トピック

2012年のワイヤレス/Dockスピーカーを振り返る

高音質化するBluetooth。Lightning搭載機も登場

 スマートフォンの普及に伴い、Bluetoothスピーカー市場が活況だ。GfKによる調査では、Bluetoothスピーカーの販売数量は2011年の4.8倍にもなっているという。これに伴い、2012年もBluetoothスピーカーが多数登場した。

 Bluetooth接続時の高音質化や、使い勝手の改良を図るモデルも登場する一方、他の方式を使ったモデル、新しい端子に対応したDockタイプのスピーカーなど、接続方法が多様化した1年とも言える。

 そこで、スマートフォンやタブレットと親和性が高い、これらワイヤレス/Dockスピーカー事情を振り返ると共に、その中から特徴的なモデルをピックアップ。音質なども交えて紹介する。



ワイヤレスでも高音質再生

 Bluetoothを含めたワイヤレススピーカーのトレンドの1つとして、高音質な伝送を謳う製品が増加している。Bluetoothの場合、従来はSBCと呼ばれる圧縮率の高いコーデックが使われていたが、Audio Processing Technologyが開発したapt-Xと、AACコーデックをサポートする製品が登場。SBCよりも高音質な伝送が可能になり、「Bluetooth=音質がイマイチ」という従来のイメージを崩しつつある。

ロジテックのBluetoothスピーカー「LBT-AVSP3000」は、AAC/apt-Xコーデックの両方をサポート。直販価格は9,800円

 しかし、新しい2つのコーデックを利用する場合、送受信機の両方で同じコーデックをサポートしていなければならない。例えばiPhoneなどのiOS端末であれば、iOS 4.3.1以降はBluetoothのAAC伝送に対応しているので、AAC対応のBluetoothスピーカーを用意すれば、高音質な伝送・再生が可能になる。Bluetoothスピーカーを選ぶ場合は、接続したい手持ちのプレーヤーが、Bluetoothにおいて、何のコーデックに対応しているのかを調べた上で考慮すると良いだろう。

 また、独自の方法で高音質ワイヤレス伝送を可能にした製品もある。パイオニアが発売している「スマートモバイルオーディオ」こと、「XW-SMA1」(実売25,000円前後)と「XW-SMA3」(35,000円前後/バッテリ内蔵で防滴仕様)、「XW-SMA4-K」(実売39,800円前後)だ。いずれもDLNA/AirPlayに対応し、iPhoneからAirPlay経由で音楽を再生したり、タブレットのDLNAアプリを操作して、スマートモバイルオーディオからDLNA経由で音を出す事ができる。

 このスマートモバイルオーディオには「Wireless Direct」という機能が搭載されている。これは、スピーカー内蔵の無線LAN機能を使い、スマートフォンの無線LANと、ルータを介さず、ダイレクト接続してしまうというものだ。伝送は非圧縮で行なわれ、Bluetoothと比べて音質の利点がある。また、DLNAを使うには無線LANやルータの設定をクリアしなければならないが、スピーカーと端末をダイレクトに無線LANで接続してしまえば、設定難易度はBluetooth並に低くできる。Bluetoothスピーカーのライバルとして、ユニークな製品だ。

左の光沢がある方が「XW-SMA1」、右のつや消しがバッテリ内蔵で防滴の「XW-SMA3」
スマートフォンとスピーカーをダイレクト接続するのが「Wireless Direct」

 Bluetoothのライバルと言えば、AppleのAirPlay。前述のスマートモバイルオーディオもそうだが、2012年はボーズの「Bose SoundLink Air digital music system」(36,750円)や、Bowers & Wilkins(B&W)の「A7」(93,000円)や「A5」(54,000円)、JVCケンウッドのミニコンポ「UD-NF7-B」など、こちらも充実している。

Bose SoundLink Air digital music system
B&Wの「A7」
JVCケンウッドのミニコンポ「UD-NF7-B」

 クリエイティブメディアの「Creative Dxm Signatureシリーズ」は、Bluetoothの新たな可能性を提示するモデルだ。一体型で横長の「D5xm」(SP-D5XM/直販29,800円)と「D3mx」(SP-D3XM/直販14,800円)、専用サブウーファ「DSxm」(SP-DSXM/直販14,800円)の3機種をラインナップしているが、最大3台のD5xm/D3xmと1台のDSxmを組み合わせてシステム化できる事。低音をパワーアップするために後からサブウーファを追加したり、迫力とステレオ感を向上させるために3.1台構成にするなど、拡張できるBluetoothスピーカーになっている。

D5xm
D3xm
DSxm
3.1台構成
2台構成
タブレットで操作



接続をより簡単に

 パイオニアの「Wireless Direct」は、無線LAN接続をBluetooth並にわかりやすくする狙いがあるが、Bluetoothスピーカーでは“さらなる簡単接続”への動きが始まったのも2012年のトレンド。キーワードは「NFC(近距離無線通信)」だ。

