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ソニー、フルHD録画対応のHDD内蔵型AVCHDハンディカム
-AVC High Profileに変更。マニア向けHDVカムも


左がHDR-SR11、右がHDR-SR12
2月10日より順次発売

標準価格:オープンプライス


 ソニーは、HD撮影に対応したハンディカムの2008年春モデルとして、AVCHD形式でHDDに録画するタイプ2モデルと、DVテープに記録するHDVカム1機種を2月10日より順次発売する。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は下表の通り。

モデル名 記録メディア 特徴 発売日 店頭予想価格
HDR-SR11 60GB HDD 1/3.13型クリアビッドCMOS
566万画素
1,920×1080i記録
Exmor技術
BIONZエンジン
動画顔認識
2月20日 15万円前後
メモリースティックPRO デュオ
(動画/静止画対応)
HDR-SR12 120GB HDD 17万円前後
メモリースティックPRO デュオ
(動画/静止画対応)
HDR-HC9 DVテープ 1/2.9型クリアビッドCMOS
320万画素
1,480×1,080i記録
マニュアルフォーカス
スポット測光/フォーカス
ピーキング
2月10日 13万円前後
メモリースティックPRO デュオ
(静止画対応)
HDR-UX20
(※別記事)
8GB内蔵メモリ ハイブリッドプラス
1/5型クリアビッドCMOS
236万画素
1,920×1080i記録
Exmor技術
BIONZエンジン
動画顔認識
2月20日 13万円前後
メモリースティックPRO デュオ
(動画/静止画対応)
8cm DVD

SPK-HCD

 なお、2008年、および2007年に発売された同社ハンディカム全モデルに対応する、スポーツパック「SPK-HCD」も2月に発売される。価格は24,990円。水深5mまで使用可能で、装着したまま各種基本操作が行なえる。


■ HDD内蔵タイプ

 HDD内蔵タイプは60GBモデルの「HDR-SR11」、120GBモデルの「HDR-SR12」を用意。HDD容量以外の主な仕様は共通している。

 前モデルの「HDR-SR7/SR8」では1,440×1,080ドットまでの録画にしか対応していなかったが、新モデルでは1,920×1,080ドットのフルHD録画に対応。搭載するクリアビッド CMOSセンサーもブラッシュアップされており、SR7/8の総画素数320万画素から566万画素へ、動画撮影時の有効画素数も228万画素から381万画素(16:9時)へ、約1.7倍画素数がアップしている。

HDR-SR12 HDR-SR11

 イメージセンサには、同社一眼レフカメラ「αシリーズ」でも採用されている「Exmor」技術を使用。イメージセンサのチップ内で独自のカラムAD変換を行なうことで、ノイズを低減。さらに、新画像処理エンジン「BIONZ」も採用。高速処理と高画質化を実現したとしている。

 録画形式はAVCHDのMPEG-4 AVC/H.264だが、従来のMain Profileから、High Profileに変更。映像を分析し、画像の複雑さや視覚特性に合わせて圧縮することで、より効率的で高画質化したという。なお、プロファイル変更にともない、'08年春モデルで撮影した動画は、メモリースティックPRO デュオやDVDディスク化して従来モデルに挿入しても、再生できない。

 記録モードには、1,920×1,080ドットでビットレート約16Mbpsの「FH」を新設。1,440×1,080ドットの「XP」(約15Mbps)は廃止され、残りは「HQ」(約9Mbps)、「SP」(約7Mbps)、「LP」(約5Mbps)。MPEG-2形式でSD解像度での撮影も行なえる。

動画撮影時にも顔認識が可能になった

 撮影機能面では、動画撮影時の顔認識機能を搭載。フォーカスだけでなく、顔が自然な明るさになるように調整、美肌コントロール、フラッシュ最適発光なども可能。顔認識は最大8人まで対応できる。また、AVCHD形式での録画時は、顔の部分に優先的にデータ容量が割り当てられる。

 さらに、逆光状態でも自然な映像が撮影できる「Dレンジオプティマイザー」も装備。「自動で顔を綺麗に撮影できる」ことから、同社ではこれらの機能を「顔キメビデオ」と命名、訴求していく。

 レンズはカールツァイスのバリオ・ゾナー T*で、光学12倍ズーム。焦点距離は35mm換算で40~480mm(16:9時)。F値は1.8~3.1。光学式手ブレ補正も供えている。

