アキュフェーズ株式会社は、ボリュームに可変抵抗体を使用しないステレオプリアンプ「C-2800」を7月下旬に、SN比を向上させたモノラルパワーアンプ「M-8000」を8月初旬に発売する。価格は「C-2800」、「M-8000」共に1,100,000円。 ■ステレオプリアンプ「C-2800」
C-2800は、同社の前モデル「C-290V」に続くアナログプリアンプのフラッグシップモデル。最大の特徴は、ボリュームコントロールに「AAVA(Accuphase Analog Vari-gain Amplifier)」方式を採用したこと。 これはCPUにより制御された16個の電圧-電流変換器で信号を電流に変換し、その組み合わせで音量を決定するというシステム。これにより可変抵抗体を使用せず、機械的な接点を排除したボリューム機構を実現。回路のインピーダンスが変化せず、雑音を低減し、クロストークも最小に抑えられるという。 リアパネルには、ゲイン切替スイッチを装備。12dB、18dB、24dBの3種類のゲインを選択できる。また、基板にはテフロン基材を使用。電源部にはフィルター、コンデンサ共に、左右を独立させた新開発の「R-トロイダル・トランス」を採用している。 入力端子は、BLANCEを2系統、UNBALANCEを9系統。出力端子は、UNBALANCE4系統、BALANCE2系統を備えている。また、外部プリアンプとの切り替えが可能な「EXT PRE」機能も搭載している。外形寸法は477×412×156mm(幅×奥行き×高さ)、重量は21.2kg。消費電力は48W。 また、専用のフォノイコライザーユニット「AD-2800」も7月下旬に発売される。価格は20万円。MM型カートリッジ用ポジションは、入力インピーダンス47kΩ、ゲインは30dB、36dBから選択。MC型カートリッジ用ポジションは入力インピーダンス10/30/100Ω切替、ゲインは62dB、68dBから選択できる。同社のイコライザーユニット「AD-290」および「AD-290V」と互換性を持っている。 ■モノラルパワーアンプ「M-8000」
M-8000は、負荷1Ω時に2kWの定電圧駆動が可能なモノラルパワーアンプ。電源トランスに定格1,500VA、最大3,000VAの高効率スーパーリング型トロイダル・トランスを使用する。入力部には「MCS(Multiple Circuit Summing-up)回路」を採用、増幅ユニットを3回路並列接続することで低雑音化を可能にするという。 増幅方式にはカレント・フィードバック回路を使用。ドライブ段とMCS回路には直流安定化電源を搭載し、SN比の向上を図っている。プリント基板には低誘電率、低損失のテフロン基材を使用。また、入力端子を含む主要な箇所に金プレートを施し、「音の純度を徹底的に磨き上げた」としている。 入力端子はBLANCE、UNBALANCE共に1系統を装備。外形寸法は465×546×258mm(幅×奥行き×高さ)、重量は49kg。 【主な仕様】
□アキュフェーズのホームページ (7月15日現在、この製品に関する情報は掲載されていない) http://www.accuphase.co.jp/ □関連記事 【1月25日】アキュフェーズ、50万円の純A級ステレオアンプ http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020125/accu.htm 【2001年10月24日】アキュフェーズ、115W/4Ω対応のステレオプリメインアンプ http://av.watch.impress.co.jp/docs/20011024/accu.htm 【2001年10月19日】アキュフェーズ、32万円のステレオプリアンプ http://av.watch.impress.co.jp/docs/20011019/accu.htm (2002年7月15日) [yamaza-k@impress.co.jp] |
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