットの合計4ユニットを採用している。2cm×10cmの同型角形ウーハーユニットを左右の上下にマウントするというデュアル構成で、音量を上げたときのパワー感が感じられる。映像表示面の上下にユニットを配置したことで、画面の内側にしっかりとした定位感が出るのも好感触だ。

 サブウーファは背面側に実装。ただ、デフォルト設定では低音の主張は控えめとなっているので、低音の力強さがもう少し欲しいときは、「音声調整」で「低音強調」を「弱」ないしは「中」にするといい。

 消費電力は410W、年間消費電力量は385kWh/年。これは同サイズのREGZAと比較して約2倍の消費電力となる。これは「フルHDの4倍の画素を駆動している」ということに加えて、240個もの白色LEDバックライトを搭載していることも大きく影響していると思われる。なお、白色LEDを4,608個搭載していた55X1のシステム全体の消費電力は460Wだった。



■ 接続性チェック〜アナログビデオ入力は変換ケーブル経由。SDカードの写真/動画も3D化

接続端子は側面に集約

 接続端子パネルは本体、正面向かって左側の背面および側面にレイアウトされる。

 HDMI入力は4系統で、HDMI入力1はオーディオーリターンチャンネル(ARC)対応、HDMI入力2はレグザリンクダビング対応となる。レグザリンクダビングでは、55X3でUSB HDDに録画した番組を、Ethernet対応HDMIケーブルで接続した東芝製ビデオレコーダ機器にダビングできる。

 アナログビデオ入力は2系統用意されているが、直接端子として利用できるのはD5入力のみ。コンポジットビデオ入力端子は直接入力できず、付属の変換ケーブルを利用する必要がある。55X3側にはミニプラグ端子のメスが用意されており、ここに変換ケーブルをつなぐ。ビデオ入力1はD5入力と、変換ケーブル経由の入力と兼用、ビデオ入力2はこの変換ケーブル入力専用の入力系統になる。


REGZAはHDMI階調レベルの設定が必ず用意されており、安心だ

 PCとの接続にはHDMI入力端子を利用する。推奨されるのはHDMI入力3端子だ(理由は後述)。HDMI階調レベルの対応はばっちり。一般的なPCであれば、「機能設定」-「外部入力設定」-「RGBレンジ設定」を「フルレンジ」設定にすれば正しい階調で表示が行なえる。

 USB端子は2系統で、1系統は録画用USB HDD接続用、もう1系統は汎用のUSB端子になる。汎用USBにはメモリカードリーダやUSBキーボード、デジタルカメラなどを接続できる。USBハブ対応としており、実際USBハブ経由でキーボードとUSBメモリを同時に接続してみたが、ともに認識されて同時利用もできた。

 55X3は、音声関連のミニ端子が3つ備わっている。内訳はヘッドフォン、アナログ音声出力端子、そしてHDMI入力3と連動できるアナログ音声入力端子。最後は実質的にはPCなどと55X3をHDMI接続したときの音声入力用だ。この他、光デジタル音声出力、Ethernetを備えている。

 Ethernet端子はレグザリンクダビング機能を「有効」にすると無効化されてしまっていた。これは仕様のようで、HDMI経由のLANと、このLAN端子が排他になっているためと説明されている。レグザリンクダビング機能を有効化すると、55X3側でブロードバンド機能が利用できなくなるということだ。テレビからレコーダへのダビングはLAN端子経由でも行なえるので、HDMI端子経由のレグザリンクダビング機能は使わなくてもいいような気がする。

 SDカードスロットも装備。JPEG写真、MPEG-2、MPEG-4 AVC/H.264などの動画、MP3、リニアPCMなどの音声などが再生できる。実際に32GBのSDHCカード(Verbatim製CLASS10)をexFATでフォーマットし、4GB超のMPEG-2 TSの映像を再生させてみたが、きちんと再生でき、2D→3D変換を利用した3D立体視視聴も行なえた。一方、同カードにて、FAT32、exFATいずれにおいてもJPEG写真は再生できず。「メディアにアクセスできません」というエラーメッセージが出てしまった。


