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株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は24日、PLAYSTATION 3(PS3)の最新システムソフトウェア、バージョン1.9を公開した。 バージョン1.9では、新たに音楽CDのアップサンプリング機能やHDMIからの1080/24p出力設定の変更などの強化が行なわれている。
音楽CDのアップサンプリング機能は、通常44.1kHzで収録している音楽CDの楽曲データを、その2倍となる88.2kHz、4倍の176.4kHzにアップサンプリングして出力する機能。PS3のミュージック設定で、新たに[44.1/88.2/176.4kHz]の項目が選択可能となった。 オーディオ機器にあわせ、44.1/88.2/176.4kHzの中から最も高いサンプリング周波数で音声出力する。HDMIや光デジタル出力だけでなく、アナログ音声でもアップサンプリング出力が可能となっている。 また、ミュージック設定の[ビットマッピング]で[タイプ2]が選択可能となった。ビットマッピング機能は、音楽CDやSACDの音声出力について、24bit以上の情報を詰め込む処理を行なうもので、従来より搭載している[タイプ 1]は、ディザリング処理により、出力時に生じた歪みやノイズを低減していた。 今回、新たに追加された[タイプ 2]は、ノイズシェーバー処理により、可聴領域のノイズを減らすもので、好みに合わせてタイプ1/2と[切]が選択可能。なお、ビットマッピング機能は、88.2kHz、176.4kHzのいずれかの周波数で出力されている場合にのみ有効となる。 ビデオ関連では、[BD/DVD設定]の[BD 1080p 24Hz出力(HDMI)]で、1080/24p出力の[入]が選択可能となった。従来は、[自動]と[切]のみとなっており、[自動]設定時に24p対応ディスプレイを検知できた場合に、24p出力を行なっていた。 今回追加された[入]に設定すると、強制的に24Hzで出力する。そのため、ディスプレイによって何も表示されなくなる場合がある、しばらくすると自動的に元の設定に戻るようになっている。
再生機能では、操作パネルの[画質調整]の項目を[映像音声設定]に変更。BD再生中に△ボタンを押して、[映像フォーマット(RGB、Y Pb/Cb Pr/Cr、自動)]や[Y Pb/Cb Pr/Crスーパーホワイト]、[RGBフルレンジ]の各項目設定が可能となった。また、動画再生時のスロー/コマ戻し再生にも対応した。
AVCHDディスクやファイルだけでなく、メモリースティックやHDDなどに記録されたAVCHD動画の再生に対応。USB接続したAVCHDビデオカメラや、メモリースティック上のAVCHDファイルも直接再生できる。 さらに、ファイルやフォルダのアイコンを変更する際に[フォルダ分類]が選択可能となった。クロスメディアバー(XMB)の背景に好みの画像を表示する[壁紙]機能も搭載。XMBの表示フォントの変更なども追加されている。
そのほかの変更内容は以下のとおり。 【全般】
【ビデオ】
また、PSPについても、最新システムソフトウェアバージョン3.52を公開。PLAYSTATION Networkタイトル」を遊ぶための機能を強化している。 □SCEのホームページ ( 2007年7月24日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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