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シャープ株式会社は液晶テレビ「AQUOS」のミドルレンジモデル「Gシリーズ」を一新。52/46/42/37/32/26型の合計16モデルをラインナップし、全モデルに120Hz駆動の「倍速ASV液晶パネル」を搭載する。発売日は8月21日。
価格は全てオープンプライス。店頭予想価格は52型が55万円前後、46型が45万円前後、42型が40万円前後、37型が33万円前後、32型が22万円前後、26型が18万円前後の見込み。 各サイズでアンダー/サイドスピーカーモデルが用意され、37型以上はフルHDパネル、32/26型はWXGAパネルを採用する。さらに全モデルで、「倍速ASV液晶パネル」を搭載し、残像感を低減している。
従来モデル比で、体積を約4割削減(52型)。「業界最薄」というスタンド無しで8.1cmの薄型化を実現し、壁掛け設置モデルも用意した。HDMI端子は3系統装備し、37型以上では1080p入力をサポート。全モデルで、AQUOSファミリンクに対応する。 また、「2台目需要」を狙った20型の液晶テレビ「LC-20EX3」も8月21日より発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は11万円前後の見込み。 さらに、番組表を一新した、新「AQUOSハイビジョンレコーダ」5モデルや1ビットシアターラック「AQUOSオーディオ」の新モデル「AN-ACX2」も8月21日より順次発売する。
■ 「薄型テレビを牽引するのは液晶」
同社取締役 AV・大型液晶事業統括 兼 AVシステム事業本部長の寺川雅嗣氏は、液晶テレビ市場における大型化などのトレンドを紹介しながら、AQUOS事業の国内展開について説明した。 薄型テレビの世帯普及率について、「2006年末に35%突破し、2007年末には50%を超えるだろう。さらに、37型以上の世帯保有率も昨年の8%から、14%を超える。今後大型の市場が急速に拡大する」と切り出し、今年の薄型テレビ市場は812万台となると予測。「特に37型以上では、液晶/PDPをあわせて300万台を超え、大型化の流れが一気に拡大する。その中で液晶は37型以上で200万台に迫る。下期ではPDPの2.4倍となる見込みで、薄型テレビの大型化はプラズマでなく、液晶が引っ張っていく」と訴えた。 そのため、7月中を目処に、亀山第2工場のマザーガラス投入枚数を現在の3万枚から、6万枚に拡張予定。また、欧州向けのポーランド工場では液晶モジュールからテレビまでの一貫生産を実施。北米向けのメキシコ工場も一貫生産を行なう第2工場を稼動。米国で需要の高い42型~65型の製造拡大を図っていく。各工場での万全の供給体制の構築により、「国内の販売目標は前年比22%増の326万台、全世界では900万台を目指す」と意気込みを語った。
また、'97年~2002年度に販売された約160万台の薄型テレビの買い替え時期が迫っていることから、こうした「買い替え需要」も有望な市場と考えて、製品展開を図っていくという。 「大画面化に伴う課題」として、寺川事業本部長は、「消費電力の増加」と「設置スペースの拡大」の2点を挙げた。 消費電力については、「独自技術によりいっそうの低消費電力化を図った。37型では5年前の製品と比較すると約30%消費電力を削減している。2008年度の省エネ基準の達成率も100%を大幅に超えている」と低消費電力と環境負荷の小ささを訴えた。 設置スペースについては、「(52型で)従来比で体積比で約40%縮小。奥行きは業界最薄の8.1cmを実現した。インテリアに溶け込む設置が可能」としたほか、「5年前の製品と比較して、同じサイズで10インチ大きな画面を楽しめる」とアピールした。
なお、Blu-rayを搭載したレコーダについては、「現時点では詳細は明らかにできないが、年末に向けて開発を続けている(AVシステム事業本部 小田守 デジタルメディア事業部長)」という。
( 2007年7月2日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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