■ 操作性チェック〜フルHDと4K2Kモードの切り替えはアスペクトモードから

リモコン

 リモコンはここ最近のREGZA用のものと基本的なデザインは同じで、ボタンのレイアウトが若干の違う程度。表面には使用頻度の高いボタン群が、下部の扉をスライドさせると[設定]ボタン、[字幕]ボタン、[二画面]ボタンなどの、機能ボタンが現れる。

 電源ボタンを押してから地デジ放送の映像が表示されるまでの所要時間は約7.5秒。早くもないが遅くもない。標準的な早さといったところか。

 入力切換は[入力切換]ボタンを押してから開かれるメニューから、各入力を選択する方式だ。HDMI→HDMIへの入力切換は約3.0秒、HDMI→D5への入力切換は約4.5秒。こちらもあまり早くはないが、順送りではなく希望の入力に直接切り換えられるのでそれほど待たされている感はない。デジタル放送のチャンネル切換所要時間は約2.5秒。こちらは最近の機種としてはやや遅め。

 アスペクトモードの切り替えは[クイック]ボタンを押してから開かれる「クイックメニュー」階層下の「画面サイズ切換」で行う。切換所要時間は約2.5秒。こちらも最近の機種にしては遅め。

「映像設定」メニュー。利用頻度が高めの画質関連パラメータは最上階層から操作できるようになった 「詳細調整」メニュー。ここのパラメータは増える一方だ

 用意されているアスペクトモードは、スーパーライブ/ズーム/映画字幕/フル/ノーマル/HDスーパーライブ/HDズーム/Dot By Dot/ゲームフル/ゲームノーマルなど。これらに加え、最近追加されたもの、55X3ならではのものなどを紹介する。

 「DVDファイン」は、入力された480p/480i映像を整数倍に拡大して表示するモードだ。スケーリング回路を通ったときのボケ味が和らぐ効果があるが、全画面表示にはならない。

 ゲーム画調モードとして用意されている「レトロゲームファイン」「SDゲームファイン」も同様の効果のもので、480p/480i映像に対して、横解像度方向は2倍オーバーサンプリングを行ない、縦解像度方向は二重化を行なう。

 「ファイン」系モードは自己合同性型、再構成型の超解像処理、色の超解像処理が適用されるので、REGZAが誇る高解像感の演出は生きてくる。ゲームの場合はカクカクとした「ジャギー上等!」のドット感を楽しみたいという向きもあるので、そうしたユーザーのためには各種超解像処理をキャンセルした画調の「レトロゲームファイン」モードも用意されている。

 PSPのゲーム画面を全画面表示する「ポータブルズーム」モードももちろん搭載されている。ゲーム対応への情熱が凄いのは昨今のREGZAの特徴だ。

SDゲームファイン レトロゲームファイン

 アスペクトモードとして「ネイティブ」というのもあるが、55X3ユーザーにとっては重要なモードだ。「ネイティブ」を選ぶと、4Kアップスキャン付きの超解像処理をキャンセルして、入力-処理-表示までを一貫したフルHDソースとして処理するのだ。つまり、表示は1,920×1,080ドットの映像を縦横二重化して3,840×2,160ドットとして表示する。

 個人的にはPC画面なども4K2K化して表示した方がくっきりと鮮明に見えるので、通常あえて「ネイティブ」を選ぶ必要性は感じなかったが、原信号を的確に表示したいというモニター的な用途に55X3を利用する際には、この機能は確かに必要になる。

分かりにくいが「ネイティブ」はフルHDを4K2K化しないで表示するモード。それ以外は基本的には4K2K化超解像処理が介入する 「ネイティブ」「レゾリューションプラス=オフ」 「フル」「レゾリューションプラス=オフ」

 二画面機能は、2つのデジタル放送、デジタル放送と外部入力、USB HDD録画した映像再生とデジタル放送ないしは外部入力の組み合わせで利用できる。外部入力同士の組み合わせは不可。録画番組を見ながらライブ放送をチェック、ゲームプレイをしながらライブ放送をチェック、といったことも可能だ。サイドバイサイド表示のみになるが、それぞれの画面の大きさは変更できる。