 液晶モニターは3.2型。新たに、従来と比べ約4倍の解像度(92.1万ドット)を持つエクストラファイン液晶を採用。コントラスト比も1.7倍に拡大した。さらに、x.v.Colorにも対応。その色合いを液晶モニターで確認できるようになった。0.27型のビューファインダーも備えている。

液晶モニターは3.2型で、エクストラファイン液晶を採用。x.v.Colorにも対応した

 内蔵マイクも強化。従来は5.1chサラウンド録音のみ可能だったが、ズームマイクとし、映像が引きの場合は5.1chサラウンドで。ズームした場合は、被写体の音を中心に音声もフォーカスして録音するようになった。ほかにも約1秒で撮影開始状態になる「クイックオン」モードや、1秒あたり、通常の4倍のフィールドで撮影する「なめらかスロー」なども使用できる。

 メモリースティックデュオスロットも備え、動画の記録も可能。最大1,020万画素(3,680×2,760ドット)の静止画記録が可能なほか、動画撮影中に760万画素(3,680×2,070ドット)の静止画撮影も可能。動画撮影後に、本体で210万画素の画像を切り出すこともできる。

 撮影後は「日付インデックス」や「フィルムロールインデックス」、「フェイスインデックス」の3種類の検索機能を使い、目的の映像が検索可能。付属のPC用映像管理ソフト「Picture Motion Browser」もバージョンアップし、eyeVioやSo-netのシェアリングサービスに手軽に静止画/動画のアップロードが可能。オプションのGPSユニットと連携し、撮影した動画を地図上に表示する機能なども備えている。

 DVDライターは、発売中の「VRD-MC5」が使用可能。フルHD解像度/AVCHD形式のまま、DVDメディアにライティングできる。

 外形寸法は83×138×76mm(幅×奥行き×高さ/本体のみ)。本体のみの重量は約570g(SR12)、約560g(SR11)。付属バッテリを使った際の連続撮影時間は約1時間30分、実撮影時間は約40分。HDMIミニ出力のほか、D3端子と音声ケーブル、ランク/リモート端子をまとめた、A/Vリモート端子などを備えている。

背面 2008年春のAVCHD対応HDモデルからは、D端子と音声ケーブル、ランク/リモート端子をまとめた、A/Vリモート端子が採用され、それに対応したケーブルが同梱される

□製品情報
http://www.sony.jp/products/Consumer/handycam/PRODUCTS/HDR-SR11SR12/index.html


■ HDVタイプ

 編集ソフトなどが充実しているHDV環境では、撮影/編集にこだわるマニアックなユーザーが多いことから、HDVカムの新モデル「HDR-HC9」には、豊富なマニュアル撮影機能が投入されている。

標準でレンズフードが付属する

 カメラ部分は前モデルの「HDR-HC7」とほぼ同じ。320万画素、1/2.9型のクリアビッドCMOSセンサーを搭載。有効画素数は動画撮影で228万画素(16:9時)、静止画で304万画素(4:3時)。

 メモリースティックデュオスロットも備え、610万画素(2,848×2,136ドット)の静止画記録、460万画素(2,848×1,602ドット)の動画撮影中の静止画同時撮影が可能。動画撮影解像度はHDVの1,440×1,080ドットまでで、フルHD記録には対応しない。

豊富なマニュアル撮影用機能を備えた

 マニュアル撮影機能は、スポット測光/フォーカスが可能。ガイドフレームだけでなく、画面中央に十字マークを表示するセンターマーカー機能、ボタン1つでフォーカス無限へシフトする機能、被写体の輪郭を強調するピーキング機能も用意する。

 カラーリングは高級感のあるブラック。x.v.Colorにも対応する。レンズはカールツァイスのバリオ・ゾナー T*で、光学10倍ズーム。35mm換算で40~400mm。F値は1.8~2.9。光学式手ブレ補正も供えている。液晶モニターは2.7型で、クリアフォト液晶。

 バッテリ「NP-FH60」を使用した場合、約1時間30分(実撮影時間50分)の撮影が可能。HDMI、特殊D3端子、マルチA/V端子、i.LINKなどの出力端子と、ヘッドフォンやマイク端子も備えている。同梱するソフトは「Picture Motion Browser」。

□製品情報
http://www.sony.jp/products/Consumer/handycam/PRODUCTS/HDR-HC9/index.html

□ソニーのホームページ
http://www.sony.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200801/08-0117/
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070529/sony1.htm
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070529/sony1.htm
【2007年5月29日】ソニー、AVCHD映像のダビングが可能なDVDライター
-PCレスでワンタッチダビング
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070529/sony2.htm

(2008年1月17日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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