 代表格は、ソニーのBluetoothスピーカー「SRS-BTV5」(実売8,000円前後)や「SRS-BTM8」(1万円前後)、Bluetoothヘッドフォン「MDR-1RBT」(43,050円)など。これらの機器には、スピーカーの上部やヘッドフォンのハウジングに「NFC」マークが入っている。このNFCに対応したスマートフォンの場合、スピーカー/ヘッドフォンのNFC部分にタッチするだけで、Bluetoothのペアリングが完了する(スマートフォン側で専用アプリを常駐させる必要がある)。

手のひらサイズの「SRS-BTV5」
取っ手がついた「SRS-BTM8」
NFC対応スマホを、スピーカーのNFC部分にタッチするだけでペアリング完了

 NFCによる使い勝手の向上は劇的だ。スマートフォンの内蔵スピーカーから音楽を再生しながら、スピーカーに触れるとスピーカーから音が、ヘッドフォンに触れればヘッドフォンから音が出る。極めて直感的なペアリングができ、どこかSFチックですらある。Bluetoothの設定メニューを触る必要すらないため、難しい設定が苦手という人にはピッタリだ。パロットからも、同様にNFC対応のヘッドホンやスピーカーが登場している。Bluetoothという技術を意識させず、ワイヤレス再生が楽しめるため、2013年は幅広い層に普及していく可能性もある。


Bluetoothスピーカーの注目モデル

 Bluetoothスピーカー市場が拡大するにつれ、各社も力の入ったモデルを投入している。ちょうど12月19日に発売されたばかりの、TDK Life on Recordブランド「Bluetooth +」シリーズもその1つだ。剛性の高い筐体に、大型ユニットを採用したモデルが多いのが特徴。コーデック強化で高音質伝送が可能になっても、最終的にスピーカー自体の再生能力が低ければ意味が無いので、どのような音がするのは気になるところ。6機種をラインナップしており、中でも個性派な3機種を用意した。いずれもAACコーデックに対応している。

 最上位モデルの「A73」(実売29,800円前後)は、小型で手軽なモデルが多いBluetoothスピーカーの中で、異色と言えるサイズ。外形寸法は432×102×292mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.9kgとなる。

最上位モデルの「A73」
取っ手がついている

 フォルムは昔ながらのラジカセ風で、アメリカ人がバスケットボールをやりながら肩に担ぎそうな形状だが、傾斜した上部パネルは鏡面仕上げで、全体的に落ち着いたブラックでシンプルにまとめられており、色味や質感には高級感が漂う。「形状はアグレッシブだが、デザインは上品」という独特の魅力がある。女性の部屋にも意外とマッチしそうだ。

ボリュームツマミ。音量位置をイルミネーションで示してくれる
側面
背面の入力部分

 機能面では50mm径フルレンジ×2、130mm径ウーファ×1基、130mm径パッシブラジエータ×2基という構成。Bluetoothに加え、FMラジオや外部入力も搭載。バッテリも内蔵し、1~2時間の充電で6時間の稼働ができる。USB接続でスマートフォンの充電も可能だ。

50mm径フルレンジ×2、130mm径ウーファ×1基、130mm径パッシブラジエータ×2基を搭載
付属のACアダプタ

 「V513」(実売24,800円前後)はキューブ型のモデル。前面と左右に130mm径サブウーファと、同口径のパッシブラジエータ2基搭載。さらに、4つの角の部分に50mm径のフルレンジを備えている。周囲に広く音を拡散するタイプだ。「Q35」(実売24,800円前後)は、それを小型化したようなモデルで、角のフルレンジ4基が25mm径になり、サブウーファは101mm径を底部に下向きに搭載。天面が無接点充電規格「Qi(チー)」の充電台になっている。

キューブ型の「V513」
上部の取っ手で持ち運び可能だ
背面端子部
前面と左右に130mm径サブウーフと、同口径のパッシブラジエータ2基。4つの角の部分に50mm径のフルレンジユニットを備えている
「Q35」
天面が無接点充電規格「Qi」の充電台になっている
背面端子部
大型の「A73

 iPhone 4SからBluetooth接続で音を聴いてみる。大型の「A73」は、派手目な外観を良い意味で裏切ってくれる、非常に真面目な、ハイファイサウンドが流れ出す。低域をブーミーに膨らませたり、中高域を誇張するような小細工はせず、ニュートラルで抜けの良いサウンド。低域は分解能が高く、中低域の膨らみも押さえ気味。中高域は付帯音が少なく、筐体の剛性の高さを伺わせる。外観だけを見ると、低音をブイブイ言わせそうだが、この音質はピュアオーディオファンでも「おっ」と思わせるクオリティだ。