 二画面機能のレスポンスも非常に軽快だが、実はそれだけでなく、全体的な操作レスポンスも向上している。番組表のスクロールは表示を省略した高速スクロールモードが付いたり、以前は遅くて使う気になれなかったWebブラウザやYouTubeビューワも、サクサクと動くようになった。このあたりは新しい「レグザエンジンCEVO DUO」搭載の恩恵だろうか。

二画面機能のレスポンスが向上 レグザエンジンCEVO DUOは2つのデュアルコアプロセッサ(総コア数4)から構成されている

 節電関連機能も搭載。リモコンの[節電]ボタンを押すことで、バックライトの輝度を「標準(フル)-節電1(明)-節電2(暗)」の3段階で切り換えられる。部屋を暗くして視聴する際などにも使える機能だ。ただし、ブロードバンド機能の使用時には、節電切替できなかった。


■ 画質チェック〜4K2Kの画質は? 裸眼立体視はどう見える?

 55X3の液晶パネルは、3,840×2,160ドットの解像度を持つ4K2Kパネルで、実際に発売された民生向けテレビとしては世界初。なお、東芝では4倍のフルHDという意味合いをこめてQFHD(QUADフルHD)という名称を使っている。

 液晶パネルのタイプはVA型(垂直配向型)液晶で、メーカー名は非公開。VA型液晶パネルというと「コントラスト性能はIPSを上回るが、視野角はIPSに劣る」という先入観を持っている人が多いと思う。実機を見た限りでは視野角について不満はなし。ただ、掠め見るような極端な視聴角度では色調変化はないものの映像はやや暗くなる。現実的な視聴範囲ではVA型だからという負い目は皆無で、むしろハイコントラストな画質特性が後述するバックライト制御と相まって最大限のポテンシャルを発揮できているように見える。

 55X3の液晶パネルのドットピッチは0.317mmで、ドットピッチ的には26インチのフルHD解像度くらいに相当する。なので、誰も見たことのない高精細パネル…というわけではない。ただ、1枚パネルでこの解像度というのは、やはり凄い。

アスペクトモード=ネイティブ:フルHDを縦横二倍で再生 アスペクトモード=フル:4K2K超解像適用画質
直下型バックライトシステムは240エリアの個別駆動に対応

 バックライトは白色LEDを採用。最近では上級機でしか採用されなくなった直下型のエリア駆動方式を採用。横20×縦12の全240エリアに分割してのエリア駆動(ローカルディミング)制御により、同一フレーム内に明部と暗部が同居できる液晶パネルとしては難しい映像表示が行なえる。なお、1エリアにつき白色LEDは1個とのことで、つまり、55X3ではLEDの個数総数は240個ということになる。55X2は512エリア分割、LED個数3,072個だったので、実は、この辺りは少々スペックダウンしている。

 コントラスト値はネイティブコントラストが5,000:1、240分割エリア駆動を適用したうえでのダイナミックコントラスト値は650万:1となっている。

 実際に、映像を見てみると、エリア駆動の効果は非常に大きく、「LEDエリアコントロール」設定をオフにすると、なおさらその効果のほどが再確認できる。明るい部屋ではその差は確認しづらいが、部屋の照明を落としたときの黒の沈み込みや暗部階調のリニアリティは、LEDエリアコントロールを弱設定にしても、オフ時と比較すれば激的に向上するのが分かる。導光板を用いたエッジライト方式による簡易的なエリア駆動のモデルも増えてきていて、そうした方式では導光板を用いているという性格上、暗部が明部に引っ張られてしまうことが避けられない。映像によっては帯状の黒浮きのようなものが見えてしまうことがあるのだが、55X3の場合は、直下型なので、そうしたアーティファクトはほぼ皆無だ。CELL REGZAよりもスペックは落ちているが、55X3の「55インチで240分割エリア駆動」は、コストとバランスの優れた「ちょうどいいスペック」という気がする。

 ピーク輝度は55X1/X2のような強烈なハイダイナミックレンジ感はなく、他のREGZAの同サイズモデルや他社製テレビと同等という感じ。

LEDエリアコントロール=オフ。弱以降の右半分の暗部の描かれ方の違いに着目 LEDエリアコントロール=弱。右側の暗部の締まりが設定を上げて行くに従って強まっていく
LEDエリアコントロール=中 LEDエリアコントロール=強

