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キヤノンは、自社開発の反射型液晶パネル(LCOS)を搭載した液晶プロジェクタ「SX80」を6月下旬より発売する。価格は470,400円。
0.55型/1,400×1,050ドット(SXGA+)のキヤノン製LCOSパネルを採用したプロジェクタ。LCOSの採用により、他方式のプロジェクタより格子感の少ない映像表示を可能とし、細かい文字や線、写真、映像などの投射時の画質が向上している。 キヤノン独自の光学エンジン「AISYS(Aspectual Illumination System)」を採用。光を縦方向と横方向に分けて、縦方向では光軸に対して平行に近い光でコントラスト比を高め、横方向では光源ランプからの光を収束させ明るさを向上することで、光の利用効率と均一性を高めている。プレゼンテーションモード時のコントラスト比は900:1、輝度は3,000ルーメン。ランプ出力は230W。 レンズは、新開発の1.5倍電動ズーム/フォーカスレンズ(F1.96~2.6)で、ゴーストやフレアを抑えるコーティングも施している。レンズの光軸と投射映像の下端の高さが一致している「10:1レンズシフト方式」を採用し、プロジェクタの傾きによる台形ゆがみを気にすることなく、本体設置が可能という。最大12倍のデジタルズームや、上下最大20度のデジタル台形補正機能も備えている。 RGBに加え、シアン、マゼンダ、イエローの合計6色の色合いと、色の濃さを調整できる「6軸色調整機能」を搭載。ダイナミックガンマ機能も備え、輝度が極端に変化する動画などでも白とびや黒つぶれを抑制するという。10bit A/Dコンバーターも搭載する。 画質モードはスタンダード、プレゼンテーション、sRGB、ムービーの4種類を用意。人の記憶にある色に近い鮮やかな色に補正するという「記憶色補正」や、黒板などへの投射時に自然な色合いを再現するスクリーン色補正機能も備えている。また、USB端子を装備しており、「PictBridge」にプロジェクタとして初めて対応。PictBridge対応ビデオカメラやデジタルカメラをUSB接続するだけで、画像投射が可能となる。1Wのモノラルスピーカーを内蔵する。 入力端子はDVI-Iとバージョン1.3準拠のHDMI、アナログRGB/コンポーネント兼用のD-Sub 15ピン、S映像、コンポジットを各1系統と、アナログ音声(ステレオミニ)を3系統装備。また、アナログRGB出力(D-Sub 15ピン)とアナログ音声出力(ステレオミニ)、USB、RS-232C、Ethernetなども備えている。 消費電力は330W(標準)/270W(静音)/15W(待機時)。騒音レベルは35dB(標準)/31dB(静音)。外形寸法は332×340×121mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約5.2kg。 □キヤノンのホームページ ( 2008年6月3日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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