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株式会社日立製作所は3日、2009年第3四半期(10~12月)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比84%の2兆2,605億円、営業損失は145億円、当期純損失は3,710億円と赤字を計上した。 3月期の累計(4~12月)は、売上が7兆5,711億円(前年同期比5%減)、営業利益が1,825億円(9%減)、当期純損失が前年同期より3,563億円マイナスとなる3,569億円。 今期の業績について同社は「世界経済後退の影響を受けた需要の落ち込みで、全ての部門で売上が前年同期を下回った」と説明。海外売上高は、前年同期比20%減となる9,591億円。営業損益は、電力・産業システム部門と高機能材料(半導体など)が前年を大きく下回ったことが減少の要因としている。 薄型テレビを含む「デジタルメディア・民生機器」部門では、事業構造改革に伴う薄型テレビの海外販売数量の絞込みなどの影響で、売上が前年同期比25%の3,093億円となった。営業損益では、構造改革の成果で薄型テレビなどの赤字が縮小したものの、売上減少や価格下落の影響で11億円マイナスとなる、161億円の損失。3月期累計では、売上が前年同期比12%減の1兆48億円、営業損失は前年同期より230億円改善となる427億円の損失を計上している。 なお、通期連結業績の予想は1月30日に発表されており、2008年10月発表の予測値に対し、売上高が8,800億円減(8.1%減)の10兆200億円に修正、営業利益は3,700億円減(90.2%)のマイナス400億円、純利益は7,150億円減のマイナス7,000億円と、それぞれ大きく下方修正されている。
□日立製作所のホームページ ( 2009年2月3日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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