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ソニーは、薄型テレビ「BRAVIA(ブラビア)」シリーズを一新。フルHDパネル搭載/倍速駆動「モーションフロー」対応のXシリーズなど液晶テレビ5シリーズ15モデルと、ネットワークテレビボックスなどを9月20日より順次発売開始する。価格は全てオープンプライス。
新BRAVIAはいずれも40型以上で、全15製品でフルHDパネルを採用。XシリーズとWシリーズでは倍速駆動技術「モーションフロー(Motion Flow)」により残像感を低減している。 70型の最上位モデル「KDL-70X7000」では、RGB LEDバックライト「トリルミナス」を採用し、従来比約160%の色域表現が可能となった。また、エネルギー効率を高めており、70型でありながら、以前のLEDバックライト採用46型と同等の消費電力を実現しているという。 上位機種のX/Wシリーズでは、映像エンジンとして「ブラビアエンジンプロ」を搭載。DRC-MFv2.5による高精度画像処理などにより画質の向上を図っている。 X/Wシリーズはデジタルダブルチューナを搭載。HDMI入力は全機種24p入力に対応し、SPEと共同開発した画質モード「シネマ」も搭載する。操作画面は全モデルで「XMB(クロスメディアバー)」を採用している。 リモコンは2.4GHz帯を用いた無線(RF)方式の「おき楽リモコン」。HDMI接続の対応機器との連携動作できる「ブラビアリンク」も搭載し、同時発表のデジタルチューナ内蔵HDDレコーダ「BRX-A250」への録画予約/録画番組視聴や、ネットワークチューナ「BRX-NT1」の操作などが可能となる。
■ ソニーが大画面化を牽引。70型はソニーの技術/画質力の結晶
同社業務執行役員SVP テレビ事業本部長の福田隆志氏は、「2005年8月のBRAVIAブランド立ち上げ以来3年目を迎え、さらなるビジネス拡大を目指す」とし、第3世代BRAVIAのテーマ「進化と拡大」を切り出した。 「拡大」については、市場での40型以上のシェアが向上していることから、「サイズの拡大がビジネスの拡大に繋がる。S-LCDの第7世代、第8世代の大型液晶パネルを使って、40型以上15機種を一気に投入。日本市場でも大型化を牽引する」と意気込みを語った。 また、モーションフローやシネマモード、VOD対応、録画機能などの新BRAVIAの特徴について、「進化」をキーワードに解説。特にモーションフローと無線通信(RF)リモコンを訴求していく方針という。
また、ソニーマーケティング株式会社 取締役執行役員常務の鹿野清氏は、10年前に29型ワイドテレビを購入した人など、買い替え需要について言及し、「昨年は40型を提案していたが、今年は46型が満足サイズ」とし、積極的に「大型化による満足度の向上」を訴求していくという。また、カラーバリエーションによるインテリアとのデザインマッチなどもアピールしていく方針とした。
新BRAVIAのキャッチコピーは「感動には色がある~Color is Magic」で、“色”をテーマにしたプロモーション展開を図る。 なお、リアプロジェクションについては、「昨年のAシリーズを引き続き現行モデルとして展開し、当面新機種の発売は無い。今回、液晶テレビでこれだけの大型製品が展開できることを証明できた。液晶に注力していきたい(ソニーマーケティング 鹿野常務)」という。 70型の「KDL-70X7000」は実売400万円と高価な製品だが、鹿野常務は「(目標とする)販売台数は公開していない。少ない数とは思いますが、液晶でこれだけのサイズを見たいという方はいる。70型という大画面で、新しい“トリルミナス”のLEDバックライトを搭載して“商品化”できた。ビジネス規模は小さいかもしれないが、ソニーの技術力、画質力を体験していただけるよう、ホームシアター層を中心に展開したい」という。なお、有機ELディスプレイについては、「国内マーケティング担当としては、年内に発売を確信している」とした。 □ソニーのホームページ ( 2007年8月29日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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