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ソニーショップ44社が共同で合展を開催
-最新商品を展示し、3日間で2億7,000万円売り上げ


年末有楽町合展

11月14~16日開催


 首都圏地区のソニーショップ44社は、11月14~16日までの3日間、東京・有楽町の交通会館において、得意先顧客を対象にした「ソニー感動・体感フェア 年末有楽町合展」を開催した。

 合展は、地域専門店が共同で開催し、ソニーの最新商品を展示。各店が招待した得意先を対象に、その場で商談を行なうというもの。全国各地で地域販売店が合同で開催し、夏と冬の年2回のペースで実施されている。

 地域専門店では、店舗スペースの関係から展示できないような大画面テレビや、ソニーが提案している「つながる」提案の実演、また、カラーバリエーションを含めてすべての製品を展示するといったことも可能なため、幅の広い商談が可能になるのが特徴だ。

 年末有楽町合展は、ソニーショップ主催の合展のなかでも最大規模となるもので、東京都、神奈川県、山梨県のソニーショップが共同で開催している。

ソニーマーケティング 首都圏営業本部東京第1支店 辻本一博支店長

 「9月に販売店向けに開催したソニーディーラーコンベンションの展示内容を踏襲することを前提に、ソニーが年末商戦向けに投入する主要製品のすべてを展示している。最新の製品を触っていただき、理解を深めた上で、購入を検討していただける場にしている」と、共同開催した44社を担当するソニーマーケティングの首都圏営業本部東京第1支店 辻本一博支店長は語る。

 今回合展では、従来よりも展示スペース、商談スペースを拡張したにも関わらず、初日から多くの来場者で溢れかえり、新製品の説明を熱心に聞く人や、購入相談する人が目白押し。また、商談スペースに常に満杯という状況となり、まさに、昨今の景気低迷を吹き飛ばすような雰囲気となっていた。

 展示では、液晶テレビ「BRAVIA」と、デジタル一眼レフカメラ「αシリーズ」に多くのスペースを割いていたのが印象的だ。

 ソニーが年末商戦向けに投入した「最X」を標榜する4つのBRAVIA新シリーズを入口正面の壁に展示。「世界初の感動はブラビアから」のメッセージとともに、大画面テレビを中心とした訴求を行なっていたほか、各種製品との組み合わせ展示、中小型モデルや省エネモデルの展示など、BRAVIAシリーズ全製品を展示した。

 また、BRAVIAの展示コーナーの一部では、和室のセットにBRAVIAを展示したのも注目を集めた。

入口正面に設置されたBRAVIAシリーズ 「最X」の製品を用意。手前の椅子は、矢沢永吉さんがCMで使用するものを意識して用意したとか 和室をイメージした展示。都内でも和室のリビングは少なくない

 「首都圏でも、和室の居間を持つ家庭は多い。店頭では、フローリングのリビングを意識した展示になりがちだが、今回の合展では、実際に和室に設置した場合にはどうなるか、といった実例をお見せすることで、より商談に直結しやすいものとした」という。

 一方、デジタル一眼レフコーナーでは、αシリーズの全製品の展示、数多くの交換レンズの展示に加えて、プロカメラマンによるセミナー、モデルによるα体験撮影コンテスト、専門家によるクリニックコーナーが設置され、試し撮りために用意されたαシリーズを実際に触ってみたり、ミノルタ時代からの一眼レフカメラを所有しているユーザーが修理を頼んだりといったことも行なわれていた。

その場での貸し出し用に用意されたαシリーズ αシリーズ用交換レンズも数多く展示し、実際に使ってもらえるようにした
プロカメラマンによるセミナーは毎回がほぼ満席。体験セミナーとRAWモード使いこなしセミナーを用意 モデルによる撮影会も行なわれていた αシリーズ無料クリニックコーナー。ハンディカムに関するクリニックも行なっていた

 「ソニーショップのなかでも、デジタル一眼レフカメラを積極的に取り扱っていただいている店舗はまだまだ少ない。また、交換レンズまで品揃えすることは難しい。合展では実際に触っていただき、αシリーズの良さを体感していただくことに重きを置いた」(辻本一博支店長)という。

 首都圏営業本部東京第1支店では、地域専門店の奥様を対象にしたレディサークルにおいて、αシリーズの販売に力を注ぐ方針を示しており、今回の展示もそれと連動したものとなっていた。

 そのほか、会場では、有機ELテレビ、Blu-ray Discレコーダ、VAIO、ウォークマン、サイバーショット、ハンディカム、ポータブルナビ、シアター関連製品などが展示され、購入者には、成約特典が手渡されたり、成約記念抽選会が行なわれた。

有機ELテレビは、各種製品との組み合わせ提案。地域専門店では常設展示しにくいものといえる 2011年画質で訴求するBlu-ray Discの展示にも力が入る 販売前のBDプレーヤーを展示できるも合展ならではのもの
VAIOは同じ機種でもカラーバリエーションを展示して比較できるようにした オーディオコンポも同様にカラーバリエーションを含めて数多く展示 ウォークマンは実際に視聴できる環境を用意した
サイバーショットのコーナーではカラーバリエーションにあわせて、ファッションとの組み合わせを提案 人気のデジタルフォトフレームも実演 シアターコーナーも用意。関連製品も同時に展示した
固定客を掴んでいるソニーショップでは、FX1000といった高級モデルの販売も多いという ハンディカムコーナーでは、広角レンズなどの周辺機器との組み合わせ提案も 地デジへの完全移行まで1,000日を切り、合展でも相談コーナーを設置

 今回の合展では、3日間の販売目標である2億7,000万円の売り上げを掲げていたが、これを達成。前年比2桁増という結果になった。また、BRAVIAの販売台数も3日間で900台弱に達したという。

 今後は、それぞれの店舗が個別に「ありがとう大感謝祭」などの自店キャンペーンを展開し、年末商戦での販売にさらに弾みをつけることになる。

 ソニーマーケティング首都圏営業本部長 吉藤英次執行役員は、「ソニーショップの各社には、地域に密着した形で地道な活動を続けていただいており、それが今回の合展の成功につながっている。経済環境が厳しいなか、年末商戦の行方を懸念する声もある。だが、地道な活動成果は、今回のような成果につながると期待していたし、確信もあった。商戦の本格突入に向けて弾みをつけることができた」とした。


□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□「BRAVIA」のホームページ
http://www.sony.jp/bravia/
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( 2008年11月17日 )

[Reported by 大河原克行]


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