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株式会社東芝は28日、RDシリーズなどデジタルレコーダ5機種と、フルHDパネル採用モデルを含む液晶テレビ「faceシリーズ」4機種、0.85型HDDを内蔵したビデオカメラ「gigashot V10」の計10機種を発表した。 価格は全モデルオープンプライスで、発売時期や店頭予想価格は下表の通り。なお、gigashot V10は直販サイトのみの販売となっている。
■ X6が新フラッグシップ、Z1は終了 今回発表された製品は、9月22日に発表された「gigabeat X30」とともに年末商戦向けの主力製品。 ハイブリッドレコーダ「RD-X6」は従来の「RD-Z1」に代わるフラッグシップ機となり、Z1の販売は終了。「今後、“Zシリーズ”のような製品が生まれるかどうかは未定」としている。また、液晶テレビの「Z1000」シリーズは2005年下期販売の製品で最上位モデルとなる。 新たに加わった「gigashot」については、小型ムービーカメラにおいて新たに市場を形成したHDDカメラが今後DVDカメラ以上に成長することを見込んで投入したという。同社予測では、2007年度にDVDカメラと同じ280万台(15%)規模となり、2008年度には上回ると見ている。
そのほか、gigashotやgigabeatに関しては将来の展開も公表。gigashotはHDDの大容量化をはじめ、フルHD化や、DLNA/UWBなどによるネットワーク化などを予定。また、gigabeatに関しては動画再生や、地上デジタル放送の受信、HD/ロスレスなど高品位コンテンツ対応などを実現するとしている。また、フラッシュメモリ内蔵のgigabeatも「近く発表する」としたほか、gigabeatのOEM展開も視野に入れているという。
■ 本命は映像。Cell搭載は2007年
1月の「2005 International CES(Consumer Electronics Show)」で提唱されたブランド「gigastyle」に加え、新たに今回発表されたフルHDテレビや、SED、HD DVDプレーヤー/レコーダといった製品群を「HDstyle」とした。さらに、gigastyle、HDstyle製品をネットワーク化する技術や製品を総称して「Netstyle」と呼び、3ブランドで「“映像の東芝”を実現したい」とまとめた。
年末商戦に向けたプロモーション戦略としては、これまでfaceやRDでCMなどを務めた松井秀喜選手が引き続きキャラクターに選ばれたほか、12月14日に世界同時公開される映画「KING KONG」ともタイアップ。発表会では松井選手のビデオメッセージが披露され、「同じニューヨークを舞台にするキングコングとの共演を楽しみにしている」とコメントした。 両者とはテレビCMなどをはじめ、キャンペーンや店頭PRも積極的に行なう。会場には、gigabeat X30に「KING KONG」のロゴを刻印した特別モデルも参考展示。発売などは未定だが、「こういったプロモーションもあり得る」(同社)とした。
HD DVDやSEDの試作機などは会場に展示されなかったが、藤井氏は発売予定についてプレーヤーが改めて「年内」、レコーダが「ドイツW杯前の5~6月上旬」。また、SEDは「パネルの完成を待っている状態で、すぐにでも作りたいのが本音。本格量産は2007年」とした。 そのほか、Cell搭載製品については、「早くて2007年度」としており、「テレビに限らず、ネットワーク機能を持つメディアステーションなどの形で、確信のある製品ができるまで待ちたい」と述べた。
次世代DVD統一交渉に関しては、「中断したわけではなく、断念する気もない」と改めてコメントするに留めたが、「0.1/0.6mmの違いではなく、5年、10年に渡ってユーザーに何をオファーできるかが問題」とした。
□東芝のホームページ
(2005年9月28日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp/nakaba-a@impress.co.jp]
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