 発色についてはどうか。LEDバックライトのエリアコントロールの効果もあって、煌々と輝いて見える明色群からは過去の歴代REGZA “X”型番シリーズの遺伝子を確かに感じる。暗部方向の発色もダイナミックレンジ感はいい。漆黒に沈む直前まで色味があり、暗いシーンでも色味のある立体的な映像が映し出せている。

 ただ、色の傾向としては赤がごく僅かにオレンジ方向に振れている感じがするのと、緑の発色が若干淡めだと感じた。肌色にも黄味が乗っている感じがするし、全体的に黄味が強めな印象を受ける。55X3では、「4K2Kパネル」「裸眼立体視対応」ということで、従来のREGZAとは液晶パネルメーカーを変えているらしく、それで色調チューニングに違いが出ているようだ。具体的には、緑はXYZ表色系で言うところのX方向にややシフトしているらしく、最明部の緑が淡く見えるのはこの辺りが原因していると思われる。

アクティブスキャン240

 動画表示は昨今のREGZAと同等という手応え。55X3では「アクティブスキャン240」と名付けられた、補間フレーム挿入(120Hz)2倍速駆動と(240Hz)4倍速のバックライトスキャンを組み合わせた残像低減技術が採用されているが、映画の毎秒24コマ程度の映像であれば、残像らしい残像は感じない。バックライトスキャンの効果もあってホールドボケも低減されていて見やすい。

 しかし、補間フレームの品質は「そこそこ」といった感じで、ピクセルが振動するアーティファクトはよく起こる。「倍速ワイドエリア補間」という設定メニューで、速い動きに対応する「ワイド」、標準的な動きに対応する「スタンダード」の2つの補間フレームの生成傾向を選択出来るのだが、「ビルの窓」のような反復模様が動くような映像には正確な適用が難しいようで、出るときは派手にアーティファクトが出る。映画視聴などの際には「フィルムモード」を原信号重視の「フィルム」とした方がいい。


55X3の超解像処理のパイプライン。フルHD未満の映像では2回の超解像処理が適用されることとなる。2回目の超解像処理をキャンセルするのが「ネイティブ」に相当する

 4K2Kパネルを採用している55X3だが、基本的には「フルHD映像を入力して、超解像技術を適用しつつアップスキャンして表示する」という活用法がメインになる。先日、55X3用のオプション機器として、4本のHDMIケーブル経由でフルHD映像を4系統入力し、4K2Kネイティブ表示を行なう「THD-MBA1」が発表された。いずれ評価したいと思っているが、まずは55X3単体での画質をチェックする。

 画素は、常識的な視聴位置からは、その存在そのものが感じられないほどきめ細かい。

 アスペクトモード「ネイティブ」とするとフルHD映像が4K2K超解像化されない表示になることは前述したが、この状態で見ると、文字やテクスチャ模様の斜め線などにドット感が現れる。といってもそれも表示面の間近で見ないと分からないレベルだ。

 一方で、アスペクトモード「ネイティブ」ではなく、ちゃんと4K超解像化パイプラインを通る「フル」でみると、斜め線などがすっきりと滑らかになるのは間近でなくても分かる。語弊覚悟でいうと、アナログ的な描画で見えるのだ。「アナログ=ボケ」ということではなく、エリアシング(ジャギー)が感じられない、きわめて現実視界に近い見え方、というと伝わるだろうか。

アスペクトモード=ネイティブ、超解像=オフ アスペクトモード=ネイティブ、超解像=オン
アスペクトモード=フル、超解像=オフ アスペクトモード=フル、超解像=オン
アスペクトモード=ネイティブ、超解像=オフ アスペクトモード=ネイティブ、超解像=オン
アスペクトモード=フル、超解像=オフ アスペクトモード=フル、超解像=オン

 55X3では、新たに、色ディテールに対しても超解像が効果的に効くように改良され、「カラーテクスチャー複元超解像技術」という名前が付けられている。これは、4:2:0フォーマット化によって失われた色の水平垂直高域成分を、強調する処理を施すもの。いわば「色の高域成分の復元」というイメージの処理系だ。

