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ソニー、国内向けBlu-ray Discレコーダを年末商戦目処に投入
-新スゴ録やロケフリなどを一挙展示。新情報も


9月13日開催


 ソニーは13日、販売店や流通、報道関係者などを対象に2006年内発売予定の新製品を紹介する展示会「ディーラーコンベンション 2006」を開催。その中で、国内向けのBlu-ray Discレコーダを参考展示。年末商戦に向けて市場投入することを明らかにした。

前面パネルは全体が下へスライドし、ドライブやボタン類が登場するという

 詳細は未定だが、2006年内の発売を予定しており、時期としては「なんとか年末商戦に間に合わせようとがんばっている」(ソニーマーケティング鹿野清取締役)という。

 展示されたものはデザインモックで、実動はしない。価格や仕様は未定。HDDを搭載するか否かも未定だが、展示機のディスプレイに「HDD」という表示は確認できた。デザインは最終決定のものではないが、このモデルから大きく変更される可能性は少ないという。

 さらに、会場には録画用のBD-RとBD-REメディアも参考展示されている。発売日や価格は未定だが、レコーダと同時期に登場するものと思われる。

録画用のBD-RとBD-REメディアも参考展示された

 展示会の冒頭、挨拶に立ったソニーマーケティングの宮下次衛社長は、ソニーのハイビジョンへの取り組みを振り返りながら「HDワールドを切り開いたソニーとして、今後もHD市場を牽引していく」と説明。これまで通り「フルHD 1080p」をキーワードとして、手掛ける多様な製品のHD化を推進していく決意を語った。

 鹿野清取締役は年末にかけてのリリースを予定しているBRAVIAやHDカムなどの新製品を紹介。続いて「ついにHDコンテンツを収録したパッケージメディアが登場する」と宣言。Blu-ray Discレコーダのデザインモックを展示。「ご存知の通り、BDビデオの再生に対応し、ゲームの世界もHD化するPS3が発売される。今後ソニーでは日本市場における、HD商品の構成比を2006年に50%、2007年に80%を実現する」と目標を語った。

ソニーマーケティングの宮下次衛社長 鹿野清取締役 会場にはPLAY STATION 3も展示されていた


■ 新スゴ録のデモも実施

 レコーダのゾーンではBDレコーダ以外に、DVDとHDDのハイブリッドレコーダ「スゴ録」の新モデルを展示している。製品の詳細は既報の通りだが、HDD容量400GBの「RDZ-D900A 」と、同じく400GBの「RDZ-D800」、250GBの「RDZ-D700」を用意。11月1日の発売を予定している。

 RDZ-D900Aの最大の特徴は、PSPとの連携機能「おでかけ・おかえり転送」機能を搭載したこと。通常のMPEG-2録画と同時にMPEG-4 AVC形式のファイルも作成するというもので、作成したファイルは本体とUSBケーブルで接続したPSP内のメモリースティックPro Duoへ直接高速転送できる。

 新機能の「おかえり転送」は、一度PSPへ転送した番組を再びスゴ録へ戻し、テレビで観賞できるというもの。従来モデルではコピーワンスコンテンツの場合、「おでかけ転送」を行なうとスゴ録に残されたオリジナルの番組は削除されたが、新モデルでは削除はされず再生ができなくなる。しかし「おかえり転送」でMPEG-4 AVC動画を戻すことで、オリジナル・ファイルが再びスゴ録上で再生できるようになる。

RDZ-D900A 左から「RDZ-D900A 」、「RDZ-D800」、「RDZ-D700」。上下段は同じモデル PSPを接続し、H.264ファイルを高速転送できる

 2台のチューナで別々のファイルとして作成しているわけではなく、1基のチューナでMPEG-2録画しながら、MPEG-4 AVCファイルを専用LSIでエンコードすることで実現している。ソニーの担当者は「PSPで持ち歩いている際、元のMPEG-2ファイルは再生できないため、MPEG-4 AVCとMPEG-2は1つのコンテンツとみなすことができる。ARIBで規定されたコピーワンスのルールに沿った機能と認識している」と語った。

□関連記事
【9月12日】ソニー、デジタルWチューナ搭載の「スゴ録」3モデル
-PSPからAVC動画をスゴ録へ戻す「おかえり転送」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060912/sony.htm


■ 新ロケーションフリー用モニターの発売日決定

 ロケーションフリーのコーナーでは、9月6日に発表、10月20日に発売するベースステーション「LF-PK20」を展示。発表時に参考展示されていたベースステーションの映像を受信できる液晶モニタ「LF-12MT1」の発売日が11月15日に決定した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は10万円前後の見込み。詳しい仕様は数日中にロケーションフリーのページに掲載されるという。

 LF-PK20とLF-PK1と組み合わせて利用が可能。画面サイズは12インチ。ただし、LF-PK20でサポートされたH.264には対応しておらず、MPEG-2/MPEG-4のみをサポート。「比較的高速な通信速度が確保できる屋内での利用を想定しているため」だという。同日にはバスルームで使用するためのジャケット「LFA-F2」(9,450円)も発売予定。

新たにH.264をサポートしたベースステーション「LF-PK20」 ロケフリ対応液晶モニタ「LF-12MT1」 バスルームで使用するためのジャケットも同時発売される

□関連記事
【9月6日】ソニー、H.264対応の新「ロケーションフリー」
-専用「TVボックス」と連携したMPEG-2受信に対応
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060906/sony.htm


■ そのほか

 ほかにも、BRAVIAの新ラインナップや、HDVカムの最上位モデル「HDR-FX7」などを展示。シアター関連では11月21日発売のAVアンプ「TA-DA3200ES」(99,750円)、フルHDのSXRDパネルを採用したプロジェクタ「VPL-VW50」(10月20日発売/735,000円)などを展示。

BRAVIAの新ラインナップを一挙に展示 HDVカムの最上位モデル「HDR-FX7」。右はFX1との比較

 ピュアオーディオでは11月21日発売のプリメインの「TA-FA1200ES」(15万7,500円)、SACDの「SCD-XA1200ES」(94,500円)、ブックシェルフスピーカー「SS-K30ED」(1台57,750円)などを紹介している。

AVアンプ「TA-DA3200ES」 フルHDのSXRDパネルを採用したプロジェクタ「VPL-VW50」 ピュアオーディオの新モデルも展示された

□関連記事
【9月5日】ソニー、デコーダ搭載デジタルアンプなど2ch単品コンポ
-DD/DTSを高品位2ch再生。音場補正も
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060905/sony.htm
【8月9日】ソニー、7.1ch AVアンプに1080p対応の普及モデル
-HDMIでPCM 7.1ch入力可能。BDにも対応
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060809/sony2.htm

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/

(2006年9月13日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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