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東芝、液晶テレビ新ブランド「REGZA」
-“高画質”でシェア15%を目指す。アナログTVは4月終了


3月1日より順次発売

標準価格:オープンプライス


 株式会社東芝は21日、液晶テレビの新ブランド「REGZA(レグザ)」を発表。あわせて160GB HDD搭載のREGZA「H1000シリーズ」3モデルと、シンプルモデルと位置づけられる「C1000」シリーズ3モデルを3月1日より順次発売する。

 また、従来より発売しているface Z1000シリーズについても、順次「REGZA Z1000シリーズ」とブランドを切り替えていく。


型番パネルサイズ特徴発売日価格
H1000シリーズ
42H100042型160GB HDDレコーダ内蔵
地上デジタルダブルチューナ
メタブレイン・プロ内蔵
5月上旬50万円前後
37H100037型41万円前後
32H100032型30万円前後
C1000シリーズ
37C100037型メタブレイン・プロ内蔵
スタンダードモデル
3月20日36万円前後
32C100032型3月1日25万円前後
26C100026型21万円前後
Z1000シリーズ
47Z100047型フルHDパネル
LAN HDD録画
デジタルダブルチューナ
メタブレイン・プロ内蔵
既発売70万円前後
42Z100042型55万円前後
37Z100037型43万円前後
32Z100032型LAN HDD録画
デジタルダブルチューナ
メタブレイン・プロ内蔵
29万円前後

 REGZAは、ドイツ語のRegsam(躍動感)からの造語とともに、(Real Expression Guaranteed by amaZing Architecture)の略語ともなっており、「本物の高画質を表現する」との思いを込めた新ブランドという。従来のfaceシリーズは、日本とアジアの一部地域のみのブランド展開だったが、REGZAは世界共通ブランドとして展開する。

 全モデルで、地上/BS/110度CSデジタルチューナやHDMI端子を搭載。ヒストグラム・ダイナミックガンマなどの画質処理を14bit精度で行なう高画質エンジン「メタブレイン・プロ」も搭載する。

 新モデルのH1000では、160GB HDDレコーダを搭載し、テレビ上からデジタル放送を簡単に録画予約/再生できる。EPG画面から直接録画予約するほか、新たに[簡単連ドラ予約]機能を搭載し、番組を録画/視聴中にリモコンの[連ドラ予約]ボタンを押すだけで、次回放送以降のドラマなどを自動的に録画でき、ナイターに伴う放送時間延長にも追従する。

 また、C1000シリーズは、スタンダードモデルと位置づけられながらも、画像エンジンなどの画質に関する機能については、最上位モデルZ1000シリーズと同等としている。

レグザのラインナップ 左から37H1000、32H1000、26C1000。デザインはH/Cと共通イメージだが、ボディカラーが若干異なっている


■ 画質とデザインで他社と差別化

東芝DM社 新倉諭 副社長

 東芝デジタルメディアネットワーク社 副社長兼テレビ事業部長の新倉諭氏は、「デジタル放送の普及と、ブロードバンド化がテレビ市場を大きく動かしている」と指摘し、2006年の国内テレビ市場の見通しを、約845万台と予測。そのうち約78%の660万台が薄型テレビとなり、内訳は液晶が600万台、PDPが60万台と見込んでいるという。

 薄型テレビの本格普及を受け、フラットパネル戦略を強化、「卓越感や本質感といった“心の満足”を提供したい」とし、新製品REGZAを紹介した。

 また、REGZAのコアコンピタンス(競争優位性)を「メタブレイン・プロによる高画質技術」と定義。14bit映像処理による階調表現などの画質を前面に押し出して、他社と差別化を図る。「技術者が全身全霊を込めたメタブレイン・プロを全モデル投入し、新ブランドで集中してやっていく」と意気込みを語った。


メタブレイン・プロによる高画質をアピール

 デザインについては、メタブレイン・プロに並び強調して説明された。「店頭での奇をてらった製品が多いが、REGZAではミニマルデザインを意識した。部屋に置いた時に周りのインテリアに調和し、画面に集中できることをデザインコンセプトにした(テレビ事業部 TV商品企画部 恩田貴弘部長)」。このミニマルデザインは「東芝のデザインアイデンティティ(新倉テレビ事業部長)」とアピールした。

 また、環境対応についても、年間消費電力量を従来モデル比で約30%削減(37C1000と旧モデル37LC100の比較)したほか、本体重量は約18%減(同)、説明書質量は52%(同)削減されたという。

 なお、国内のアナログテレビやブラウン管については、2006年4月をもって製造/販売をほぼ終了する。ただし、海外の一部地域については地域事情を検討しながら継続する。

 CMキャラクターについては、ニューヨークヤンキースの松井秀喜選手を引き続き起用。2006年度の目標シェアは、26V型以上の国内市場で15%以上(2005年は約13%)、26V型以上の世界市場で10%以上(同8.5%)。

薄型テレビの需要予測 画質とデザインを訴求。アナログテレビは4月をもって終了 CMキャラクターは松井秀喜選手


■ SEDは「後日案内」

2006年度の目標シェア

 発表会では、今春発売が予告されていた「SED」についても質問が及んだが、「本格展開は2007年になる。2006年の展開については、社内で年内の数量などを検討中。2~3週間で決めて案内したい」と述べるに留まった。SEDテレビのブランドが、REGZAとなるかどうかも含めて、未定という。

 発表会では画質を最大の差別化ポイントとして強調したが、年末商戦ではシェア10%程度と苦戦。「Z1000シリーズで搭載したメタブレイン・プロではシェアに結びつかなかったのでは?」との質問には、「供給の面で失敗した(新倉テレビ事業部長)」と回答。47型のフラッグシップモデル「47Z1000」の発売延期が響いたほか、42型の「42Z1000」についても出荷はしたものの、需要に応じられなかったことから、「瞬間的に落ち込みながら10%程度を確保できた。全てのニーズに応えれられればシェアを取れた。今月、来月以降も手応えは非常にいい」という。

 なお、発売延期や品不足はパネルの品質に起因するもので、「47型は所定の数を11月に確保できたが、品質がばらついていたため延期。2月10日に出荷できた」とし、「その間、予約して待って頂いた方が300名以上居た。目頭が熱くなる思い」と語るとともに、画質への支持の高さを強調。「店頭で見て頂ければ、プロでなくても分かる。日本のみならず、画質については海外でも高い評価を頂いている」とアピールした。

□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2006_02/pr_j2101.htm
□製品情報
http://www.regza.jp/product/tv/
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(2006年2月21日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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