カラーテクスチャー=オフ カラーテクスチャー=オフ
カラーテクスチャー=オン。紫の花びら、および白の花びらの脈部分の先鋭感の違いに着目

 ただ、気になった点も少なからずあった。

 1つは、ぎらつきというかざらつきのようなものが見えるという点。中明色の面積の広い単色表現など、具体的にはアニメやPC画面などを間近で見ると分かりやすい。左斜め上方向に登っていくようなぎらつきパターンが見えると思う。1mも離れればこのざらつきパターンそのものは見えなくなるのだが、画素解像度よりも周波数が低めの明暗は感じられる。

55X3ではレンチキュラーレンズシートの効果を無効化するために偏光を切り換える素子を液晶パネルとレンチキュラーレンズシートの間に挟み込んでいる

 これは、おそらく裸眼立体視実現用のレンチキュラーレンズを液晶パネルに貼り合わせていることが原因で起こるアーティファクトだと思われる。

 55X3ではパネルとレンチキュラーレンズシートとの間にアクティブ偏光切換素子シートが挟み込まれている。この偏光切換素子が縦波の光を出力するときにはレンチキュラーレンズの影響をほとんど受けずに4Kパネルの画素がそのまま直進してフル解像度表示となり、横波の光を出力するときには同レンズの影響を受けて裸眼立体視表示の効果を発揮する。この“ぎらつき”アーティファクトは、物理的に存在するレンチキュラーレンズの影響が(光学効果をほとんど無効化されているが)微妙に残っているのかも知れない。ここは今後、技術革新によって改善していくべき部分か。

 2つ目は、4K2K化超解像がうまくハマらない表現は、逆に解像度劣化を引き起こしてしまうと言う点だ。具体的には、実写映像だと砂利や遠景の草木など、CGだと文字や図版のような、1ドット単位の表現が4K2K化超解像と相性があまりよくない。

 例えば、1ドット単位で白黒と反復するパターンや、黒1ドットを白1ドットの輪郭で囲ったような微細な「□」を並べたパターンを表示すると、フルHDをそのまま表示する「ネイティブ」ではちゃんと表示されるものの、「フル」などの4K2K化超解像オンではむしろ解像感が失われ、単色のグレーで塗りつぶされたような表現に近づいてしまう。「滑らか化」と「解像感維持」は相反する問題であるため、解決手法はあるのかわからないが、「フルHD→4K2K化」を本格運用していくのであれば、先送りにはできない問題だと考える。

「ネイティブ」:フルHDをそのまま縦横2倍表示 「フル」:4K2K超解像化有効。穴が小さく埋まってしまう
レンチキュラーレンズと同方向に縦線のアーティファクトが現れていた

 3つ目は、裸眼立体視実現のためのレンチキュラーレンズシートの貼り合わせ精度の問題なのか、偏光切換素子の不具合なのか、映像表示面に数カ所、ちょうどレンチキュラーシートの傾きや例のぎらつきパターンの角度と同じ方向の黒い線が見えてしまっていた点。この黒い線は裸眼立体視モードにおいても見えていた。個体差だとは思うが、同じ問題が出る可能性は否定できない。

 続いて、裸眼立体視時の画質について。

 55X3では、Blu-ray 3Dを初めとした、一般的な3DTVで3D眼鏡を掛けて楽しむような3Dコンテンツを、そのまま裸眼立体視で楽しめる。

 前述したような、やや仰々しい初期キャリブレーションは必要だが、それ以降はメガネを掛けないで3D立体視が楽しめるので、非常に手軽である。裸眼立体視は、普段から眼鏡を掛けている人にとっては「メガネ・オン・メガネ」の煩わしさから解放されるし、視聴する人数分のメガネを用意したり、バッテリが切れてしまう、といった面倒くささもないので、「裸眼立体視こそ3Dテレビの本命」という呼び声すらあるほどだ。

 55X3の液晶パネルは4K2Kだが、裸眼立体視モード時は1,280×720ドット相当の立体像表示になる。これは平面上の画素を多視点(左右の眼用やそれ以上)のためや、広視野角実現のために振り分けているためだ。

