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株式会社ティアック エソテリック カンパニーは、VRDS-NEOメカニズムを搭載し、i.LINK端子も備えた一体型のハイエンドSACD/CDプレーヤー「X-01 D2」を12月上旬より発売する。価格は147万円。リモコンも付属する。 既発売の「X-01」と「X-0 Limited」を対象としたバージョンアップ・サービスも実施する。「X-01 D2」と同等のDACとi.LINK端子を追加するもので、「X-01」の場合は31万5,000円、「X-01 Limited」では21万円が必要。なお、X-01はそれ以外にも内部配線材や端子、コンデンサなどが「X-0 Limited」相当のものにバージョンアップされる。 また、「X-01」、「X-0 Limited」、「X-0 Limited相当へバージョンアップしたX-0」を対象に、i.LINK端子のみを追加するバージョンアップも6万3,000円で受け付ける。いずれも2007年1月より受け付けを開始し、サービス開始は2007年2月から順次実施。引き取りや納品出張費は含まれていない。
■ P-03と同じVRDS-NEOメカニズム搭載 ドライブ部に、SACDトランスポート「P-03」(126万円)と同じ、VRDS-NEOメカニズムを採用。新開発のセラミック・ボールベアリングを採用するほか、トレー収納時にシャッターが閉まり、シャッター自体をフロントパネルにメカニカルにロックする機構を採用。外部からの音圧や振動を排除したという。 P-03と同様に、CDのPCMを内部でDSDに変換して処理することが可能。DACにはアナログデバイセズのDSD/PCM対応「AD1955」と、バーブラウンのマルチビットDAC「PCM1704」を搭載。それぞれのソースに対して、マルチビット/1ビット/DSDの3種類の異なるDACモードが選択でき、ソースに合わせた音質が選択できる。 具体的には、SACDのDSD信号のダイレクトD/A変換に「AD1955」を使用。DSD信号をPCM変換し、2種類のDACから出力することもできる。CDのPCM信号は、「PCM1704」を差動モードで片chあたり4チップ構成で処理。「AD1955」のPCMモードも利用可能。同PCM信号をDSD変換し、SACDのDSDと同様の処理を行ない、再生することもできる。 アナログのマルチチャンネル出力用には、前述のDAC「AD1955」を、フロント2chを含めて計6チップ搭載することで、フロントと同様の回路構成/部品を実現。全チャンネルで同一の音質を実現したという。
アナログのマルチチャンネル出力だけでなく、デジタルでのSACDサラウンド出力に対応したi.LINK端子を装備。ジッタレス伝送が行なえるというフローレートコントロールに対応しており、対応したマルチチャンネルDACやAVアンプを接続することで、SACDの高品位なサラウンド再生が行なえる。 ワードシンク機能も備えており、外部クロックとの同期が可能。入力周波数は44.1/88.2/100/176.4kHzに対応。独自のユニバーサルクロック(100kHz)にも対応している。内部配線には6N銅線を使用。電源トランスにはRコアトランスを、デジタルとアナログ用に独立して搭載。独WIMA製のフィルムコンデンサや、バーブラウンのオペアンプなども使用している。
音声出力端子は、XLR(2ch)とRCA(5.1ch)を各1系統。光デジタルと同軸デジタル、i.LINKも各1系統用意する。ワードシンク入力用のBNCも1系統用意。外形寸法は442×353×153mm(幅×奥行き×高さ)。重量は25kg。
□ティアック エソテリックのホームページ
(2006年11月27日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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