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ジーエフケーマーケティングサービスジャパン株式会社(GfK)は1日、国内のBlu-ray Disc/DVDソフト取扱店や家電量販店の販売実績を基に、Blu-rayソフトの販売動向についての分析と予測を発表。BDは前年同期比3桁成長となったが、ソフト全体に占める割合は1%に留まっている。 ■ レコーダは低価格モデルで普及加速
Blu-ray Discレコーダは、5月の販売数量シェアがレコーダ全体の31%に達し、そのうち10万円未満の価格帯が数量ベースで33%を占めた。「既存モデルの値下がりに加え、今春以降に発売された低価格モデルの投入が普及を加速させた」としている。 また、PLAYSTATION 3の累計販売台数が200万台を突破し、BDレコーダとPS3を合わせた再生機の普及台数は2008年内に約450万台に達すると見込んでいる。さらに、「薄型テレビの大画面化とフルHD化の傾向が北京オリンピックを契機に加速し、BD普及の強力な追い風となる」としている。 ■ Blu-rayソフトは洋画が73%
1~5月のBlu-rayソフト売上は、数量が前年比299%、金額が同215%。DVDは数量ベースで-6%に落ち込んでいる。しかし、ソフト全体で見るとBDのシェアはまだ低く、数量/金額ベースとも1%に留まった。 販売チャネル別で見ると、BDはDVDに比べ家電量販店とECサイトの割合が高く、家電量販店の占める割合は、DVDでは15%だが、BDは2倍の32.3%となっている。 同社データでは、1~5月に販売されたのは385タイトルで、うち2割強は同期間に発売された新作となっている。一方、DVDは82,823タイトルで、タイトル数には依然として大幅な開きが見られる。 作品ジャンル別の数量シェアでは、BDで最も多い洋画が73.2%、続いて国内アニメの11.5%、海外アニメの6.5%となった。タイトル別のランキングでも、トップ10のなかで洋画が8作品を占めており、ジャンルに偏りが見られる。なお、DVDのジャンル別トップ3は洋画(28.1%)、国内アニメ(19.5%)、音楽(16.6%)となっている。 なお、6月10日に設立されたDEG(デジタルコンテンツグループ)ジャパンの公開資料によると、8月までにBlu-rayは564タイトルに達し、6月以降3カ月間で180タイトル前後がリリースされる予定となっている。 GfKの予測では「Blu-rayソフトは2008年末までに50億円強の市場規模に達する。今年末に向けた映像ソフト業界各社の動き次第では、ジャンル構成も通常DVDに近づくとともにラインナップも充実し、2009年にはBlu-rayソフトの市場規模は約10倍の500億円、2010年には1,000億円市場に達する可能性もある」としている。
□GfKのホームページ ( 2008年7月1日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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