 55X3には裸眼立体視モードとして、標準モードといえる9視差(9視点)モードと2視差(2視点)モードの2つが用意されており、それぞれに対して評価を行なってみた。なお、視差モードの切換は[クイック]ボタンを押して開かれる「クイック」メニューの「3D視差モード切換」設定から行なえる。

55X3には9視差モードの他、実は2視差モードも用意されている 9視差の方が広範囲にいるユーザーに対して3D立体視映像を提供できる

 9視差、2視差ともに表示される3D映像は1,280×720ドット相当だ。9視差モードは、多視差変換処理時に、再現した深度情報を元に、左右の眼用の映像からサンプリングして9視差分の映像を作り出すが、遮蔽されている映像箇所の情報を正しく表現出来ないという問題が生じる。これは主に輪郭線付近に発生しがちで、具体的には輪郭がぼけたり伸びたりするようなアーティファクトに見える。よって2視差の方が、原信号に正確な3D映像が表示できる筈である。

 実際の見た目は……というと、ぱっと見の解像感に大きな違いは感じられない。ただ、傾向として画面中央付近の鮮鋭度は2視差モードの方が良いような感じもする。だからといって2視差モードが絶対的にオススメかというとそうでもなく、画面外周付近はむしろ9視差モードの方が鮮鋭度が良好になる。「どちらがよい3D映像か」という問いの明確な答えは出せなかったが、基本的には、くだけた視聴姿勢を許容してくれる9視差モードの方が扱いやすいとは思う。

 3D映像の立体感は、それほど強烈ではなく、適度に飛び出し、適度に奥行き方向に広がって見えるという感じだ。「飛び出してくる映像に触れそう」というよりは「画面からこちら側にせり出してきている箇所と奥行き方向に広がっている情景が見える」という感じの手応えになる。

 登場オブジェクトが手前すぎてピンぼけな箇所にも、ちゃんとその凹凸形状が伝わってくる立体感には感動を覚える。また、登場人物が微妙な距離感で重なって見えるようなシーンでも、誰が手前にいて誰が奥にいるかがちゃんと分かる。つまり、「迫ってきそう〜」という3D感よりは、「その映像の空間的な理解が深まる」ような3D感が味わえる、というイメージだ。

 左右の目用の映像がそれぞれ互いにうっすらと見えてしまう二重像現象(クロストーク現象)は、予想していたよりも少なかった。特に9視差モード時は、うまく低減されていて気にならない。ただし、クロストークとまではいかないものの、画面外周の立体像は解像感(フォーカス感?)が若干、甘めに見える傾向はある。

 ちなみに、推奨視聴距離は約2.2mと説明されており、これは、画面の縦辺の長さの約3倍相当になる。実際、この距離からずれていくとクロストークが強くなっていく。3Dメガネを掛ける方式の3Dテレビだと、画面の間近で見てもちゃんと3D映像が見られたわけだが、55X3の場合はそうした融通は利かない。

2D→3D変換機能はX2シリーズ搭載のものを踏襲。疑似3D映像生成メカニズムとしてはかなり“攻め”の3D化を行なう

 そして、55X3では2D映像を3Dに変換して楽しむこともできる。デジタル放送は3D映像がほとんどないわけだが、それらを疑似的な3D映像に変換して楽しめるのだ。この2D→3D変換アルゴリズムはCELL REGZAの55X2に搭載されていたものをほぼそのまま踏襲している。具体的には、被写体の動きから運動視差を導き出す「モーション3D」、映像の四隅のヒストグラムから奥行きを推測する「ベースライン3D」、顔認識から人体の奥行きを復元する「フェイス3D」といった2D→3D変換アルゴリズムが55X3に継承されている。

 実際に、地デジ放送でニュース番組やバラエティ番組をこの機能を活用してみてみたが、疑似3D映像のわりには品質レベルが高い。ニュース番組でよく見かける現地レポートの様子などは、ちゃんと人物の顔が立体的に見え、さらにその胸板の厚みまでが再現されるので面白い。屋外などでちゃんと空や地平線の存在が明解なときには、画面中央に向かって奥行きが広がっていくような背景構図も再現される。

