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地上デジタルテレビ放送は2003年12月1日に本放送が開始されたが、携帯端末向けのフォーマット(映像符号化技術)の特許問題が解決されていなかった。そのため、NECや三洋などが対応端末の試作機などを発表していたが、実際に携帯端末向けの地上デジタル放送が実現する見通しは立っていなかった。 今回、AVC/H.264の必須特許を管理するMPEG LAとの間で、放送で用いる場合の特許条件について、基本合意に達した。今まで、放送局側とMPEG LAとは、AVC/H.264を使用する際に、ライセンス料をストーリム当たりに課金するか、ハードウェアに課金するか議論されていたが、エンコーダ1台当たり2,500ドルということで決着。 基本合意に達したことにより、受信機メーカーや携帯通信事業者との調整を経て、2005年度中に地上デジタルテレビ放送の携帯端末向けサービスが開始できる見通しとなった。 NHKと在京民放5社は、「AVC/H.264は、特に限られた容量で映像を放送することに適した技術。MPEG-4に比べても優れた画質でサービスすることができる」としている。今後、携帯端末向けのサービスで利用するデータ放送などとあわせて技術規格を策定し、携帯通信業者とも連携を図り、2005年度中にサービスが実現できるよう準備を進めていく予定。 今回の合意について、麻生総務大臣は「この合意により、世界初の携帯端末向け地上デジタル放送の開始に向かって大きく前進したものと評価しています。総務省としては、このサービスは放送の視聴形態に革命的とも言える変化をもたらすものであり、地上デジタル放送全体の普及に大きく貢献するものと期待しています。早期に携帯端末向け地上デジタル放送のサービスが開始されることを強く望むとともに、その普及に向け関係者と共に取り組んでいきます」との談話を発表した。
□NHKのホームページ
(2004年3月24日) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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