 気になるのは定位。前面パネルにユニット配置が集中しているので、例えば机の上などに置いて、スピーカーと目線の高さを合わせた状態で、正面から聴くと定位感はバッチリ。だが、真横など、スイートスポットをズレていくと聴こえ方が変わってくる。また、床の上に置いて見下ろすような方向で聴いても、定位感は悪くなる。普通のスピーカーとして、あるいみ当たり前なのだが、できれば机の上や棚の上など、高さのある場所に設置した方が良さそうだ。他のモデルと比べると、音を拡散するタイプではないが、元のサウンドが素直でヌケが良いため、単純に音量を上げても不快な感じはまったく無く、筐体の振動もシッカリ抑えられており、純粋なパワーで音を拡散できるタイプだ。

左が「V513」、右が「Q35」

 キューブ型の「V513」は無指向性で、部屋の中央に置いて、広いスイートスポットを展開するのが得意。聴こえ方もユニークで、女性ヴォーカルを再生すると、スピーカーの真上に立ち上るように音像が形成されるのだが、阿修羅像のように音像の口が360度に存在するように聴こえる。どの方向からスピーカーに対峙しても、ヴォーカルの口が正面に見える。移動しても音のバランスなど、聴こえ方が変わらず、部屋全体が音に包まれる感覚だ。

 ヴォーカルも良いが、例えば「ビル・エバンストリオ/ワルツ・フォー・デビイ」のような、ざわつく店内で録音された楽曲を再生すると、自分の部屋がレストランになったようで面白い。映画やゲームのサントラを流すのもハマるだろう。音の広がりだけでなく、音質もA73に負けじとニュートラルで、付帯音の少ないクリアなサウンド。低音の量感はA73にかなわないが、決して腰高ではなく、JAZZのアコースティックベースの量感も聴かせてくれる。

「Q35」のサイズであれば、PCの横にも置きやすい

 「Q35」も、「V513」のような無指向性の利点と、高剛性筐体による抜けの良いサウンドを、小さなボディで両立させている。さすがに上位2機種と比べると低域の量感は弱くなるが、決して高域のみのスカスカした音ではなく、ゆったりとしたフュージョンも気持ちよく響かせる。小型サイズを生かして、例えばPCの横に置いて使ったり、昼間はリビング、夜はベッドサイドなど、頻繁に部屋を移動するような使い方も得意だろう。バッテリ内蔵の恩恵を一番発揮できるモデルかもしれない。



Dock端子からLightningコネクタへ

 ワイヤレス/ネットワークスピーカー以外にも、2012年には大きなトレンドの変化があった。「iPodスピーカー」の分野だ。これまでに多数の機種が登場している30ピンのDock端子を備えたiPodスピーカーだが、御存知の通りiPhone 5やiPad miniなど、新しいiOS機器から、端子が8ピンのLightningコネクタに変更されてしまった。既存のiPodスピーカーは一気に“時代遅れ”になってしまった格好で、例えばiPhone 4/4SからiPhone 5に機種変更をした人は、それまで使っていたiPodスピーカーは、変換アダプタを噛ませなければ使えない状態だ。

 Lightningコネクタは、今後のiOS製品で採用されていくものなので、スピーカーも含めて、サードパーティー製周辺機器もいずれは充実するだろう。ただ、2012年はちょうど切り替わりのタイミングであり、現状ではケーブル一つとっても、サードパーティー製品はなかなか追いつけていない状態だ。そんな中、いち早くLightningコネクタを搭載したスピーカーを発売したのがJBLだ。

 ラインナップは、大型でBluetoothにも対応している「ONBEAT VENUE LT」(実売19,800円前後)、小型でBluetoothには非対応の「ONBEAT MICRO」(実売9,980円前後)の2モデルだ。

Bluetoothにも対応している「ONBEAT VENUE LT」
Bluetoothには非対応の「ONBEAT MICRO」
Lightningコネクタ

 Lightningコネクタは従来の30ピンコネクタと比べると非常に小さく、力を入れるとポキッと折れてしまうのではと心配になる。試しに「ONBEAT VENUE LT」にiPad miniを乗せてみたが、スピーカー側の端子が奥に倒れるような構造になっており、miniの背中を支えるゴムのクッションも搭載。搭載したままiPad miniの画面にタッチしても、まったく不安は無い。コネクタが細身になった事で、抜き差しも30ピンよりやりやすくなったと感じる。これは小型の「ONBEAT MICRO」も同じだ。

clear

「ONBEAT VENUE LT」にiPad miniを乗せたところ
Lightning端子が奥に倒れるような機構になっており、端子に負担をかけないよう配慮されている
iPad miniの背中を支える突起も備えている
接続すると、JBL独自のプレーヤーソフトをオススメされる