 フリップに描かれた人物写真に立体感が与えられたり、再現された奥行きの構図に、オーバーレイしている文字テロップが不可解な前後関係に描かれたり……と、疑似3D表現の限界を感じる時もしばしばあるが、概ね常用していて嫌な気分にはならない。長期にわたって常用するかはユーザーによりけりだろうが、購入直後ならば相当遊べる機能と言える。また、接客時の機能自慢としてはウケは絶対にいいはずだ。

 ゲームを4K2Kモードと裸眼立体視モードで試してみた。画調モードはいずれにおいても「ゲーム」を選択。

 4K2Kモードではエッジ表現が滑らかになるのとテクスチャ表現がきめ細かくなるので、むしろ画面にやや近づいてプレイした方が醍醐味が味わえると感じた。

 裸眼立体視はやや遅延が大きく、ゲームによってはプレイが難しい。格闘ゲームや音楽/リズムアクションゲームはプレイが困難だ。「チャイルド・オブ・エデン」(Ubisoft)は、個人的に3D立体視ゲーミングのベストソフトの1つだと思っているので、今回の評価でも試してみたが、音楽のリズムにあわせた攻撃が重要になるゲーム性との相性が悪く高得点プレイは困難だと感じた。RPG系のような操作タイミングが重要ではないゲームであれば問題ないだろうが、基本的に55X3の裸眼立体視時の遅延の大きさはゲームとの相性はあまりよくはない。

 実際に表示遅延を画調モード「ゲーム」を中心に測定してみたのが以下だ。今回も、比較対象は業界最速の表示遅延0.2フレーム(3ms)を有する東芝 REGZA 26ZP2を使用して計測している。小さい画面の方が26ZP2だ。

 2D時で4K2K化なし(ネイティブ)、4K2K化あり(フル)は共に約1フレーム(16ms)の遅延があった。ちなみに、東芝は55X3はゲームモードの遅延公称値が1.7フレーム(約28.3ms)と発表している。

 2D→3D変換して得られた3D映像の表示遅延は2視差モード、9視差モードともに約12フレーム(約200ms)の遅延が確認された。そして、サイドバイサイドモードの3D映像の表示遅延は、2視差モードで約5フレーム(約84ms)、9視差モードで約13フレーム(約218ms)の遅延が確認された。

 2D→3D変換を利用してのゲームプレイ、あるいは3Dコンテンツであっても9視差モードでのゲームプレイはほとんど現実的ではないといえるが、3Dコンテンツの2視差モードの約5フレーム程度の遅延ならば、アクション性がシビアでないゲームならばプレイ出来そうだ。約5フレームの表示遅延というと、ゲームモードがなかった一昔前のテレビと同程度だ。

画調モード「ゲーム」、アスペクトモード「ネイティブ」 画調モード「ゲーム」、アスペクトモード「フル」 2D→3D変換、画調モード「ゲーム」、2視差モード
2D→3D変換、画調モード「ゲーム」、9視差モード サイドバイサイドの3D映像、画調モード「ゲーム」、2視差モード サイドバイサイドの3D映像、画調モード「ゲーム」、9視差モード

 最後に、プリセット画調モードのインプレッションを述べておく。結論から言うと、いつも完成度の高い「標準」はいまいちしっくり来ず、「ライブプロ」「映画プロ」「PC」あたりが常用に適していると感じた。

【あざやか】

 液晶パネルと白色LEDバックライトが持つ、素の画調がもっともそのまま出てくるモードで、全体的に黄味が強い。輝度は全モードで最も明るく、最暗部は死に気味、最明部は飛び気味になるがコントラスト感は強力


【標準】

 色温度が落ち着き深みのある青が特徴。「あざやか」ほどではないが、まだ黄味が残り、緑や肌色などにはその影響が強く出る。コントラスト重視の階調の作り込みは「あざやか」に近い。「標準」というモード名の割には癖が強い画調だ


【ライブプロ】

 暗い部屋で見るのに適した画調と取説に書かれているとおり、輝度はやや落とされ気味になる。しかし、暗部階調や明部階調はしっかりと描き出されており、情報量の多い映像になる。肌色は55X3のクセともいえる黄味乗りが抑えられ、全モード中、色は最も自然に見えるので、間接照明の部屋などであれば常用に適している


