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BDA、MS/IntelのHD DVD支持理由が不正確と指摘
-「MSとIntelはコンピュータ業界の考えからズレている」


9月29日発表


 Blu-ray Discを推進するBlu-ray Disc Association(BDA)は29日、26日にIntelとMicrosoftが発表したHD DVD支持表明のニュースリリースについて、「Blu-rayに関する内容が不正確」とする声明を発表した。

 HD DVD支持のニュースリリースでは、「立ち上げ時のディスク記憶容量(2層HD DVD-ROM 30GB)がBlu-ray Discよりも大きい」としていたが、BDAは、「BDのディスク容量は50GBで、BD-ROM/R/RWの全フォーマットの発売時で50GBを実現している。30GBのHD DVD-ROMより容量で67%多く、150%のストレージ能力がある。コンピュータユーザーにとって大変重要な要素だ」と指摘。

 さらに、ディスクのコンテンツをホームサーバやViiv対応のMCE PCのHDDにコピーしたり、ポータブルプレーヤーにコピーすることができるという「Managed Copy(マネージド・コピー)」については、「BDとHD DVDの双方で採用するAACSの機能。光ディスクの仕様ではない」とする。

 インタラクティブ機能については、「iHDを使ったPinP機能などの技術」を支持の理由として挙げていたが、BDAでは「BDではBD-Javaを搭載している。BD-JavaはiHD以上のもので、BDAでは慎重に検討した結果、BD-Javaが映画スタジオにとって遙かにリッチなコンテンツを可能とすると判断した。特にプレーヤーをネット接続した際に、消費者にHDの双方向体験を提供するのに、無限の自由度を持ったプラットフォームだ」と説明している。

 HD DVDのメリットとしてあげられた「再生互換」は、「赤色レーザーの追加が必要な点はHD DVDもBDも共通。BDでも容易に再生互換が取れる」とコメント。「ハイブリッド・ディスク」については、「BDでは、片面にHD/SD映像を収録できる。片面で読み取ることからレーベル面の印刷が容易」と反論している。なお、HD DVDでは片面2層/3層のハイブリッドディスク開発を表明している。

 また、BDを支持するHP パーソナル・ストレージ・ソルーションズ・ビジネスのモーリン・ウェーバー ゼネラルマネージャーは、「大容量、薄型ノートPCとの互換性、ブロードバンド接続、双方向性の観点からBDを支持する。BDAに加盟するコンピュータメーカーは、慎重に両規格を検討し、BDが消費者のニーズを満たし、素晴らしいユーザー体験をもたらす優れた規格として選択した。MicrosoftとIntelの発表が、コンピュータ業界の大多数の企業や消費者調査と異なることに、驚きを覚える」との声明を発表。

 同じくBDを支持するDellのケビン・ケトラーCTOは、「BDがコンピュータユーザーの最も望むニーズを満たし、家電、PC、ゲームという全てのプラットフォームを包括する規格として、確信と成長をもたらす業界スタンダードであることに確信を持っている」とコメントしている。

□Blu-ray Disc Associationのホームページ(英文)
http://www.blu-raydisc.com/
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(2005年9月30日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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