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【ドローン空撮入門】飛ばす際の注意点。飛行禁止場所、ドローンの弱点とは?
(2015/6/19 10:35)
ドローンユーザーたるもの、飛行禁止場所や取り扱い上の注意点は事前に確認しておくべきだ。ここでNG飛行例をチェックして、安全な運用を心がけよう。
ドローン空撮入門
この記事の内容は、6月19日発売のムック「ドローン空撮入門」(インプレス刊 2,000円/電子版1,800円)から一部を掲載したものです。
話題の「ドローン」といわれるマルチコプターは、これまで撮影できなかった場所や高さから、動画や写真撮影を楽しめるホビーグッズ。大空に飛ばす楽しさにプラス、「絶景写真」が自分の手で撮影できる! 本誌はこの「ドローン」の基本知識や選び方、ルールやマナー、飛ばし方に加え、空撮方法を丁寧に解説。DJI社の最新ドローン「Phantom 3」を使い、動画や写真を撮影する方法が初心者でもわかるように解説! 「安全に」飛行させるための基本操作は、DVDビデオでも解説。今からドローンをはじめる入門者必読の1冊。
ドローン空撮入門(エディトル 編著)
http://book.impress.co.jp/books/1114102049
飛行禁止場所とドローンの弱点を知っておこう
ドローンに関する規制は徐々に整備されつつあるが、不慮の事故やトラブルを防止するには、ユーザーひとりひとりが正しい運用方法を理解しておく必要がある。メーカーが定めている飛行禁止区域で飛ばさないのは当然だが、たとえ飛行が許可されている場所であっても、電波障害が強い街中や、悪天候の中でのフライトは非常に危険だ。これらのシチュエーションは避けて安全な飛行を心がけてほしい。
ドローンユーザーに求められる最も重要な素養は、危険な場所を飛ばせる高度な操縦テクニックではなく、故障や墜落のリスクが高い場所を見分ける判断力だ。以下に主なNG飛行例を列記するので、ドローンを飛ばす際には常に念頭に置いておこう。
NG その1 重要機関と空港周辺での飛行
国内では、重要機関周辺でのドローンの飛行を禁止する法案が決まりつつある(2015年5月30日時点)。すでにDJI社では、空港周辺の2.4km以内と、皇居周辺1.2km以内、首相官邸1km以内を飛行禁止エリアとして設定している。これらのエリア内では同社のドローンを飛ばすことはできないので注意したい。また、原則国内では対地高度150m以上の空域での無許可飛行が禁止されている。
NG その2 民有地での無許可飛行
私有地では、土地所有者の許可さえ取れていれば自由にドローンを飛ばすことができる。ただし、ここで気を付けたいのが、ドローンを飛ばすうちに他人の敷地に侵入してしまうケースだ。他の私有地上空を通過する際には、土地所有者の承諾が必要となる。隣家に侵入したりしないように注意しよう。
NG その3 電波干渉が強い場所での飛行
周囲に電子機器や電波塔などがあると、ドローンのコンパスキャリブレーションは正常に行なえない場合がある。仮にキャリブレーションがうまくいったとしても、電波干渉が強い環境ではコントローラーの信号が混信して操縦不能になるリスクがあるので注意したい。いずれにせよ、街中での飛行は控えるべきだろう。