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パイオニア株式会社と三菱化学メディア株式会社は9日、Blu-ray Discの追記型規格「BD-R(Blu-ray Disc Recordable)」向けの低コスト化技術を発表した。 現在Blu-ray Disc Association(BDA)で規格化が進められているBD-Rは金属系材料を記録層に採用しているが、今回両社が開発したのは、記録層に有機色素系の記録材料を用いて、スピンコート法により製膜できる光ディスク。BD-Rと同様に1.1mm厚のポリカーボネートを基板に用い、反射膜にスピンコート法で有機色素系材料を製膜した記録層と、0.1mm厚のカバー層で構成される。 新たに開発した有機色素系の記録材料により、DVD-Rなどと同様のスピンコート法での製膜が可能となった。従来方式で必須となる、スパッタリング行程が不要となるため、製造装置のコストが削減できるほか、タクトタイム(1枚あたりの複製時間)も短縮できるという。 記録/再生時の特性は、ジッター6.0%、反射率40%で、再生専用のBD-ROMディスクとほぼ同等の特性を得ているという。今後、さらなる特性改善を進めるとともに、BDAに対して、有機色素系記録材料を記録層に使用したBD-Rの規格提案を行なっていく。実用化の時期については、BDAでの規格化の速度に依るため、現段階では未定。なお、多層化についても同様にBDAでの規格化作業により検討を進めていくとしている。 なお、開発成果は7月にハワイで開催されるISOM/ODS'05にて発表される予定。 □パイオニアのホームページ (2005年6月9日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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