 2機種に共通するサウンドの傾向は、JBLらしい、中高域の抜けの良さだ。小型スピーカーでは、筐体の振動などが再生音にかぶり、こもった音になりがちだが、そうした問題は感じない。興味深いのは、高さを抑えた横長筐体「ONBEAT VENUE LT」の音場だ。

 外観から想像すると、頭が抑えられたようなサウンドになるのかと思いきや、スピーカーの上部に音場が展開。音像も上に立ちのぼり、伸びやかさすら感じる。流石に筐体サイズが違うので、TDKブランドの「A73」と比べると低域の沈み込みは浅いが、このサイズとしては十分に量感のある低音が出ており、痩せた感じはまったくしない。

 上部左側に音質をカスタマイズするボタンも装備。「BASS」ボタンでは、主に中域の迫力が増し、音がグッと前に出てくる。JBLらしい音圧の高さ、前へ前へと楽器が飛び出してくるようなパワーを感じたい時「BASS ON」もアリだ。隣の「MOVIE」ボタンは、セリフの帯域を明瞭に再生するというもの。試しにYouTubeでアニメを再生しながらONにしてみると、声の部分のみがグッと前に出て、格段に聴き取りやすくなる。例えばiPad miniで映画を見る時などに重宝しそうだ。

「ONBEAT VENUE LT」の背面バスレフポート
BASSボタンと、セリフを明瞭にする「MOVIE」ボタンを備えている
YouTubeでアニメを鑑賞。確かにセリフが聞き取りやすい

 小型の「ONBEAT MICRO」は、今回用意したスピーカーの中では一番小さい。どこまで戦えるか心配だったが、小型なりの素直な音を出してくれる。流石に低音の量感はあまり出ないが、出ないものを無理矢理なんとかしようと増幅して、「バスバス」とユニットが暴れるだけのスピーカーとは違い、中高域のクリアさという魅力を高めることに注力している。その結果、無理の無い、聴きやすいサウンドになっている。

 また、ユニットが前面の傾斜部に、上を向いて取り付けられているのがポイント。これにより、超薄型スピーカーながら、音像がスピーカー上空に定位。iPhoneを設置すると、その上あたりにヴォーカルの口がポッカリと浮かぶ。そのため、スピーカーの周囲だけに音がわだかまる窮屈さが無く、音場が自然に広がっていく。無指向性スピーカー的な聴き方もできる。なお、このモデルはUSB端子を備えており、従来の30ピンDockコネクタのiPhoneも、USBケーブルであればデジタル接続できるようになっている。過渡期に適した仕様である。

傾斜がつけられている「ONBEAT MICRO」
底部にはしっかりとした滑り止め。スピーカーの振動を机などに伝わりにくくする役目もある
Bluetoothには対応していないが、USBデジタル接続は可能


まとめ

 iPhone/iPadが市場を席巻していた時代であれば、30ピンのDock端子を備えたiPodスピーカーや、AirPlayスピーカーだけあれば良く、迷うことは無かっただろう。しかし、Androidスマートフォン/タブレットが増加している事や、NASなどに音楽を保存する人が増えた事で、スピーカー側にもBluetoothや無線LAN/DLNAなど、接続の多様化が求められる時代になっている。

 現在はiOS機器しか持っていないという人でも、将来的にAndroidタブレットなどを買い増す可能性はある。それを見越して、汎用性の高いBluetooth対応スピーカーを選んでおくというのも1つの選択だろう。家族全員がスマートフォンになったので、誰しもが気軽に使えるNFC対応スピーカーをリビングに1台というのも良い。本格的な音質の大型Bluetoothスピーカーを導入し、昔のラジカセやミニコンポは処分。スッキリしたオーディオ環境を実現するというのもアリだろう。

 iOSの世界では、コネクタがLightningに変わった事で、「また端子が変わるかもしれないからBluetoothやAirPlayにしておこう」と、これを機にBluetooth/AirPlayの普及がより加速する可能性もある。これとは別に、Wi-Fi Allianceが策定した、対応機器間で映像/画像/アプリなどを伝送・共有できるワイヤレス規格「Miracast」も登場。来年、本格的に対応製品が登場する予定だ。

 伝送技術もいろいろあって難しいが、さらに悩ましいのはスマートフォンやタブレットは、定期的に充電しなければならないものであり、その“充電台”としての役目をスピーカーが担っている側面もある事だ。スピーカーを“帰宅後にとりあえずスマホを置く充電台”としても使う可能性があるならば、Lightning端子や、充電用USB端子の有無にも注意したい。Lightning端子とBluetoothに両対応したJBL「ONBEAT VENUE LT」などは、そうした使い方も想定したモデルと言えるだろう。

 多様化するプレーヤーやユーザー層にマッチするため、変化しているワイヤレススピーカー。2013年はどのような進化を見せてくれるのか、期待したい。

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(山崎健太郎)