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東芝とキヤノン、SED搭載TVの発売は2007年第4四半期
-年内出荷は断念。2008年北京五輪商戦がターゲット
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2004年9月に行なわれたSED発表会で展示された36型SEDディスプレイ |
株式会社東芝とキヤノン株式会社は8日、次世代薄型ディスプレイ「SED」の量産第一段階としての生産開始を2007年7月とし、SED搭載テレビの発売を2007年第4四半期に延期すると発表した。
当初の計画では、2006年中に研究/開発拠点の平塚事業所でパイロットラインを稼動し、2007年1月から東芝の姫路工場で本格量産開始が行なわれる予定だった。しかし、今回発表された2007年7月の量産第一段階は、平塚事業所で行なう計画に変更された。姫路工場での量産開始時期については「再検討している」(東芝 広報室)という。
このため両社が計画していた、量産ラインが立ち上がる前に、2006年内に平塚事業所でSEDを少量生産して、SED搭載テレビを限定出荷するという予定はなくなった。SED搭載テレビが市場に登場するのは、最短で2007年第4四半期ということになる。
今回発表したスケジュールについて両社では、「薄型テレビの市場は特に2008年以降、北京オリンピックの開催や、世界的にデジタル放送への完全移行が進むことにより、本格的な需要の拡大が見込まれる。こうしたことから、SED搭載テレビの販売ターゲットを2008年の北京オリンピック商戦と定め、商品投入を進めていく」と説明している。
なお、東芝が2月21日に行なった液晶テレビ「REGZA」の発表会では、同社のデジタルメディアネットワーク社 副社長兼テレビ事業部長の新倉諭氏はSEDについて、「本格展開は2007年になる。2006年の展開については、社内で年内の数量などを検討中。2~3週間で決めて案内したい」と述べるに留まっていた。
□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□キヤノンのホームページ
http://canon.jp/
□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2006_03/pr_j0801.htm
□関連記事
【2月21日】東芝、液晶テレビ新ブランド「REGZA」
-“高画質”でシェア15%を目指す。アナログTVは4月終了
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060221/toshiba1.htm
【1月6日】キヤノン、「SEDは予定通り今春発売を目指している」 -御手洗富士夫社長の延期発言を受けて
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060106/canon.htm
【2005年10月26日】SEDは「ホームイメージングの中心」。Canon EXPO 2005開幕
-64型フルHDリアプロやHDビデオカメラも参考出展
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20051026/canon02.jpg
【2005年8月9日】キヤノン、SEDの研究/開発拠点を平塚市に開設
-研究/開発/生産設備を集約し、SED実用化へ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050822/canon.htm
【2005年8月9日】東芝、経営方針説明会を開催
-SEDは8月から作り貯め。下期にCell関連の生産開始
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050809/toshiba1.htm
【2005年5月31日】東芝、SEDのパネル量産拠点を姫路工場に決定
-2007年内には7万台規模で生産
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050531/sed.htm
【2005年4月20日】Display 2005が開幕。SEDは輝度/コントラストが向上
-ファインテックジャパンと併設
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050420/display.htm
【2004年9月14日】キヤノンと東芝、SED方式の新薄型ディスプレイ事業を共同立ち上げ
-来年8月からフルHDパネルを生産。36型SEDテレビを初披露
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040914/sed.htm
(2006年3月8日)
[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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