標準価格:「DSP-AX2300」125,000円
連絡先:AV・IT事業本部 ヤマハ株式会社は、ローインピーダンス設計思想「ハイカレントアンプ・テクノロジー」を採用した6ch AVアンプ2機種を発売する。発売時期は「DSP-AX1300」が8月上旬、「DSP-AX2300」が9月上旬。価格はAX1300が88,000円、AX2300が125,000円となっている。
AX2300とAX1300は、2001年10月発売の「DSP-AX2200」(125,000円)、「DSP-AX1200」(88,000円)の後継機にあたる。AX2300、AX1300との違いは出力W数や、付属リモコン、DSPプログラムなどで、それ以外の対応フォーマットなどの仕様はほぼ同じ。 最大の特徴は、新ローインピーダンス設計思想「ハイカレントアンプ・テクノロジー」を採用したこと。ハイカレントアンプ・テクノロジーとは、パワーアンプの理想とされる内部インピーダンス“0”を目指した設計思想。 極太インレット電源ケーブルや、ローインピーダンス設計電源トランス、極太ジャンパーピン、アースポイント銅製専用部品などの様々なローインピーダンス設計部品を採用して、内部インピーダンスを上昇させる要因を排除。さらに、コンストラクションの見直しにより、アンプ内部の信号経路の最短化を実現したという。 また、デジタルセクションの高性能化により、パワーアンプまでのアナログ信号経路の最短化を図る「デジタルマキシマムコンセプト」も投入されている。従来アナログ領域で行なっていたバス・マネージメントを、32bitDSP「YSS-938」でデジタル処理する(メインL/Rはアナログ処理)ことで、アナログフィルタ回路を排除。加えてヤマハ製高精度ボリューム素子をマイコンでコントロールすることで、各チャンネル間のレベル調整回路も排除したという。さらに、192kHz/24bit DAコンバータを全chに採用している。 パワーアンプはオールディスクリート構成となっており、各々のパワートランジスタを役割ごとに2つのヒートシンクに振り分けて装着する新設計「ツインヒートシンク」を搭載。ツインヒートシンクは、振動吸収特性を持つ「アートベース」上に設置され、不要な振動からも守られている。 音声フォーマットはドルビーデジタル、DTSに加え、「DTS-ES(ディスクリート/マトリックス)」、「ドルビーデジタルEX」、AAC 5.1、6.1チャンネル対応「AACドルビーEX」にも対応。さらに、2チャンネルソフトを5.1chチャンネル化する「ドルビープロロジック II」、「NEO:6」もサポートする。 また、6chアナログ入力には、センターとサブウーファチャンネルをメインチャンネル(L/R)にダウンミックスする「6-4ダウンミックス」機能を搭載。大型メインスピーカー使ったHiFiオーディオシステムにも対応する。 サラウンドプログラムはAX2300には28、AX1300には27種類内蔵。今回新たに、ミュージックビデオをライブ感豊かに楽しめるという「MUSIC VIDEO」が加わった。また従来どおり、フロントスピーカーだけでサラウンドを再現する「バーチャル・シネマDSP」、5.1chをヘッドフォンで再生する「サイレントシアター」を装備する。なお、DSP音場効果の強さを加減できる「DSP LEVEL」パラメータが新設された。 また、S映像信号と、コンポジット信号を変換するビデオコンバージョン回路を新搭載。AX2300ではS映像とンポジットを双方向に、AX1300ではS映像をコンポジット信号に変換できる(モニターアウトのみ)。 音量調節は独自の「インテリジェント・デジタルボリューム」となっており、本体フロントパネルのボリュームノブ、付属のリモコンともに、短い操作では微妙に、長い操作では素早く音量調節ができる。
【主な仕様】
□ヤマハのホームページ (2002年7月31日)
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