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株式会社ティアック エソテリック カンパニーは、独Avantgarde Acoustic(アバンギャルド・アコースティック)のフロア型オールホーン・スピーカー「META PRIMO」(メタプリモ)を7月上旬より販売する。受注生産となっており、価格はペアで945万円。
各パーツレベルでのカラーカスタマイズに対応しており、ホーンは標準色の白、銀、黒、青、緑、赤の6種類が選択可能。また、別途料金を支払うと特注として欧州車の色番号でも指定できる。また、エンクロージャーの仕上げはバーズアイメイプル/ローズウッドの2種類から選択可能。バスホーンはダークシルバーのみとなっている。
Avantgarde Acousticは、「ホーンスピーカーの理念を現代の技術で具現化する」ことをテーマとしているメーカーで、国内ではティアック エソテリックカンパニーが輸入販売権を獲得。最上位モデルの「TRIO+BASSHORN」(1,800万円/1セット)やフロア型の「DUO」(280万円/ペア)、「UNO」(200万円/ペア)、「SOLO」(65万円/1本)などをラインナップしている。
「META PRIMO」はTRIO+BASSHORN用に開発されたOmegaドライバーテクノロジーや、ADRICテクノロジーを継承。DUOと同径のミッドレンジ用ホーンユニットを採用するなどして開発された新モデル。ツイーター用のホーン1基と、ミッドレンジ用ホーン1基、バス用ホーン2基で構成される3ウェイ、4ホーンスピーカーとなっている。 同社のスピーカーは、各帯域用のホーンユニットをむき出しに近い状態で繋ぎ合わせているのが特徴だが、META PRIMOはエンクロージャを採用した初のシングルボックスタイプ。「設置がしやすくなっただけでなく、スリムでエレガントでありながら、威風堂々とした存在感をかもし出すデザインになった」としている。
ホーンユニットは開口が180度のスフェリカル(球面)ホーンを採用。CAD/CAM技術や精密な金型を使用する射出成形設備を導入し、高精度で真円をベースにしたホーン形状を成型。指向性に優れ、最低共振周波数領域でもレベルの乱れが発生しないユニットを実現したという。
ミッドレンジは直径670mmでDUOと同径だが、ドライバーマグネットにアルニコマグネットを新たに採用した。ホーンの長さは370mm。ツイータは180mm径で長さは85mm。ツイータのドライバーはフェライトマグネットとなっている。
低域用ユニットには、独自のADRIC(Adaptive Radiation Impedance Control)方式を採用。小口径ホーンに特化した特殊な回路で、カットオフ周波数以下の低域レスポンスのリニアリティーを改善。ホーン開口部が81cm2程度でも、18Hzまでの低域を再生できるという。 バスホーンのウーファには30cm径のペーパーコーンを各チャンネルに4本搭載。それらをドライブするために、各チャンネルに2台づつ、最大出力250Wのパワーアンプを内蔵している。なお、再生周波数帯域はホーンスピーカー部が170Hz~20kHz、サブウーファ部が18Hz~350Hzとなっており、クロスオーバー周波数は170Hzと2kHz。なお、クロスオーバー回路には独自のCDC(Controled Disparsion Characteristic)システムが使用されている。 大型のシステムながら、ホーンユニットを採用したことで107dB(1W/1m)という高能率を実現。入力インピーダンスは18Ωで、推奨アンプ出力は10W以上となっている。外形寸法は670×650×1,800mm(幅×奥行き×高さ)。重量は180kg。最大消費電力は540W、無信号時の消費電力は15Wとなっている。
□ティアックのホームページ
(2005年6月29日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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