【映画プロ】

 階調の作り込み傾向は「ライブプロ」とほぼ同じで、暗部から明部までリニアな階調表現が実現されている。しかし「ライブプロ」よりも色温度が抑えめで、やや赤みが強めな、「いかにも」といった感じのシネマ画調になっている。印象としては「ライブプロ」の別バージョンというかんじ。緑の黄味乗りは最も抑えられていると感じる。映画視聴時の常用画調モードとしてオススメ


【ゲーム】

 「標準」とよく似た画調で、輝度は「あざやか」以下、「標準」以上という設定。


【PC】

 緑の淡さや黄色によった55X3のクセは若干残るものの、sRGBに準拠した感じの自然な画調に仕上がっている。階調バランスも良好で、人肌の発色も自然。「ライブプロ」によく似ているが輝度は「PC」の方がやや強い。暗い部屋から明るい部屋まで使い勝手のよい画調で、モード名の割には実用性が高い。



■ いまのテレビに無い“期待感”と幾つかの課題

 55X3が発売されたのは2011年12月。発売当初は実売価格90万円程度だったが、現在は60〜70万円程度にまで落ち着いてきた。決して安くはないが「世界初の4K2Kテレビ」「世界初の55インチ裸眼立体視テレビ」というダブルの「世界初」の冠が付いた製品としては、ずいぶん値も下がったものだ。

 さて、総じるに、55X3は「CELL REGZAが登場したときと同じようなワクワク感が宿った製品」と呼ぶに相応しいとは思った。「この新しい機能をどう活用しようか」と考えることは、一般的なテレビ製品では今や起こりえないが、そうしたドキドキ・ワクワクな期待感が55X3にはある。

 裸眼立体視という行為は、「ニンテンドー3DS」によってここ1年で劇的な普及を見せたが、あの裸眼立体視を55インチ大画面で味わえるのは55X3だけだ。

 4K2K映像機器は、プロジェクタ製品が数製品、市場に投入されているが、Blu-ray、ゲーム、テレビ放送までを部屋を暗くすることなく手軽に4K2Kで楽しめるのは55X3だけだ。競合製品には無い「オンリーワン感」は確かに存在する。

 今回の評価でも確かにそうしたドキドキ・ワクワク感は味わえたが、使い込んでいくにつれ、課題が見えてきた部分もある。

 55X3の裸眼立体視は遅延が大きいので3Dコンテンツの本命の1つ、3Dゲームとの相性が芳しくないのは残念だった。また、9視差変換によって左右の裸眼立体視は広い範囲で可能となっているが、画面の前後の距離感にシビアという特性はユーザーにとっては意外な制約と感じられることだろう。フェイストラッキングがリアルタイム実施されないという点も、ユーザーには「そうだったの?」と思われるかも知れない。

 4K2Kは、ドット感のないしっとり画質と、きめ細かな色変化表現に感心する。ただ、55X3の場合は、そもそもの発色に癖があり、レンチキュラーレンズの存在のせいか、表示面に特有のぎらつき感、ざらつき感があり、せっかくの高解像感に水を差してくる。裸眼立体視に4K2Kパネルは有用だが、本来の4K高解像画質性能を発揮するのには、レンチキュラーレンズや偏光変換素子はない方がいいように感じる。

 裸眼立体視無しが、4K2K画質の本命だとすれば、そちらも見てみたいものだ。

(2012年 4月 20日)

[Reported by トライゼット西川善司]

西川善司
大画面映像機器評論家兼テクニカルジャーナリスト。大画面マニアで映画マニア。本誌ではInternational CES他をレポート。僚誌「GAME Watch」でもPCゲーム、3Dグラフィックス、海外イベントを中心にレポートしている。映画DVDのタイトル所持数は1,000を超え、現在はBDのコレクションが増加中。ブログはこちらこちら。近著には映像機器の仕組みや原理を解説した「図解 次世代ディスプレイがわかる」(技術評論社:ISBN:978-4774136769)がある。