BD/DVD/CD規格の特許一括ライセンスを'09年半ばに開始

-BD特許の窓口に。プレーヤー9.5ドル、レコーダ14ドル


2月25日発表


 パナソニック、ロイヤルフィリップスエレクトロニクス、ソニーの3社は、Blu-ray Disc関連特許権者とともに、「ワン・ストップ・ショップ型プロダクトライセンス」を構築し、2009年半ばの運用開始を目指す。

 同ライセンスプログラムでは、BD/DVD/DVD規格の特許を一括でカバーすることで効率を向上し、ライセンス費用の低下を図る。これにより、Blu-ray Disc関連機器の市場拡大や活性化を目指す。

 同プログラムの実現に向け、新ライセンス会社を3社の均等出資により設立。BDやDVD、CD規格の必須特許保有者は、ライセンス供与者や株主として新会社に参加できる。新会社は、BDライセンス取得希望者への単一の窓口となり、BD製品を販売する全ての会社が新会社からライセンスを受けるため、市場に公平な競争環境が作られるほか、ライセンスを取得していない会社や製品の見極めも容易になるとしている。

 新ライセンスのロイヤリティは、BDプレーヤーの場合9.5ドル、BDレコーダは14ドルになる予定。従来どおりにBD/DVD/CDのライセンスを個別に取得した場合の総額より、約40%低額になるという。再生専用ディスクのロイヤリティは1枚11セント、BD-Rは12セント、BD-REは15セントになる予定。

 新会社の本拠地は米国に設立。さらにアジア、欧州、南米に支社を設立する予定。CEOは、元IBMの知財最高責任者で、オープン・イノベーション・ネットワークの元CEOを務めたジェラルド・ローゼンタール氏が就任する予定。


(2009年 2月 25日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]