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パイオニア株式会社は、新プラズマテレビ「KURO」シリーズと、ホームシアターシステムの体験イベント「PIONEER PREMIERE FESTA'07」を東京・六本木の東京ミッドタウンのミッドタウン・カンファレンスで、25日から26日まで開催した。
PREMIERE FESTAは、KUROを中心としたホームシアターシステムを発売前に体験できるイベント。パイオニアでは、KUROシリーズの発表に合わせて、市場シェアや台数を追ったマーケティング施策ではなく、体験型のプロモーション展開を強化していく方針を明らかにしており、その中心に位置付けられているのが、「PIONEER PREMIERE FESTA'07」となる。 今回の東京会場を皮切りに、11月まで大阪や名古屋、仙台、横浜など、全国17箇所で展開する予定。同社では、「“真の感動”を伝えるマーケティング活動」として、参加を募っている。 なお、イベントは事前登録制となっており、入場には同社ホームページでの登録が必要となる。9月の横浜はすでに登録締め切りとなっているが、そのほかの会場分は登録を受け付けている。
■ 「感動」をシステムで体験できるイベントに
パイオニアでは、KUROの発表にあわわせて、KUROを中心とした4種類のシアターシステムを提案している。プラズマテレビだけでなく、総合的なAVシステムにより体験できる「感動」を提案していくという。 イベントでは4つのシアタールームを設け、「“KURO” HOME THEATER SYSTEM」を体感できる。50型プラズマテレビ「PDP-5010HD」のほか、最新AVアンプ「VSA-LX70」、Blu-rayプレーヤー「BDP-LX80」などでシステム構築。デモ用コンテンツとしてBDビデオ「ドリームガールズ」、「キングダム・オブ・ヘブン」などを用意し、説明員が黒の表現力やコントラストなどの特徴などを解説しながら、最新AVコンテンツ/システムの魅力をアピールした。 また、オーディオビジュアル評論家によるKUROシリーズのセミナーを実施したほか、従来製品などとの比較視聴コーナーを設置している。 比較体験コーナーでは、前モデルPDP-507HXや液晶テレビと比較して、KURO(PDP-5010HD/508HX)のコントラスト性能や色純度などの特徴を解説。さらに、強化されたモスキートノイズ低減やクロスカラー低減、動画性能などの違いや、フィルムソースの映像を滑らかに再生するフィルム・スムースなどを紹介し、KUROの自然な映像表現をアピール。 また、視聴中のコンテンツの画素情報を解析して、視聴環境の明るさやソースの情報に合わせて、映画やスポーツ、ニュースなどの最適な画質に自動的に調整していく「リビングモード」のデモも実施した。
東京会場では、オーディオビジュアル評論家の麻倉怜士氏と、貝山知弘氏によるセミナーを実施した。 麻倉氏は、BDビデオやエアチェック映像を取り上げながら、最新の映像表現について解説。コントラストや黒色の締りといったKUROの特徴だけでなく、近年のデジタル放送の画質向上や、フィルム/ビデオ映像の違い、ディレクターによる映像表現の違いなどを紹介し、それらの違いを確認できる「“ディレクターの意図”を正確に伝えるディスプレイ」と、KUROの表現力を評価。「SD時代の感動はストーリーの感動。HD時代はストーリーだけでなく、絵、音のトータルな感動を体験できる」と説明した。
■ 体験イベントに1万人の動員を予定
KUROシリーズに合わせて本格展開を開始した体験型のプロモーションだが、2006年6月発売の「PDP-507HX/427HX」から販売店での視聴環境の整備に取り組んできたという。 高付加価値製品として展開するため、専用ブースにおけるシステム展示などの協力を販売店に求め、理解を得られた店舗でのみの販売とした。そのため、従来2,000程度あった取扱店舗も、現在では600店舗程度に絞られている。今後は、理解を得られる店舗を増やしていきたいという。 さらに、「社運をかけている」という今回のイベントで、来場者にKUROシリーズとシアターシステムを体験してもらうことで、「パイオニアの製品の実力」を訴求していく。今回の東京会場では、2,000人の参加を受け付け、来場者も2日間で約1,500人を予定。「全国17カ所で合計1万人の動員を見込んでいる」という。 □パイオニアのホームページ ( 2007年8月27日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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